STARGLOW、デビューショーケースにして集大成のようなステージ――完全無敵の現在地に輝くもの、そのすべて

 BMSGによるオーディションプロジェクト『THE LAST PIECE』にて誕生した5人組ボーイズグループ・STARGLOWが、『STARGLOW DEBUT SHOWCASE「Wish upon a star」』を1月31日、2月1日の2日間にわたって横浜BUNTAIで開催した。本記事では2月1日昼公演の模様をレポートする。

 数万件もの応募があったという本公演の客席は、待ちわびたSTARS(ファンの呼称)で満員。白いサイリウムが星空のように光るなか、プレデビュー曲「Moonchaser」でライブは幕を開けた。彼らの無敵感をそのまま音にしたような疾走感に満ちたサウンドと大歓声で、会場は一気に高揚する。佇まいや仕草ひとつで視線を奪うRUI。挑発的な表情とテクニカルなラップでボルテージを上げるTAIKI。抜群の歌唱力と包容力でグループを牽引するKANON。エッジの効いた低音ボイスと無邪気な笑顔で魅了するGOICHI。唯一無二の声音を美しく響かせるADAM。BMSG TRAINEE(研修生)期間が長いメンバーも多いだけに、デビュー直後のグループとは思えない存在感を5人全員が放っていた。

 KANONが「今まで見たことのないようなパフォーマンスを見せるので、よろしくお願いします! 最高の日にしよう」と言うと、残りのメンバーも頼もしく頷く。その言葉通り、ハードなラップチューン「GOTH」「My Job」で爽やかな空気は一変。完全に楽曲の世界に入り込んだ5人は、ギラついた瞳や挑発的な表情で場を支配する。次々に繰り出されるアグレッシブなラップは、思わず息を呑むほどの迫力だ。

 ここからは『THE LAST PIECE』の軌跡をたどるように、課題曲として取り組んできた楽曲を順番に披露していく。まずは各メンバーが2次審査でソロ歌唱した楽曲をパフォーマンス。スクリーンには審査時の映像が流れ、夢を描いていた過去と、夢を叶えた今が交差する。デビューショーケースならではのエモーショナルな演出。フロアには、早くも口元を押さえて感動するファンの姿も見られた。

 MCでは、ADAMが合宿の前日までシュラスコ店でアルバイトをしていたことや前日公演を観にきていたというBMSG TRAINEEのRYOTOが「My Job」のTAIKIのキラーフレーズを真似して「素晴らしいライブを見せてくれて、“ありがとございまぁす”」と伝えてくれた話などで大盛り上がり。パフォーマンス中とは違う等身大の笑顔も、彼らの魅力のひとつだ。

 KANONが「あなた自身にも、僕自身にも、愛を歌います」と告げ、「Love Myself ’26」へ。5人は広いステージを端から端まで駆け回りながら、観客一人ひとりにまっすぐな愛を届けていく。歌詞には、『THE LAST PIECE』で惜しくも脱落した参加者が作ったフレーズも織り込まれており、STARGLOWの5人から彼らへの確かなリスペクトが感じられた。

 続く「Green Light」と「Blast Off」は、プロと同じ環境下で審査に挑む、“疑似プロ審査”での課題曲。デビュー前から配信リリースされていた人気曲なだけに、イントロから爆発的な歓声が上がる。この2曲は、どちらも夢に向かって突き進む己を奮い立たせるナンバーだ。審査時はひりつく焦燥感や緊張感が漂っていたが、この日はプロアーティストとして楽曲の世界を表現する余裕すら感じられる。曲が終わった瞬間、「最高!」と賞賛の声が飛び交っていた。

 “VS BE:FIRST審査”の課題曲「Secret Garden」(BE:FIRST)では、R&Bの艶やかさと10代ならではの瑞々しさが共存する、STARGLOWらしい表現を提示。そして、『THE LAST PIECE』の最終審査の際、ファイナリスト全員で歌った「PIECES」では、仲間と過ごした青春の記憶を美しいメロディに乗せて、心の奥をさらけ出すような表情で歌い上げる。曲が終わっても、しばらく拍手が鳴りやむことはなかった。

 これまでの軌跡を丁寧になぞり、希望や覚悟、悲しみ、愛情と、さまざまな感情を音楽で表現してきたSTARGLOW。ここで、ついにデビュー曲の「Star Wish」を披露した。小さな星が流れ落ちる幻想的なステージの上で、〈この瞬間よ 永遠になれ〉〈君以外はいらない〉とまっすぐな愛を歌う。初々しさとは真逆の洗練されたパフォーマンスには、頼もしさすら覚えるほどだった。

 最後の曲を届ける前に、メンバーが今の気持ちを伝える。

「STARSのみんながいい人たちばかりで、ノリいいし、声も出してくれるし、もう最高だよ! 本当に楽しいです。皆さんに会えてよかった。これからいろいろな場所で会えると思うのでわくわくしています」(KANON)

「自分がライブを観に行った時、アーティストの人が『みなさんのおかげです』って言っていた意味が、今本当にわかりました。ここからみなさんに大きな夢を見せられるよう、謙虚に一日一日を大切に頑張っていきます」(TAIKI)

「僕は難しい性格で、か弱い人間なので、STARSのみなさんにマジで助けられています。あたたかいコメントを読んでいると涙が溢れてくるくらい、支えられています。みなさんがいないと俺らは生きていけないし、俺たちもみなさんにとっていないと生きていけない存在になりたい。ひとりもこぼさずに僕たちが幸せにします――させてください」(RUI)

「少し前まではアーティストに憧れる側だった自分が、10代でアーティストとして歌って踊れていることが幸せです。今度は自分が憧れられる存在になるためにもSTARSの力が必要なので、ついてきてください。後悔させません。死ぬまで一緒に楽しみましょう」(GOICHI)

「みなさんの幸せな顔が見たくて、僕たちはステージに立っています。10年後も15年後も20年後も、どんな会場にいたとしても、僕らが一人ひとりに音楽をぶつけることに変わりありません。年齢も人種も性別も国籍も、全部ひっくるめて愛してます」(ADAM)

 思いの丈を言葉にしたあとは、「Forked Road」でフィナーレへ。この曲はもともとRUI、TAIKI、KANONのオリジナルソングであり、BMSGのCEOを務めるSKY-HIから3人へ「人生の転換期を迎える彼らへのお守りに」と贈られたものだ。5人は幸せそうな笑顔を見せながら、この大切な一曲を、心を込めて届けた。

 “夢の見方”をテーマに掲げてきた『THE LAST PIECE』というプロジェクトの終着点に相応しいステージを届けたSTARGLOW。幼い頃にアーティストを夢見たこと。がむしゃらに頑張ってきた日々。初めての挫折。そして、『THE LAST PIECE』で出会った仲間。開花させた才能――。5人が今日まで積み重ねてきたすべてが繋がった、デビューショーケースにして集大成のようなステージであった。ひとつの夢を叶えた彼らは、この先さらに輝きを増し、我々が想像もできないほど大きな夢を見せてくれるに違いない。

■セットリスト
01. Moonchaser
02. GOTH
03. My Job
04. 感電(Original Track:米津玄師)
05. 優しさ(Original Trac: 藤井 風)
06. 何様 (Original Track:SKY-HI)
07. KARATE KID
08. Love Myself '26
09. Green Light
10. Blast Off
11. Secret Garden(Original Track:BE:FIRST)
12. PIECES -STARGLOW Ver.-
13. Star Wish
14. Forked Road
15. Moonchaser

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