GENERATIONSは止まらない――「6人だからできる」という信頼 激動の1年で再認識したグループの“らしさ”

 2024年の大きな転換期を経て、6人体制での活動を精力的に続けてきたGENERATIONS。その集大成とも言えるニューアルバム『6IX PIECE』が12月17日にリリースされる。メンバー全員が楽曲プロデュースに挑戦した『PRODUCE 6IX COLORS』の楽曲に加え、現在開催中のツアーテーマソング「PAINT」も収録された本作は、彼らの「プロデュース力」と「アーティスト力」が詰まった一枚だ。合わせて、11月21日にはドキュメンタリー映画『GENERATIONS:The Documentary』が公開される。「いい意味でカッコよくない」「生々しい」と語る映画の中身とは。彼らの飾らない言葉から、激動の1年と未来への展望を紐解く。(編集部)

Jr.EXILEを卒業して追求するエンタテインメント

――はじめに、先日他媒体のインタビューで、HIROさんが現在のEXILE TRIBEのグループ分けの話をされた際、GENERATIONSがJr. EXILEに入っていなかったことから「GENERATIONSがJr.EXILEから卒業したのでは」と話題になっていますが、皆さんとしてはどういう認識なのかを最初に聞かせてください。

片寄涼太(以下、片寄):僕らの認識としては2年前くらいからそんな感じで。

白濱亜嵐(以下、白濱):そうだね。だけどファンの人には、こういう形での説明になってしまって申し訳なかったね。

片寄:確かに。ただ……図で見ると縦になっちゃいますけど、実はEXILE TRIBEってそうじゃなくて。みんなが横軸に並んでいて、それぞれが個性を持ってエンタテインメントをしているイメージ。僕らはそんなEXILE TRIBEの中で、自分たちらしくエンタテインメントを追求していくだけなのかなという気がします。

メンバープロデュース企画『PRODUCE 6IX COLORS』をやった意味

小森隼・数原龍友・佐野玲於

――そんな中12月17日にリリースされるアルバム『6IX PIECE』について聞かせてください。アルバムには『PRODUCE 6IX COLORS』でリリースした楽曲が収録されています。現在開催中のツアー『6IX SENSE』でそれぞれの楽曲も披露されているそうですが、ライブの演出も含めて、他メンバーのプロデュース姿や楽曲を通して新たに知った一面、改めて感じたメンバーの個性はありますか?

GENERATIONS / 気づいたことは (Lyric Video) prod. RYOTA KATAYOSE

白濱:涼太はJ-POPでくるだろうというのは予想していたんですけど、蔦谷好位置さんとのタッグだとは思わなくて。つながりがあったことも知らなかったのでびっくりしました。

中務裕太(以下、中務):確かにそこ、意外やった。

白濱:なんか涼太って僕らが知らない人たちといっつも遊んでいるんですよ。

片寄:いや、言い方(笑)!

白濱:しかも蔦谷さんとの交流は結構前からなんでしょ? 隠し球がいっぱいあるんだなと思いましたね。今回はそういう各々のつながりがあったからこそ成り立ったと思うので、それぞれ面白い引き出しが出せたんじゃないかなと思います。

小森隼(以下、小森):今回、1人で完結させている人が1人もいなかったのはすごいなと思いました。「こういう楽曲を作りたい」という形で曲を集めるだけでも成り立つのに、ちゃんとそれぞれが自分のつながりを通じてなし得たのはすごいことなんじゃないかなって。「よくジェネは個性が強いよね」って言ってきたし、言われてきましたけど、それを「やっぱりそうだよね」にできたプロジェクトだったんじゃないかなって思いました。

GENERATIONS / Summer Vacation (Lyric Video) prod. by Ryuto Kazuhara

中務:龍友くんはまんまでしたね。リリックビデオも詞曲も全部、龍友くんそのままでした。

GENERATIONS / True or Doubt (Lyric Video) prod. YUTA NAKATSUKA

数原龍友(以下、数原):僕は本当に夏が好きなんですよね。1年中サマーバケーションだったらいいのになって思っているんで。それを曲にしたらこうなった(「Summer Vacation」)っていう感じです。意外性で言うと裕太くん。花村想太くん(Da-iCE)とタッグを組むということも意外でしたし、今の時代の恋愛ソングというテーマも意外でしたけど、何よりも、洋楽テイストのダンサブルな曲がくるんだろうなと思っていたから、全然違う角度で。こういう曲もやりたいと思っているんだなというのは、今回初めて知りました。

中務:ファンの方にも「どうせふざけた曲作るんでしょ」って言われていました。

数原:だってスマホとか知らなさそうじゃないですか。そんな裕太くんがああいう繊細な世界観の楽曲を作りたいと思っていたというのは意外でしたね。

白濱亜嵐・片寄涼太・中務裕太

――そういう意味でも、このプロジェクトをやった意味がありましたね。

数原:本当にそうですね。

佐野玲於(以下、佐野):あの……「Summer Vacation」が好きな曲のフレーズにめちゃくちゃ似ていて、サンプリングですか?……っていう質問です(笑)。

数原:全くサンプリングしていない。ちなみに何の曲?

佐野:斉藤和義さんの「ずっと好きだった」。イントロが似ていて。その曲が好きだから使ったのかなってずっと思っていたけど、聴くタイミングを逃していて。

白濱:あー、「チャララチャララララ〜」か。

数原:僕はThe Beach Boysの「Surfin' U.S.A.」とか、そのあたりのイメージでイントロを作ったんやけど。「ずっと好きだった」のイントロ、どんなんやったっけ?

(佐野が楽曲を再生する)

数原:ほんとだ。そういう神イントロみたいなものをイメージしてこのイントロを付けました。

小森:(小さな声で)全ては海の中でつながってるんだなぁ。

数原:何て!? 今の隼のやつ、薄〜い文字で入れておいてください(笑)。

片寄:メンバーそれぞれがいろんなアプローチをしたからこそ、いろんな評判があって。亜嵐くんの曲がアジア圏でたくさん聴いてもらえたり、三代目(J SOUL BROTHERS)の岩田(剛典)さんのラジオに出させてもらったときは「玲於の曲がカッコいい」って言ってもらえたり。隼の曲は、バンド好きの方に聴いてもらえていますし。GENERATIONSというグループの幅の広さに気付けた企画だったなと思います。

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