SUPER★DRAGON「状態は最高」 結成11年目の新たな野心、個性が詰まった『Break off』制作の裏側に迫る

池田彪馬担当「Fingerprints」、大人な音像で魅せる新たな表現
――ありがとうございます。では「Fingerprints」についても聞かせてください。先ほどカップリングにもメンバーが携わっているというお話がありましたが、この曲はどなたが担当されたのですか?
ジャン:彪馬がコンセプションに入ってくれています。
池田:昨年行ったツアー『SUPER★DRAGON LIVE TOUR 2025「SUPER X」』を終えた時、「こういう楽曲も必要だね」と話していたことをきっかけに、「Fingerprints」を作ることにしました。オルタナティブでもあり、R&Bでもある楽曲だったので、前々からお願いしたいと思っていたNao'ymtさんに依頼させていただいたところ快く引き受けてくださって。最初の打ち合わせの段階から僕と毅くんで入らせてもらってできた楽曲です。
松村:僕はラップ部分のリリックを書かせてもらいました。今回「2人の間にガラスがある」というテーマがあったんですね。普通、ガラスって殴ったら割れてしまいますが、それができないという距離感を書いてみました。ガラスってどういう性質を持っているのか考えながら書いていたのですが、音楽をやるにも教養は必要なんだなと思いましたね。でも結果、上手い具合にストーリーが進んでいく形になったのでよかったです。
ジャン:〈幾千年前からあるみたい〉という入りが、もう和哉節ですよね。和哉が持っている独特のワードセンスが光っていたので、いいスパイスになったと思います。
伊藤壮吾(以下、伊藤):僕は「ライブでやったらこんな感じになるんだろうな」というイメージが一番持てた楽曲でした。
一同:お! どんな感じ? どんな感じ?
伊藤:照明が落ち着いた感じで、ライブの中盤にやったら結構お洒落だなって。
一同:“結構”なんだ(笑)。
伊藤:語彙力がなくて申し訳ない(笑)。でもライブでやっている姿はすごく想像できたので、楽しみです。次のツアーで披露すると思うので、今からワクワクしています。

――コレオもR&Bヒップホップ系のダンスになるんでしょうか。
伊藤:かもしれない。ちょうど来週に振り入れがあるので、そこも楽しみです。楽はどうなの?
柴崎楽(以下、柴崎):僕? そうだなぁ。たしかにライブ映えしそうな楽曲だし、いいスパイスになるなと思いました。それと、最後の〈Fingerprints〉を和哉が言っているのが好きです。甘めの楽曲なのでボーカルで終わるのかなと思っていたのですが、あえてそのパートを和哉が言うのがいいなって。
松村:デモの段階では甘めに〈Fingerprints〉と言っていたんですよ。でも、なんだかチャラくなりそうだなと思って、いなたく言ってみました。
古川:結構色々パターン録ったよね。
ジャン:いろんな言い方でね。8パターンくらい録ったんじゃない?
松村:それくらいやったかも。
古川:その和哉のセリフの後のギターもいいんですよ。ちょっとぐちゃっとなって終わるのですが、そのタイミングにもこだわりました。ライブではどういう形になるかわからないですが、新鮮な印象を与えられる楽曲になっていると思います。
――そんな「Fingerprints」、とても大人っぽい楽曲ですが、最近皆さんが「大人になったな」と思ったことはありますか?
池田:僕、わさびを食べられるようになりました!
一同:え! ガチ!?
田中:多分ウソだよ!
池田:ガチ、ガチ(笑)。焼き鳥を食べに行ったら、上に乗っていたんですよ。「は!?」と思ったのですが、22歳にもなって避けて食べるのはみっともないと思って。正直食わず嫌いな部分もあったので食べるしかなかったんです。食べてみたら、「イケるやん!」となりました。
古川:それは「ナシではないな」なのか、「美味しい」なのか。
池田:ん~、まぁ「ナシではない」。
古川:大人になってないじゃん(笑)!
池田:でも拒否反応は起こさなくなったよ。
――それは進歩ですね!
田中:僕は12時に寝れなくなりました! 当時は学校に通っていたので12時前には寝ていたのですが、最近はもう寝れません。
古川:それ、大人になった話なの!?
田中:……大人になってよかったなと思ったことでした(笑)。
飯島:僕は、彪馬と似ているのですが、レーズンを食べられるようになりました。
一同:マジ!?
飯島:彪馬とジンギスカンを食べに行った時に、デザートにレーズンアイスが出てきて。僕、アイスは大好きなんですけどレーズンが苦手なんですね。でも出してもらったから試しに食べてみたら、全然イケました。レーズン単体ではまだ無理だと思いますが、一歩大人に近づいた気がします。
松村:なんか、みんなかわいいな!

