年間200本以上ライブに行く音楽ブロガー、オーディオテクニカ初“ライブ向けイヤープラグ”を現場でお試し 耳栓のイメージを覆された納得の使い心地

ライブで耳栓(イヤープラグ)は必要なのか?

年齢的なものもあるのか、周りで耳などの健康のためにライブで耳栓を使うようになったという話を聞くようになった。筆者は、年間200本以上ライブに行っている現場主義、かつ生音で聴くからこそ体感できる爆音が持ち味のロックバンドのライブばかりに参加している。確かに耳に負担がかかっていそうな状況も多々あるが、果たしてそうした自分のような人間にライブで耳栓をするのはどうなのだろうか、と考えていた時に紹介していただいたのが、このオーディオテクニカ初のイヤープラグ(耳栓)『AT-ERP5』である。
音を奪わず守るという新しい感覚

このアイテムはライブやフェスなどの大音量環境に対応した、“ライブ用のイヤープラグ”だ。実際に装着した状態でライブを観てみると、もっと全体的な音量が小さくなって耳を守るのかと思っていたのだが、ボーカルとベース、ドラムはむしろクリアに聴こえる。ギターの歪みなどの耳にダメージになりそうな音だけをカットするという仕様になっているのだろう。この技術はいったいどうなっているんだろうかとも思うけれど、内部に2層のフィルタリングダンパーを備え、音質を保ったまま過度な音量のみを抑える構造になっているそうだ。これならば爆音のライブであっても歌やMC、何の曲を演奏しているかというのはしっかりわかるだろう。それだけに、使ってみるまで「耳栓をつけて肝心の曲が全然聞こえなくなってしまったら本末転倒なんじゃないか……」と思っていたのは全くの杞憂であった。着け心地も違和感がなく、ライブハウスで動き回ってもなかなか落ちたりする心配もなさそうだ。フェスも含め、バンドのライブを激しく楽しむような人たちでも、着けたまま過ごせるだろう。
イヤホンのように自然に馴染む存在

製品を手に取ってみると、普段音楽を聴くようなイヤホンと見た目は全然変わらないだけに、いい意味で「耳栓っぽさ」は感じられない。カラーはブラックとゴールドであり、自分は普段着ている服に合わせてブラックをまずは着けてみたが、ゴールドもホワイトを基調としつつ、外側から見るとゴールド部分がメインなのがオシャレでカッコいい。装着してみた感じも音楽を聴く際のイヤホンと変わらずに違和感は全くないし、ケースに入れて持ち運んでも全く邪魔にならないというのも音楽イヤホン同様で、ライブ時にケースごとポケットに入れて適宜取り出したりしまったりするという使い方ができると思った。
爆音の最前でこそ実感する安心感

個人的には立ち位置によっては目の前にスピーカーがあるようなライブハウスでのライブ時に使用したり、室内のフェスの前方で観る時に使うのがいいのではないか、と感じた。そうした場所でライブを観ていると、たまに鼓膜の中にダイレクトに刺激がきて、「このまま聴いていて大丈夫なんだろうか」という思いがよぎる時もあるから。そうした状況でもちゃんと演奏の迫力を感じながら耳を守ることができるのであれば、集中してライブを楽しむという観点でもこのようなアイテムを普段から持ち歩くメリットはあるだろう。もちろん轟音ギターが鳴り響くバンドのライブを前で観たいという人にも適しているだろうし、ライブハウスから出た時に耳鳴りが残って困るような人からしたら必需品と言っていいくらいの存在だと思う。
耳を守ることがロック、パンクになる時代

これからもライブに行って自分の耳で音楽を聴き続けていくためには耳に不調をきたさないような生活をしていかなければならない。長い目で音楽と歩む人生を考えた時にはこうしたアイテムが助けになってくれると思ったし、「耳栓なんて……」という自分の持っていたイメージを覆してくれたという意味ではこのアイテムはそう思っている人にとってのロックでありパンクと言えるようなものだと言えるかもしれない。2021年の『DEAD POP FESTiVAL』でSiMのMAHも「パンクとは最大の防御である」と言っていただけに、ライブを愛する者が耳を防御するこのアイテムを使うことはやはりパンクだ。
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オーディオテクニカ初のイヤープラグ『AT-ERP3』(日常向け)と『AT-ERP5』(ライブ向け)を発売。開発背景や両モデルの遮…■製品情報
商品名:イヤープラグ
型名:『AT-ERP5』
価格:オープン価格(公式オンラインストア価格3960円・税込)
https://www.audio-technica.co.jp/product/AT-ERP5
























