『BLARE FEST. 2026』DAY2総括:coldrainが築いた“ラウドのホーム” LiSA、HEY-SMITH……国内フェス屈指の音圧と熱狂の渦

ついに、大トリ・coldrainがWATER STAGEへ。荘厳なSEと手拍子とともに5人が姿を現し、メタルチューン「NEW DAWN」で口火を切った。スタートから8時間が経過しているとは思えないオーディエンスのリアクションに、Masato(Vo)が「おまえら最高!」と笑顔を見せる。Y.K.C(Gt)のタッピングリフが印象的な「INCOMPLETE」、Katsuma(Dr)のパワフルなビートが牽引する「ENVY」と、ヘヴィなだけでなくスケールの大きなグルーヴが圧巻。炎の特効や映像演出も相まって、主催者としての風格を見せつけられた。


「THE REVELATION」では花冷え。のユキナがゲスト参加し、Masatoに食ってかかる勢いでスクリームの応酬。さらに「Rabbit Hole」でFear, and Loathing In Las VegasのSo(Vo)&Minami(Vo/Key)を招き入れ、トリプルボーカルで掛け合いを披露。後輩たちのありあまるエネルギーを温かく受け止めながら、容赦なくぶつかり合う刺激的なコラボを堪能した。


ライブを通して印象的だったのは、メンバーの表情がずっと笑顔だったこと。過去2回を思い返せば、主催という立場ゆえの緊張感や責任感がもっと漂っていた印象がある。もちろん今回も緊張感や責任感はあるだろうけれど、もはや当然のものとして乗りこなした上で楽しみ尽くす。そんな余裕が感じられた。そして、Masatoが何度も何度も「名古屋!」と大切に呼びかける姿も忘れられない。


コロナ禍直前の奇跡と言われた初回(2020年)。コロナ禍明けへと向かう中で声出しが解禁されつつも、まだまだ制約が残っていた第2回(2023年)。そんなこれまでの開催を経て、今年は『BLARE FEST.』がcoldrainの本当の居場所になった瞬間を見届けた気がした。ラウドロックの名の下、愚直に自らの道を切り拓いてきた彼らがようやく辿り着いた居場所。先輩や仲間はもちろん、coldrainのあとに続く者たちにとっても、かけがえのない居場所となっていくはずだ。Masatoは、愛おしげにフロアを見渡してこう語った。
「HEY-SMITHの音が終わった時点で、『BLARE FEST.』は成功してました。ここまであなたたちが見せてくれた景色は、成功以外なにものでもねえよ。ありがとう。仲間たちとあなたたちのすべてを誇りに思います。このフェスは、昔バンドを始めた頃に、そんなこと不可能だと思ってた自分たちに贈るフェスです。不可能なことなんてねえんだよ! 俺たちがそれを地元で証明してるんだ! またいつかやるから、またよろしくな、名古屋!」


エモーショナルな「CHASING SHADOWS」でMasatoがロングトーンを響かせて本編を締め括ったあと、「もうちょっとだけやろうかな!」とアンコールがスタート。最新EP曲「OPTIMIZE」から、芯を持って進化しつづけるアティチュードが伝わってきた。ラストは、「ダセぇと言われようが言わせてください。思い出作りに来てくれてありがとうございました!!」とストレートな言葉を添えての「Final destination」。ビジョンに歴代のMVが映り、バンドの歩みに想いを馳せる。きっと、ここに集まったオーディエンスの思い出ともリンクしたに違いない。一人ひとりの想いが重なり、過去最大級の盛大なシンガロングが会場に降り注いだ。

終演後に示されたのは、「SEE YOU AT BLARE FEST. 20XX」の文字。安易に「毎年開催」のカードを切らないところがcoldrainらしい。彼らがさらに力を蓄え、絆を強め、時が満ちたその時に、再び『BLARE FEST.』の幕は上がるのだろう。「またいつか」への想いを温めながら、これからも唯一無二の道を突き進むcoldrainの背中を追っていきたい。



























