GENERATIONS 数原龍友(KAZ)が示す現在地 Skoop On Somebody TAKEも駆けつけた初ツアーファイナル

 GENERATIONSの数原龍友がソロプロジェクト「KAZ」として、全6都市6会場で行った初のツアー『KAZ LIVE TOUR 2026 “LIFE GOES ON”』の最終公演が、5月13日に神奈川・KT Zepp Yokohamaで開催された。4月にリリースされた2ndアルバム『LIFE GOES ON』を引っ提げ、同作に収録の新曲を中心に楽曲を披露。浜田雅功と槇原敬之の「チキンライス」やEXILEの「Choo Choo TRAIN」などのカバーさらに、Skoop On SomebodyのTAKEをゲストに迎えて感極まる場面も。KAZの温かくて飾らない人柄が表れた、彼の現在地を示すステージとなった。

 2ndアルバムの1曲目を飾る「Better Believe It」で幕を開けたライブ。メジャーリーグに挑戦した友人である山本由伸選手から刺激を受け、KAZ自身が作詞・作曲を手がけた楽曲。事前の会見では「直前にも連絡をしていて、シーズン中で来られなかったことを残念がっていた」など山本とのエピソードを明かしたKAZ。ステージ全体を覆う紗幕にシルエットで登場した同曲の演出は、メジャーリーガーにも負けない、スーパースターのようなカッコ良さだった。ファンクサウンドに乗せて滑らかかつ軽快に英語で歌声を響かせたKAZ。ビートに合わせてシャウトしながら次々とポーズを決め、会場は大歓声で沸いた。

 ステージセットはアメリカのガレージをイメージ。ライブ中に使用するスツールを始め、壁に飾られたスケートボードやサーフボードはKAZの私物。自分の好きなものが詰め込まれ、サンディエゴ留学中のKAZのライフスタイルを彷彿とさせた。

KAZ

 KAZが好きな海をイメージさせる楽曲も多く、波音をBGMに披露した「Beautiful Sunrise」では、アコースティックギターの演奏も披露。カントリーテイストのサウンドに合わせて、観客はグッズのミニフラッグを揺らす。1stアルバム『STYLE』に収録の「Go Your Way」では、〈歳重ねるほどワクワクしたいから/ずっとずっと終わらない旅を〉と、KAZの人生のテーマでもある一節をダウナーなラップとともに繰り出す。会場は早くもKAZの音楽の世界に染まり、アメリカ西海岸の情景が目の前に広がるようだ。

「ファイナルへようこそ!今日は最高の思い出を作って行きましょう!」

 DJがド派手にスクラッチを決めた「Avocado feat.Airi Suzuki」では、KAZのセクシーな歌声とともに、会場は夜のムードへと一変。軽快なギターカッティングをイントロに、男女の物語を描いた連作の楽曲「Hush hush part.2」と「Hush hush」へと続く。そして椅子に座ってムーディーにパフォーマンスした「Pacific Love Memories」ではブルースハープの演奏でも観客を魅了。

 カバーコーナーでは再び紗幕を使い、歌詞を映し出しながら「最後の雨」をしっとりと歌い上げたほか、「チキンライス」はミュージックビデオで使用されていた幼少期の映像と地元尼崎での映像とともに歌唱。

 MCでは、笑いを交えながらツアーを振り返り、「あっと言う間のツアー。人生の貴重な時間をさいて来てくださった皆さんに感謝しながら、少しでも笑顔に、前向きになってもらえたらと思って取り組んできた」とコメント。

 また「ソロ活動を通して分かったことは、自分自身は音楽、歌うことで生かされている人間だということ。これからの人生の課題は、そんな自分を応援し愛し続けてくれた皆さんに、変わらない自分をお届けしていくこと」と思いを語ったKAZ。

 「floating 〜空を泳いでいた僕が思うこと〜」は、実に聴き応えがあった。KAZのこれまでの人生と、歌に対する思いが集約された同曲。美しいピアノをメインにしたサウンドバックに、真っ直ぐな歌声を響かせたKAZ。フェイクやアドリブなどのギミックが排除された歌声は、実に赤裸々で、そこに乗せた思いがありありとそこに浮かび上がった。歌い終えると波のように大きな拍手が沸き起こった会場、KAZは「ありがとうございます」と頭を下げた。

 ライブ終盤は、毎年恒例のBillboard LIVEでも人気のアツい展開。「ハリケーン」ではコーラスを観客が歌い、サビの最後の低音パートを決めると歓声が広がった。コール&レスポンスでは、「う〜ん、まだGW明けって感じ。休みモードが抜けてないんじゃない?」と煽り、観客の声はさらに大きくなって会場が一つになった。そしてラストの「Choo Choo TRAIN」では、「皆さんもご一緒に!」と声をかけ、観客も楽しそうに腕をぐるぐる回し、〈ときめき運ぶよヨコハマに!〉と歌詞を変えて歌い大歓声で沸いた。

関連記事