Toi Toi Toi、“完全体”で駆け抜けた結成1周年ライブ 「この8人で本当に良かった」未来だけを見据えて作る物語

Toi Toi Toi、結成1周年ライブレポート

 アソビシステムのアイドルプロジェクト「PEAK SPOT」所属のToi Toi Toiが、結成1周年記念公演『Toi Toi Toi 1st ANNIVERSARY LIVE 〜Re:solution〜』を開催した。

 格闘家・朝倉未来が発起人となったオーディション番組『Dark Idol』(ABEMA)を経て、昨年4月に生まれたToi Toi Toi。6人体制での始動からレモンイエロー担当・星野ティナの手術を含む治療および療養による活動休止、赤色担当・萩田こころ、青色担当・山田せいあの2名が加入するなど、生まれたてのアイドルグループながら激動の1年を歩んできたことは、必ずしも順調な活動だったとは言えないかもしれない。ただ、この日のライブを観ると、その苦難の道こそがグループを強くし、多種多様な生い立ちを歩んできたメンバーの結束をより一層強固なものにしてきたことが分かった。

 5月中旬にして夏日を記録した当日、定刻より10分ほどが経過した頃にメンバーによる影アナで注意事項が告げられ、「今日は最後まで全力でToi Toi Toiと楽しんでくださーい!」と焚きつけるとフロアの期待を背負ってメモリアルライブが開幕。Overtureからの流れで奏でられた「Toi Toi Toi」のYの字型のフォーメーションダンスは、ピンク担当・さくらももによる〈「ちちーんぷいぷい/ひーらけGO MIND!」〉のおまじないとともにグループの行く先を一点に集めるように力強く指し示し、ディスコサウンドに乗せてランウェイウォークさながらに魅了するインターバルからノンストップで「HAPPY CLIMAX」へ。ミラーボール越しに8色のペンライトカラーが反射し、ステージを彩った。

 萩田が「とっても素敵な笑顔ですね! その笑顔を見るために私たちアイドルやってます!」と万感の思いを口にし、メンバー同士でえくぼをトイッと触れ合う一幕から新曲「えくぼにトイッ!」を初披露。アップテンポなラップパートでフロアをバウンスさせ、ミントグリーン担当・前垣さらによる「ラッキーカラーは虹色です!」、山田による「ほっぺにガチ恋大勝利!」のキラーフレーズが飛び出すハイテンションナンバーに、フロアの興奮も高まる一方だ。

 「みなさん、こんにちは! わたしたちToi Toi Toiです!」と元気に挨拶し、メンバー8人が順にライブに込めた意気込みを叫んでみせた。

谷屋杏香「今日はみんなで一緒に愛のぶつけ合いをたくさんしたいと思います!」
前垣「今日はいつも飲んでいる栄養ドリンクをちょっとリッチにしました!」
一条カオリ「今日はここにいるみんなが『今日も生きててよかった』って思わせられるようにします!」
さくら「私は今日、治安良くプリプリピンクで頑張ることをここに誓います!」
萩田「去年のワンマンは2階で見学していたので、今日はメンバーの隣でみんなにたくさん笑顔を届けます!」
橋本萌花「今日は最高の思い出を作りましょう!」
星野「今日は会場中の波動を私たちが上げていきますので、みなさんついて来てください!」
山田「今日はこの会場の誰よりもぴっちぴちに頑張っていきたいと思います!」

 特にこの日のライブで活動復帰し「パワーアップして戻ってきた」と語った星野には、盛大な「おかえり」コールが向けられた。ティアラを纏った新衣装について触れつつ早めの写真撮影を終えると、フロアの一人ひとりを指差しながら「君を好きになってから」「大好きがいいんだ」を続けて披露。そして曲終わりのSEが急にテンポアップし、山田が「もっともっと最高になれると思いませんか! 声聞かせてください!」とあおって最新リリース曲「咲いてなくたって」へ。8人が1列に集まったり、散らばったりするフォーメーションは何事も一筋縄ではいかないことを表現しているよう。「きみさがし」ではフロアからメンバーを後押しする長いコールが届けられ、横1列に並んだ8人は誇らしげな表情を見せた。

 8人体制で初めて披露された「Fortune World」では動画撮影が許可され、魔法をかけられたメンバーのコミカルなポージングをスマートフォンに閉じ込めると、谷屋が「8人でたくさん一緒に育てて愛していきたいと思います!」と思いを語った。この1年の活動を振り返ったり、これからの1年に決意を滲ませるパートを経て披露されたのは、ちょうど1年前にリリースされた始まりの曲「涙のストーリーテラー」。異端な誕生だったかもしれないが、王道アイドルを彷彿とさせるフリには自信がみなぎっていて、これまでも、これからもアイドルとして歩んでいく8人にしか描けない物語を体現してみせた。「Toi et Moi -涙の痕が熱い理由-」「モノクロノスタシス」とアグレッシブなエイトビートナンバーが続き、お揃いのブーツでステージをしっかりと踏みしめた。「ねぇ、だって。」では落ちサビでピンスポを浴びた萩田が「これからもToi Toi Toiは真っすぐ進んでいきます! 2年目もよろしくね!」と宣言。8人が順にステージを去り、さくらの一礼で本編は幕を閉じた。

Toi Toi Toi

 「Toi Toi Toi!」とアンコールを求めるコールに応える形で、Tシャツに着替えた8人が下手側にちょこんと集合して、この日2回目の新曲「えくぼにトイッ!」へ。2回目にして口ずさんでしまえるほどにメロディも歌詞もキャッチーで、小指を使ったフリはえくぼを通して再会を約束するかのように眩しく光っていた。Tシャツにはメンバー自身でストーンを付けていったそうで、星野が「今どきAIがやってくれる世界だけど、自分たちでやっているっていうこの現実が素敵なんだよな!」と語り歓声を浴びるひと幕も。

 そして、メンバーを代表して谷屋が1年間の活動を「ちょっと真面目に」振り返る。「これまでの1年間を振り返ってみたんだけど、悔しかったり苦しかったことのほうが多かったんじゃないかなって。悔しさみたいなもののなかでもがき続けた結果が、今のToi Toi Toiの魅力につながっている。毎日毎日みんなの素晴らしさを発見できて、この8人で本当に良かったなって思ったんです。これからも私たちなりの歩み方というか、8人にしかできない物語の作り方をしたいな」と涙交じりに言葉にした。「武道館や豊洲PITに立ちたいなって話していて、どんなに難しいことも、この8人とトイミー(ファンの呼称)のみんなが一緒にいてくれたら、本当に全部叶っちゃうんじゃないかなって思えるくらい、みんなのことがとっても好きです。だから、今のToi Toi Toiはエンジン全開なんですよー!」と気持ちをぶつけ、さくらのタイトルコールでラストを飾る2度目の「Toi Toi Toi」が披露されると、名残惜しそうに「ありがとう」を繰り返し伝え、橋本の一礼でエンディングを迎えた。

Toi Toi Toi

 1周年ライブの開催発表時に掲げられた「新体制始まりの場所を、8人で。」のコンセプトをめいっぱいのパフォーマンスで実現したToi Toi Toi。完全ソールドアウトを達成し、この1年間の苦難も、そのすべてがトイミーにとっても誇りのように感じられたメモリアルライブ。トイミーと歩んできたこの1年間を序章にして、気持ち新たに8人で歩みを進めていくToi Toi Toiには、より一層目が離せなくなりそうだ。

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