香取慎吾、2025年は音楽を「もっとやりたかった」 充実した活動のなかで再確認したステージに立ち続けるという決意

 香取慎吾にとって2025年は、主演ドラマの主題歌を自ら歌うという、長い歌手生活の中でも新たな1ページをめくった年だった。初のソロツアーも成功させ、充実と達成感に包まれた年となったのではないかと思いきや、彼の口から飛び出したのは「もっとやりたかった」という貪欲な言葉だった。

 絵を描きながら流していた音楽に心を動かされるやいなや、すぐに「会いたい」とChevonを呼び出したことで生まれた「Circus Funk(feat. Chevon)」。音楽の始まりの始まりは、いつもそんな頭の中のひらめきだと言う。そして、今もうすでに頭の中には次の音楽が鳴っているのだと、楽しそうに笑った。

 「やっぱり音楽が大好き」そう再確認した2025年は、同時に「まだできる」と思えた1年でもあった。これまでのルーティンを壊す勢いで音楽活動に取り組むつもりだと語るエネルギッシュな言葉に、2026年を生きる人びとを元気づけるスターのオーラを見た。(佐藤結衣)

想像を超えた景色と、「まだ終わりたくなかった」初ソロツアー

――2025年も大活躍な1年でした。1月クールの主演ドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系)では主題歌に「Circus Funk(feat. Chevon)」が起用されました。さらに、円盤化の発表もされましたが、5月からは初のソロツアー『SHINGO KATORI 1st LIVE TOUR Circus Funk 2025』を開催し、走り抜けました。

香取慎吾(以下、香取):面白いですよね、人生。まさか、またこんな風にステージに立つとは。やっぱり、改めて音楽が大好きだなって思いました。本当に幸せです。ちょうど今日、ツアーの映像を頭から最後までチェックしたんですよ。自分のライブを観るというのは久しぶりの感覚だったんですけど。もう、めちゃくちゃカッコよかった(笑)。オープニングからシビれちゃいましたね。

――スモークのなか、シルエットで現れるオープニングは圧巻でした。アルバム制作時からライブ構成を意識されていたそうですが、手応えは?

香取:もう、イメージを超えてきました(笑)。でも同時に、もっとやりたかったという思いもあって。僕が1人で歌うようになったのって、明治座とか京都劇場で1カ月間続ける、みたいな舞台のようなスケジュールだったから。しかも、1日2公演の日もあって。だから今回のツアーは、東京、福岡、兵庫、北海道、愛知と行く先々で「あれ、もう終わっちゃうの?」っていう寂しさのほうが強かったですね。

――ステージ上から、観客席のNAKAMAのみなさんと会話しているところも、香取さんのライブならではだなと思いました。

香取:ついしゃべっちゃうんですよね。だから、本当にみんなと会えている感覚で。もっとたくさんのお客さんとも会いたかったですし、何度でも一緒に遊びたかったなって思います。

ひらめきから始まった出会い、制作を重ねて生まれたChevonとの化学反応

――「会いたい」といえば、Chevonのボーカル・谷絹茉優さんが、Xで香取さんに会いたいとおっしゃっていました。メジャーデビューも決まりましたね。

香取:びっくりしました! 僕としては、もうそれくらいの才能を発揮していると思ったので、むしろ「まだだったの?」という感想でしたけど。東京スカパラダイスオーケストラのみなさんとのコラボ曲(「私たちのカノン (VS. Chevon)」)もすごくカッコよかったですし。ワンマンツアーが発表されて、アリーナ公演もあって。逆に怖いですよ、“ここから”だなんて!

香取慎吾 「Circus Funk(feat. Chevon)」Music Video

――香取さんとのコラボが大きな転機になったと思います。真っ先に才能を見つけたという感覚はありますか?

香取:そう言ってもらえるとうれしいけど、そんなことを言っている間もなく彼らなら羽ばたいていくでしょうから。僕のことを忘れないでほしいかな(笑)。普段はあんまり連絡とかしない僕ですけど、この前、ファンミーティング(『NAKAMA to MEETING Vol.4』)で北海道に行ったときかな。茉優に「北海道来てるよ」ってInstagramでDMしたんです。そしたら、「自分たちは今、北海道にいません」みたいな返事が来て。

――もうすでに羽ばたいていましたか。

香取:そうなんですよ。でも、僕がツアーで北海道へ行ったときには会うことができて。夜に食事をして、その流れでギターのKtjmくんの家に行ったんです。食事しているときに「家が近い」って言うから、「じゃあ、今から行こうよ」って(笑)。

――Ktjmさんとしては、まさかの展開だったんじゃないですか?

香取:「何言ってるんですか!」って言ってましたね。「実家とかも近いの?」って聞いたら「もちろんですよ。ここで育ってるんで」って言うから、次の日のライブに、メンバー全員のパパとママを大集合させることに。Chevonとしても初めてのことだったみたいで、3人はめちゃくちゃ恥ずかしそうにしていました。なので、僕が「いつもお世話になってます」って仕切って!

――まさかご両親たちも呼び出されるとは! 香取さんのYouTubeにアップされたMVには、Chevonから「『僕が君たちを見つけたんだから』と励まされた」というコメントもありました。制作時には紆余曲折があったのでしょうか?

香取:なかなか曲が定まらなかった、というのはありました。今思うと、やっぱり緊張していたんだろうなと思います。北海道で初めて会ったとき、元気いっぱいに「すぐ3曲ぐらい送ります!」と言ってくれて、実際にすぐ曲を作って送ってきてくれたんですけど、僕の頭の中にあったイメージとは違っていて。意見を交わしながら、少しずつ今の形まで持っていったんです。その過程で見えたChevonのチーム感が、僕はすごく好きで。

 Ktjmくんとベースのオオノタツヤくんが、すごく茉優のことを大事にしているんです。茉優の才能が好きで、ちゃんと支えている。僕がちょっと強めに意見を言うときとか、「あの、それ以上は!」って静止するみたいな感じで、茉優を守ろうとする雰囲気すらありましたから。

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