超特急・ユーキが見守る中間発表 『HAJIMARE Project』最終日に向けて求められる“もう一押し”
12月28日に配信された『HAJIMARE Project』#5では、合宿審査3日目の続きとして中間発表の模様が描かれた。ここまで積み上げてきたものを一度ステージ上で形にしてみて、何が通用して、どこが足りないのかを突きつけられる時間。合宿も終盤に差し掛かり、候補者たちの表情には緊張だけでなく、「ここで変わりたい」「次で巻き返したい」という意志もはっきり見え始めていた。
中間発表には特別ゲストとして、超特急のユーキが登場。「夢のアドバイスじゃないですけど、後押しになれたらいいなと思っているので頑張ってください」とエールを送り、候補者たちの背中を押す。近い距離でパフォーマンスを見守る存在が増えること自体が、合宿後半のリアルなプレッシャーでもあり、同時により外に届けるという意識を強めるきっかけにもなったはずだ。
最初に披露したのは、グループAによるいぎなり東北産の「恋愛フィルター」。前回まで不安が表情に出ていた候補者も、この日は堂々とステージに立っており、合宿2日目までの立て直しが確かに実を結んでいることが伝わってくる。柿沼里音も中間発表後に「伝えるってことを練習していきたい」と今後の課題を言葉にしており、合宿の中で届け方への意識が強まっていることがうかがえる。コレオグラファーのTAKUYAは「もうちょっと前を意識してできるといい」と、視線や届け方の部分を指摘。ユーキも「うまく自分なりの表現を徹底してほしい」と、ただまとめるだけではなく、個々の表現を前に出していく必要性を言葉にしていた。中間発表はできた・できないではなく、次の一段階へ行くための整理の時間でもあるのだと感じさせるフィードバックだった。
続くグループBは『らき☆すた』OPテーマの「もってけ!セーラーふく」。ここまでの放送でも完成度の高さが際立っていたチームだが、中間発表でも大きく崩れず、安定感のあるパフォーマンスを見せた。だからこそ、次に求められるのはもう一押しだ。コレオグラファーのeatは「ちょっとずつ形になっている」としながらも、「もうちょっとパワーがほしい」と課題を明確にする。ユーキも「最後に向けてもう一盛り上がりというか、最初のエナジーをもう一個超えていくくらいの勢いが欲しい」と背中を押した。まとまっているからこそ、そこから一段上げるための熱量や爆発力が問われていく。
そしてグループCは、AiScReamの「愛♡スクリ~ム!」を披露。元気いっぱいのパフォーマンスで、3グループの中でもアイドルらしさがもっとも分かりやすく立ち上がっていたのが印象的だ。候補者自身も、細かい振りやダンスブレイクを揃えてきたことに手応えを語る一方で、講師陣の目線はさらに先へ向いている。TAKUYAは「一瞬気の緩みが出てる」と細部を指摘し、ボイストレーナーのなつきは「ちょっと予定調和になっている」と、完成度の高さが型に見えてしまう危うさを言語化した。ユーキも「もっと個性だったり、自分の心から出てくる感情が出たらもっと光るのかな」とコメント。整っているからこそ、次は自分の色をどう足していくかがテーマになっていく。
中間発表を終えた候補者たちは、それぞれのグループで話し合いを重ね、今後に足りないことを整理していく。グループAでは白浜あやや酒井唯菜が中心となり、チームを鼓舞しながら前を向かせようとする姿も映し出された。ユーキもグループとしてのまとまりを評価したうえで、浅利海晶の名前を挙げ「表現がめちゃくちゃ上手」と高く評価していたのが印象的だ。声をかけてまとめていく存在がいることが、グループAの強みになっていきそうだ。
グループBでは、高月凛々が「明確に課題が分かった」と語り、マイクの持ち方や、ダンス中にマイクが当たるのが怖いという具体的な不安も共有されていた。その改善策として、チアーリーディングのような掛け声を追加することになり、チームとして“盛り上げ方”を作りにいく姿勢が見えてくる。そこへユーキも見学に訪れ、櫛橋成実が表情についてアドバイスを求める場面も。ユーキは実際のパフォーマンスを見たうえで、「大人っぽさを出してみる」「サビの一箇所だけちょっと違う表情をしてみる」と、すぐ試せる具体案を提示していた。途中、那須ほほみや針ヶ谷心らのメンタルが揺れる場面もあったが、それでもどう変えるかを言葉にして共有できていること自体が、チームの前進を感じさせる。
グループCに対して、ユーキが「感動してる」と一言を残したのも象徴的だった。完成度の高さをまず認めたうえで、「表情に遊び心を持ってほしい」とさらに上を目指すエールを送り、自信をなくしかけていた臼井碧依には「自信を持ってほしい」とまっすぐ言葉をかける。上手くやることだけが正解ではなく、合宿で培ってきたものを信じて自分の色を出すこと。その大切さが、ユーキのコメントを通じて繰り返し示されていた。
最後には、ユーキから候補者へ「合宿で過ごした時間は無駄になるものはなくて、糧になるものだと思うし、とにかく僕は自分の色を100%で出してほしい」とサプライズのメッセージが送られた。SHELLYも「夕食の時のコメントが前向きなコメントだったからすごい楽しみ」と最終日に期待を寄せる。候補者たち自身が、努力が形になり始めている感触をつかんでいるからこそ、言葉も前を向くのだろう。いよいよ合宿審査の最終日。ここまでの積み重ねが、どんな形でステージに表れるのか注目したい。
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『HAJIMARE Project 〜自分を推して、はじまれ未来。〜』
出演者:SHELLY、尾崎里紗 ほか
11月28日(金)より毎週金曜日20時配信(予定)
配信日時:12月5日(金)20時配信(予定)
配信話数:全11回
番外編配信日時:12月13日(土)より毎週土曜日12時配信(予定)
※配信スケジュールは変更となる場合あり。
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