新着MVランキング:鈴木愛理、指先に宿した“3人”の魂 2026年の「初恋サイダー」で魅せたBuono!への愛

愛溢れる圧巻の歌唱、時を超えて蘇る“Buono!の鈴木愛理”

 〈「キスをあげるよ」〉と高らかな独唱を響かせ、一瞬、カメラに向き直り、にこりと微笑む鈴木。そこでスイッチが入ったかのようにわずかなこわばりが取れ、軽やかで伸び伸びとした声で歌い出す。冒頭のサビ終わりとともにバンドの生演奏が開始。疾走感のあるロックサウンドをバックに、満面の笑みでリズムに乗って体を動かす鈴木。気心の知れたツアーメンバーを従え、Aメロ、Bメロ、サビと駆け抜けるように歌い切ると、わずかな間奏を経て2コーラス目に突入。時折、歌詞に合わせて表情を作ってみたり、ジェスチャーを交えたり。コロコロと変わる表情からは、音楽を心から楽しんでいることが伝わってくる。2コーラス目が終わった間奏の最中、おもむろにバンド演奏が止まると鈴木が一言。

「もも、みや、一緒にBuono!やれて、私、本当に幸せだったよ」――。

 この瞬間、このパフォーマンスが、Buono!のファンや楽曲のファンだけでなく、今は横にいないメンバーへ向けたものであることがはっきりと示されたように感じた。そこからの大サビでは、一つひとつの歌詞を大切に発しながら、感情が溢れ出しそうになるのをこらえるような表情で渾身の歌唱を見せ、フィニッシュ。Buono!ポーズを連発しながら、大きく手を振り「ありがとうございました!」と叫ぶ。

 2017年、リーダーの嗣永が芸能界を引退したのに伴い、約10年の活動を完了させたBuono!。鈴木はその翌年にソロデビューし、順調にキャリアを重ねてきた。しかし、今回の『THE FIRST TAKE』で改めて実感したのは、彼女がBuono!を今もとても深く愛しているということ。それは、ここでの歌声や表情が紛れもなく“Buono!の鈴木愛理”だったことからも明らかだ。2月3日時点で、この映像は275万回再生を記録し、各方面で大反響を巻き起こしている。元メンバーのふたりにも、きっと届いただろう。Buono!として存在した時間とメンバーとの絆、きらめく思い出の数々が時を超えてもう一度蘇るという瞬間に、ファンならずとも心を動かされる『THE FIRST TAKE』屈指の神回だ。

初恋サイダー(Album version) / Buono! (Live at 横浜アリーナ2017/5/22)

※1:https://charts.youtube.com/charts/TopVideos/jp/weekly

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