乃木坂46が第一線に立ち続ける理由とは? “AKB48公式ライバル”から独自のカラーを築いた14年をたどる
乃木坂46、第一線を走りながら“更新”し続ける強さ
加入間もない世代が一気にグループの中心へ立つのも、最近の乃木坂46の特徴だ。29thシングル『Actually...』では5期生の中西アルノが加入から2カ月弱で表題曲センターに抜擢され、40thシングル『ビリヤニ』では6期生の矢田萌華と瀬戸口心月が表題曲のWセンターを務めた。今年4月リリースされる41stシングル『最後に階段を駆け上がったのはいつだ?』では、5期生の池田瑛紗がセンターに抜擢されている。これまで中西や井上和がグループの顔として存在感を示してきた流れの中で、5期生から新たなセンターが誕生したことは、世代の厚みを感じさせる出来事でもある。5期生は加入直後から注目を集め、中西や井上がセンターに立ち、存在感をはっきり刻んできた。そこに池田が加わり、センターを担う顔ぶれが増えている状況を見ると、今の乃木坂46はセンターが一部の世代だけに偏らず、世代をまたいで更新を続ける体制になったことが窺える。
14年という時間を重ねた今も、乃木坂46はアイドルシーンの第一線に立ち続けている。アイドルシーンは流行の移り変わりが激しく、グループの旬が短く語られがちな世界。その中で彼女たちは、単なる記録や周年の積み上げだけではなく、時代ごとに求められる役割を更新しながら第一線に守り続けてきた。
その強さは、何かひとつの要素に支えられているわけではない。上質な空気感で保ってきたグループの清楚なイメージは、1期生が築いた大きな資産として今も受け継がれている。一方で、世代交代を経た現在は、中心に立つ顔ぶれがその時々によって変わり、表現の温度や見せ方も変化している。守るべき核を残しながら、同じやり方に固執しない。そのバランス感覚こそが、長く支持を広げてきた理由のひとつだろう。
今後の見どころは、5期生や6期生が中心になっていく中で、乃木坂46がどんな表現を見せていくかだ。センターという象徴だけでなく、誰がどの場面で前に出て、どんな役割を全うするのか。そこで見える新しい物語や化学反応が、また次の乃木坂46を形づくっていく。15年目の乃木坂46は、完成形として落ち着くのではなく、更新し続ける強さをもって最前線に立っている。その現在進行形の姿こそが、これから先の乃木坂46を楽しみにさせるのだ。