coldrain Masatoはなぜ多くのバンドから求められる? 歴代フィーチャリング曲から紐解く類稀なる歌唱力と存在感
coldrain Masato、多くのバンドを魅了するボーカリストとしての振れ幅
多くのフィーチャリング曲があるなかで、まず上記4組の楽曲をピックアップしたのは理由がある。2月7、8日にポートメッセなごやで3年ぶりに開催されるcoldrain主催の『BLARE FEST. 2026』にこの4バンドが出演するのだ。ステージ上でMasatoと共演する可能性も大きいのではないか。そんな期待も抱きつつ、この4曲を聴くだけでMasatoのボーカリストとしてのスキル、表現力、対応力の高さがわかるはずだ。シャウトに関して言えば、海外のメタルコアバンドに怪物クラスの強者ボーカリストはうじゃうじゃいる。Masatoは海外勢に負けないシャウトを放つ一方で、針穴に糸を通す繊細な声色を併せ持っている。例えを挙げると、coldrainの人気曲「Rabbit Hole」は地獄を想起させる断末魔シャウトと天国に駆け上がるようなポップな歌メロが同居したナンバー。天と地ほどかけ離れたギャップの激しい声色を扱う様に、Masatoの真骨頂が刻まれている。その振れ幅、ボーカリストとしてのグラデーションの豊かさが多くのバンド/アーティストを魅了しているのではないだろうか。もっと言えば、Bon Joviの大衆性とSlipknotの野獣性が合体したような楽曲(「Rabbit Hole」)なんてレアだろう。それを可能にするのがMasatoというボーカリストなのだ。
ほかにもNothing's Carved In Stoneの「All We Have feat. Masato(coldrain)」ではラウドロックのエキスをふんだんに注入したり、また、FIVE NEW OLDの「Chemical Heart (feat.Masato from coldrain)」においてはcoldrainとは一線を画したソウルフルな声色でオシャレな曲調に華を備えている。従来のラウド系ボーカリストという枠からハミ出したキャパシティのでかさ。それがcoldrainを無二のロックバンドに押し上げている要因の一つといえるだろう。
今年の『BLARE FEST. 2026』も過去2回同様、幅広いラインナップが揃った。coldrainが掲げるラウドロックは、どんなジャンルが好きな人でも楽しめるもので、ジャンルを超えてリスナーを魅了する圧倒的な力がある。筆者は同フェスにこれまで2回とも足を運んでいるが、そのことを腹の底から実感させられた。これを機にMasatoの類稀なる歌唱力に触れてほしい。彼が多くのバンド/アーティストからフィーチャリングを依頼される理由がわかるはずだ。