アティチュードはHIPHOPリスペクト、「やっばい」制作の裏側
――たしかに(笑)。では、「やっばい」についても聞かせてください。こちらはどなたが担当された楽曲なのでしょうか。
古川:僕です。この曲は2000年代初期の時代感を意識していて、ジャスティン・ティンバーレイクやティンバランド、カニエ・ウェスト、ファレル・ウィリアムス、TERIYAKI BOYZなどをリファレンスしています。
――なるほど、それはめちゃくちゃ感じました。
古川:ですよね。かつ、オルタナティブであり、サイケデリックな要素も組み合わせて、2026年の作品として仕上げています。今回、僕の兄貴分である宮内シンジさんに作詞・作曲・編曲で入ってもらって、彼のプロデューシングでこの形に仕上がりました。
――なぜ、こういったジャンルの楽曲を作ろうと考えたのでしょうか。
古川:宮内さんと一緒にパンチのある、攻めた楽曲をやりたいとシンプルに思っていて。今のバイブス的にも新鮮だし、宮内さんと相談して方向性が決まりましたね。
――古川さんはいつも「スパドラはアイドル」とおっしゃってくださいますが、サウンド的にはアイドルというよりもHIPHOPのマインドをすごく感じました。
古川:そうですね。アティチュードはHIPHOPリスペクトで作らせていただきました。でも、歌詞はアイドルだから言える内容になっているんですよね。アイドルとしての自分たちの視点というか。
――そのギャップも面白いです。何回も聴きたくなる曲であると同時に、難しそうだなとも感じまして。皆さんとしては難易度はどうでしたか?
ジャン:僕は簡単でしたね。
田中:かっこいい~!
古川:でも、たしかにジャンは簡単そうだった。
松村:俺も比較的簡単だったかも。
ジャン:〈Waste your time, making trash〉以降がフックになるのですが、そこは抜けた感じがいいというオーダーがあって。ふざけたトーンのフロウを作ったので、ニュアンスを作るのは難しいなと思いましたね。
古川:これ、ほぼセッションで作っていたんですよ。その場でやったフロウがめっちゃよくて、それが採用というパターンが多かったんです。
ジャン:その場のノリでフロウを作ったので、僕も和哉も難しくないと感じたんだと思います。
――となると、ライブでは若干フロウが変わることがあったりも?
松村:大いにありけり!

――生っぽさが楽しめそうですね。リリックはどう作っていったのですか?
古川:リリックは宿題を出して、僕、ジャン、和哉がそれぞれ書きました。でも、仕上がりがギリギリになってしまって。洸希と彪馬は僕が書いた歌詞を歌ってもらったのですが、レコーディング前日の夜中に「ごめん」と送りました。申し訳なかったです(笑)。
田中:毅くんからLINEがきて、「洸希、ダイヤ系のアクセって持ってる?」って。「持ってますよ」と返信したんですけど、何のことかわからなかったんです。後日歌詞を見たら、〈壮吾がDigしてない方のダイヤ〉と入っていたので面白かったです。
古川:最初、洸希のパートはもうちょっと突っ込んだ内容だったのですが、洸希に歌わせるのは違うなと思って。もっといい意味で洸希の適当な感じがあった方が活きるよなと思って書き直しました。彼、浪費家で、アクセサリーめっちゃ好きなんですね(笑)。それを思い浮かべていたら、「ダイヤ」というワードが出てきて。本人に聞いたらダイヤのアクセサリーを持っているというし、壮吾は普段ダイヤ情報をディグっているので、「いいじゃん」とこっちにしました。
田中:ゆるゆるに財布も緩んじゃってます!
――(笑)。池田さんはいかがでしたか?
池田:僕は歌詞をもらうよりも前からセッションをした音源をもらっていたので、なんとなくイメージは把握できている状態で。まさに「この曲、やっばいわ」と思っていました。実際歌詞を見たら、すごいことを言っていて、それを歌える一員になれたことを誇らしく思いましたね。
――歌詞もアツいですもんね。個人的には、今更ですが最近『龍が如く8』をやっていたので〈桐生一馬〉というワードが出てきたのがアガりました。
古川:和哉が書いたリリックですね。
松村:親父がゲームをやっていたので、出してみました(笑)。僕らは“DRAGON”なので、龍つながりでいろいろ並べたんですよね。
――なるほど! ちなみに、パフォーマンスはどうなりそうですか?
古川:僕は“かっこいい”の条件に、ファニーさや抜け感というものがあると思うんですね。それを表現したかった楽曲なので、パフォーマンスでもそういう部分が出せたらいいなと思っています。逆にサイファーっぽくやってもいいのかなって。見てくださる方が楽しめる内容にしたいです。



















