East Of Eden、メンバーソロインタビュー×5! 珠玉のバラードロック「The weight of choice」と見つめる現在地
湊あかね「East Of Edenって新境地的な存在なのかな」
――「The weight of choice」に対する、最初の印象って覚えていますか?
湊あかね(以下、湊):何より、まずいい曲だなと感じました。バラードをリード曲として打ち出すことって、私たちは今までやったことがなかったじゃないですか。おそらくファンの皆さんは私たちのこと、ゴリゴリのロックバンドだと思っていたでしょうから、これまでとは違った一面を見せられるという意味でもこの展開は斬新だなと思いました。
――楽器隊のテクニカルなアンサンブルを楽しみにしている方と同じくらい、湊さんの歌に注目しているファンも多いのではないかと思います。特に今回はバラードということで、ボーカルの比重が非常に高くなっていますが、湊さんはレコーディングの際、この曲とどう向き合いましたか?
湊:最初にデモを聴いた時点では、思うがまま歌ってみようと思ったんですけど、歌詞が上がってきてからは最初のAメロ、Bメロ、サビまでは感情を抑えて歌うことにして。それ以降は徐々に熱量が上がっていって、2サビで感情が湧き上がるようなイメージで臨みました。
――特に1コーラス目はピアノやバイオリンと音数も少ないぶん、歌もより精細さが求められますものね。
湊:そうなんですよ。ちょっとでも力んでしまうと、歌詞の世界観が壊れちゃうから、ちょっと抑えめに静かな世界を表現して、バンド演奏が加わった2番以降に感情が昂っていく感じを表せたらいいのかなと。
――とはいえ、今回は感情を爆発させるような歌唱スタイルでもないですよね。
湊:そう、静かなる熱というイメージかもしれません。歌詞のテーマ的にも、過去への後悔から新たに芽生える決意が描かれているので、心の内側で葛藤しながら、モヤモヤしたものがだんだんほどけていくような、そういう心の揺れ動きが伝わるような歌い方を意識しています。そういう繊細さが求められる曲だからこそ、今回は歌うのがなかなか難しかったです。
――昨年リリースのフルアルバム『The First Eden - Seeds Of Hope』では新たなチャレンジも多く、音楽的な幅も広がりましたが、その姿勢は2026年も貫かれている、と。
湊:そうですね。ドラマの主題歌でここまで挑戦的なことができるのも意外でした。この先、どうなっちゃうんでしょうね(笑)。でも、今までの雰囲気も引き続き残しつつ、どんどん攻めていきたいです。
――「The weight of choice」は今後のEast Of Edenにおいて、どういうポジションの曲になりそうですか?
湊:East Of Edenにはすでに2曲のバラード(「echo echo」「I don't say goodbye」)があるんですけど、これからライブでバラードを披露する時は3択になりそう(笑)。ただ、「The weight of choice」はそのなかでも格別に強い曲だから、セットリストでの置きどころが結構難しくなってくるかもしれないです。とはいえ、この曲には特別映えてほしいという思いもあるので、いちばんいい位置で届けたいですね。
――となると、1月30日からスタートする全国ツアー『East Of Eden Spring Tour 2026 ~ Growing ~』でも、この曲のポジションが鍵になるかもしれない?
湊:そうですね。どこに入れようかなあ(笑)。
――楽しみにしています(笑)。ちょっと話題は変わりますが、今の日本の音楽シーンには多岐にわたるジャンルのガールズバンドがたくさん存在しますよね。そのなかで、East Of Edenは今どんな立ち位置にいると思いますか?
湊:私は、(East Of Edenは)世間一般がイメージするようなガールズバンドっていう感じではないなと思っていて。ガールズバンドと言われると、私はキャピキャピしている印象があって、曲調もポップなサウンドのイメージなんですね。なので、East Of Edenくらい時にハードに、時にエモーショナルに振り切ったバンドってあんまりいないんじゃないかな。そういう意味では、East Of Edenって新境地的な存在なのかなと思っています。
――といいますと?
湊:シーン的には今言ったようなポップな方向性か、ゴリゴリにヘヴィな方向に走っているバンドの2極化が進んでいるじゃないですか。そう考えると、East Of Edenってそこから外れているのか、その中間に食い込んでくるのかな、って。同じようなことばかり続けていても飽きられてしまうので、それだったらいろんなことに挑戦してみたいなと思っています。
――MINAさんが加入してから一年が経ちましたが、2025年は湊さん的にはどんな一年でしたか?
湊:新体制の基盤を作った一年かなと思っています。MINAちゃんが加わって、レーベルも変わって、環境もいろいろ変わったなかで、どう立ち回っていくか。あらためて考えさせられる年だったかな。
――そんななかで、湊さん的に何か答えは見つけられましたか?
湊:答えはまだ見つかってないんですよ。私の求める答えは、まだまだ先にあるんじゃないかな? 個人的には、このバンドでヒットを飛ばすことで、その答えに近づけるんじゃないかと思っています。
――とはいえ、手応えのすごく大きな一年ではあったわけですよね。
湊:そうですね。新加入したMINAちゃんを含めた体制で初めてのツアーをやってみて、改めて「こんな感じで迷わず進んでいけばいいのか。こんなふうに立ち回っていけば、もっとステージが楽しくなるのか」と自信を持てました。
――そのうえで、2026年はどんな一年にしたいですか?
湊:2026年は切実に売れたい! この5人で爆発的に売れるっていう決意をもって、この一年は活動に臨みたいです。
――売れるために「こんなことに挑戦してみたい」とか、今考えていることってありますか?
湊:ライブにおいても、ロックバンドという枠にとらわれない新しい演出を考えてみたいなと思っていて。楽曲に関しても、この先にリリースされるであろう新曲ではこれまでやったことないタイプの曲にも挑戦してみたいですし、そういう曲が増えるとライブの演出に関しても明確なプランが浮かんでくると思うので、ここからの展開を楽しみにしていてほしいです。
――シンガーとしてはいかがでしょう。今年新たにチャレンジしてみたいこと、追求してみたいことはありますか?
湊:まず、もうちょっと安定感の強い歌が歌えるようになりたくて。昨年は歌に関してブレを感じる瞬間があって、リハや本番を含めて2日連続、3日連続で喉を酷使すると、どうしても声が枯れてしまったり、体力的な持久力も足りないなと感じたので、歌の基礎的な部分をもっとしっかりさせたいです。あとは体調管理ですね。私自身はあまり風邪をひかないタイプではあるんですけど、この時期はインフルエンザとかも流行っていますし、そういう病気にかからないような管理を徹底することも、シンガーとしての課題かなと思っています。