ミーマイナーが鳴らす“自由”と“弱さ” メジャー1st EP『部屋とガラクタと私』に刻まれた4人の居場所

「拝啓、私たち」、弾き語りが示すミーマイナーの裸の言葉
――EPラスト、アコースティックな「拝啓、私たち」が入ることによってバンドとしての覚悟が見えますし、今後がより楽しみになるナンバーとなりました。最後にこの曲を入れたのは、どのような気持ちから?
美咲:好きなアーティストのEPに弾き語り曲が入っていて、その曲にすごく衝撃を受けて救われたことがあったので、ここは絶対にこだわりたかったんです。弾き語り曲を作る時は、難しい言葉や音で派手にしてもらうような言葉というより、独り言のような、心にできるだけ近い裸の言葉たちを置いたほうがいいと思っていて。この曲もそれを意識して書きました。普段は感情の衝動から曲を作ることが多いんですけど、この曲は今までの人生を4分間に詰め込むみたいな。ある意味、逆の作り方をしたような気がします。
――この楽曲がEPの最後に入っているのは、さすけさんとしてはどのように感じていますか。
さすけ:美咲が最後、綺麗に弾き語りで締めるという、この流れがいいなと思っています。美咲のボーカリストとしての一番おいしいところって、優しい弾き語りに真骨頂が出ると思うんです。実家の田舎に帰って、親が運転する車に乗っている時にこの曲が流れたんですけど、すごく耳に優しかった。往年の90年代や昭和の歌謡曲に通じる、女性ソロシンガーの優しい曲の系譜に仲間入りできるんじゃないかという可能性を感じました。
わたさん:僕は、アコースティック曲が入るのを毎回リスナーとして楽しみにしているところがあります。今回もすごく好きでした。
――初回生産限定盤には、2025年9月にShibuya eggmanで開催された1stワンマンライブ『ふたりよがり』の映像もフルで収録されます。初ワンマンのライブ映像がメジャーデビュー作品に収録されるというのはすごく素敵ですよね。
さすけ:このライブは即完で300人限定だったから観られなかった人もたくさんいたと思うので、こうやって円盤化できてよかったです。
美咲:今観たらすごい初々しいところもありつつ、でも昨日のことのように思い出せるというか。
さすけ:でも、まだ半年前やで。
美咲:そう! 「え!?」みたいな。10年前ぐらいな気もするし、昨日のことのような気もするみたいな……本当に不思議な感覚。なんだか変な感じがするよね。
「目標を持たないというのが、目標」
――2ndワンマンの時に、美咲さんが「売れようと思ってない」みたいなことをMCで話していましたよね。あれがとても印象的だったんです。
美咲:「たぶん売れようと思ってない」みたいな、ね。もう自分が“売れなかった人間”だってわかっているから……って。
――晴れのメジャーデビュー前のタイミングでそんなことを言うバンド、なかなかいないじゃないですか。でも、その気持ちがわかるというか……。ミーマイナーとして、夢みたいな話で盛り上がることってないんですか?
美咲:ない?
さすけ:ないかもしれないね。
美咲:うん、ないですね。目標を持たないというのが、目標みたいなところがあって。叶えたいものを作ってしまうと、叶わなかった時に、すべての過程に×がついてしまうという経験をしたから、それだと良くないなと思って。私はどんな結果になっても、最高だったと思える毎日を積み重ねていきたいと思ってバンドを始めたから。だから、先のことを話して「楽しみ」みたいなことを4人で共有することがほとんどなくて。それよりも、「今この瞬間が最高だよね」っていう想いを共有をしていることのほうが多いかもしれないです。
さすけ:バンドを組むことが目標だったみたいなことで、もう夢は叶ってる。
美咲:これが人生で最後にやりたいことだったのかもしれない。

――普通なら、バズった人気曲「ワンルームナイト」や「ささくれハート」にもっと頼っていてもおかしくないところ、そこから魅力的な新曲がどんどん生まれてきている状況もすごいですよね。
さすけ:そのこと、めっちゃ話すよね。
美咲:「嬉しいね」ってよく話しています。
さすけ:1曲バズった曲があって、それを軸に活動している方も多いなかで、僕らは何の曲が軸かっていうのが存在しないみたいな。新曲が出るたびに、サブスクでもずっと一番を更新し続けている感覚があります。逆にまだヒット曲がないとも言えるんですけど、ある意味満遍なく良いものが作れているのが嬉しいところですね。
美咲:新曲を出すたびに、みんながたくさん聴いてくれるというのは、バンドに対する信頼なのかなとも思ってて。そのおかげで、自分を信じて自由に伸び伸び出来ているなって思います。
――このタイミングで、3rdワンマンライブ『0 to 1300』を今年9月にSpotify O-EASTで開催するというのもバンドの歴史にとっては感慨深いですよね。
美咲:2年前に『ツタロックDIG』のSpotify O-EASTでのサブステージに出て。その時に「絶対にメインステージに立つ!」って言ったので、絶対にSpotify O-EASTでワンマンをやりたかったんです。それが実現できて、本当に嬉しいです。
――さらに、夏に向けてライブが全国各地へと広がっていく感じで。
さすけ:そうですね。北海道へも『JOIN ALIVE 2026』で初上陸できるし、嬉しいです。
――『JAPAN JAM』にも出演しますね。(取材は4月上旬に実施)
さすけ:はい。「出たい」と思っていた時代には、かすりもしなくて(苦笑)。「もういいや、そういうのは。趣味でやろう」って言ったら、こうなるっていう。謎だよね。
美咲:本当に。これこそまさに“人生”ですね。

■リリース情報
メジャー1st EP『部屋とガラクタと私』
2026年5月13日(水)発売
【初回生産限定盤】
CD+BD(ミーマイナー 1st ONEMAN LIVE 『ふたりよがり』2025.09.19@Shibuya eggman映像収録)
【初回仕様限定盤】
TVアニメ『ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話』イラスト ワイドキャップステッカー仕様
01.部屋とガラクタと私
02.レモンガール
03.純文学
04.サンドウィッチ
05.君の言う通りだった
06.拝啓、私たち
■ライブ情報
ミーマイナー 3rd ONEMAN LIVE 『0 to 1300』
2026年9月17日(木)
会場:Spotify O-EAST
開場/開演:18:00/19:00
■関連リンク
ミーマイナー
HP:https://www.sonymusic.co.jp/artist/MEminor/
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