BE:FIRSTの2025年を象徴する「夢中」 パフォーマンス映像や本田響矢とのコラボでさらに広がる魅力とは
12月1日、BE:FIRST公式YouTubeチャンネルにて「夢中」のLive Mix動画が公開された。同動画は、『SUMMER SONIC 2025』や『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025』、『BMSG FES'25』、『BE:FIRST 2nd Fan Meeting -Hello My "BESTY" vol.2-』でのライブ映像をミックスしており、彼らの歌声とともに「夢中」のパフォーマンスの変遷を感じられる。
「夢中」が配信リリースされたのは今年の4月。ゴスペルがベースになっており、チャーチーな響きのサウンドや歌声が特徴的なラブソングである。同曲が主題歌となったテレビドラマ『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系)のヒットもあり、BE:FIRSTの名前をより多くの人に広めた曲といえるだろう。実際、BE:FIRST史上最速でストリーミング1億回再生を突破しており、6月には「夢中 -Piano ver.-」もリリース。YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」やテレビ番組でパフォーマンスしたことは記憶に新しい。
振り返ると、今年1年「夢中」の話題が多かったように思う。リリースされたのは、ワールドツアー『BE:FIRST World Tour 2025 -Who is BE:FIRST?-』の真っ最中。6月28日の『with MUSIC』(日本テレビ系)でテレビ初披露され、6月30日の『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)でフルサイズ初披露となった。テレビドラマは放送終了していたタイミングだったが、待ちに待ったパフォーマンスとあり、大きな話題になった。
今回公開されたLive Mix動画では、ライブならではの良さが見えている。たとえば、より心に刺さるメンバーの歌声。もともと歌唱力に定評のあるBE:FIRSTだが、ライブでの安定感だけではなく、音源よりも息の混じった柔らかな声や、ほんの少し揺れる音程など、メンバーたちの人間味も滲み出ている。そして、それが真っ直ぐな純愛を描いた「夢中」の世界観にフィットしているのではないだろうか。
また、ハーモニーの重なり方も秀逸だ。後半にかけてユニゾンパートが増えており、フェイクによってそれぞれの個性が表現されつつも非常に心地よくハマっている。さまざまな経験をともにしてきたメンバー同士だからこそ、心が通じ合うのだろう。ライブだからこそ生まれるほんの少しのズレも相まって、メンバーの歌声の温かさがより際立っている。
もちろん、メンバーたちの表情も見逃せない。楽しそうな笑顔、少し切なげな顔、BESTY(BE:FIRSTのファンの呼称)へ感謝を浮かべた表情、仲間たちに囲まれている心地よさなど、さまざまな感情が読み取れる豊かな表情が、「夢中」を恋愛としてのラブソングだけでなく、より広い意味でのラブソングに押し上げているようにも感じる。
ちなみに、12月10日放送の『2025 FNS歌謡祭』第2夜(フジテレビ系)では、『波うららかに、めおと日和』で江端瀧昌役を演じた本田響矢とコラボレーションした。
もともと本田は“歌うま俳優”ではあるが、BE:FIRSTと本田の歌声が想像以上に溶け合っていたように思う。そして、視聴者には「夢中」のさらなる魅力が伝わっていたはずだ。2025年のBE:FIRSTを象徴するような存在となった「夢中」。広く歌い継がれる楽曲として、今後も愛され続けてほしい。