『AGT』の舞台を魅了した世界基準のパフォーマンス THE JET BOY BANGERZの飽くなき挑戦は続く
「I love them!」――現在開催中の『America’s Got Talent 2025』（以下、『AGT』）で、世界中の視聴者からその言葉を引き出した日本のグループがいる。今や数々のダンスイベントやダンス特番、そして日本発のプロダンスリーグ『D.LEAGUE』でも大活躍の10人組ダンス＆ボーカルグループ THE JET BOY BANGERZ（以下、TJBB）だ。
TJBBは、7月29日に『AGT』のオーディションに参加していたことを公表。その挑戦意欲の高さとグローバル基準でも戦えるパフォーマンスレベルをあらためて示した。
『AGT』の空気を我が物にした怒涛のパフォーマンス
今回のパフォーマンスのポイントは、ローカライズせず、“いつも通り”のTJBBを『AGT』の場で見せたことにあると思う。ビザの関係でボーカルのAERONは残念ながら不参加となったが、YUHIとKOTAのマイクパフォーマンス×TJBBならではのプロダンサー水準のダンスパフォーマンスの化学反応で魅せる、「日本のダンス＆ボーカルのクオリティ」を世界に証明するようなステージだった。
チームのダンスを1つの集合体のように操る吸引力を持つTAKUMIを中心に据え、勢い強さとエネルギッシュなダンスで空気に緩急を生むHINATAが躍り出る。サビ前ではアクロバットを取り入れ、HINATAとSHIGETORAがバク宙を披露。するとYUHIがマイクを握り始め、サビで一気にTJBBのエンタテインメントが解放される。すでに客席にはスタンディングオベーションの人影が増え、開始55秒で彼らは会場の雰囲気を我が物にしていた。ハンズアップでオーディエンスまで巻き込み、誰も置いていかないステージで言語の壁を遥かに超える「音楽を伝える力」を体現して見せたのだ。
ここまで落ち着きを見せ、どっしりと構えたパフォーマンスをすることができたのは、CyberAgent Legitとして『Britain’s Got Talent 2024』に出場し、サイモン・コーウェルのゴールデンブザーを獲得する快挙を遂げたSHOWとTAKUMIの経験談やアドバイスもあっただろうと思うが、それ以上に日頃から“ステージ強さ”で右に出るものはいないと感じられるほどの経験値を持つ彼らの実力が実を結んだに他ならない。
ダンサー／ボーカルとして各方面で進化し続けるTJBBメンバーの凄み
特にここ1年間、彼らがグループとして、そして時に個人やDリーガーとして挑戦してきた舞台の数は、他の日本のダンスボーカルグループの比にならない。例えば、TJBBとしては今年、パフォーマー7人が出場した『THE DANCE DAY』で悲願の優勝を果たしている。また、パフォーマーのTAKUMIは個人として2月に出場した『プロフェッショナルランキング -KING OF DANCE』で優勝を果たし、初代KINGのトロフィーを手にした。このほかにもTAKI、NOSUKE、HINATAはSEGA SUMMY LUX、SHOW、TAKUMIはCyberAgent Legit、SHIGETORA、AOIはSEPTENI RAPTURESと、パフォーマー全員がプロダンスリーグ『D.LEAGUE』でも活躍。特に、CyberAgent Legitを念願のシーズン・CSダブル優勝に導いたリーダーのTAKUMIは、3年連続で24-25シーズンの最優秀ダンサーに選出された。
そして、TJBBになくてはならないボーカルのYUHI、AERON、KOTAは、このチームの音楽をマイクに乗せて届ける「核」として常に進化し続けている。現役ダンス＆ボーカルグループの中でも群を抜くYUHIのラップスキル、三者三様の歌声でTJBBを導くAERONとKOTA。この10人全員が揃ってこそのTJBBなのだと感じさせてくれるパフォーマンスは、今回の『AGT』でも健在だった。
近年の彼らの動向や功績を見ていると、THE JET BOY BANGERZというグループは日本のダンス＆ボーカルグループがかつて到達したことのない領域に差し掛かっている、と良い意味での怖さすら感じる。いや、もはやこのチームは、「こうあるべき」という固定観念を打破し、行くところまで行って、世界を舞台に天井知らずの挑戦をし続けていくことがスタンダードであって欲しいとすら思う。そして、日本のエンタテインメントが世界に通ずる入口を開拓する先駆者に、彼らならばきっとなれるだろうとも。今回、『AGT』の出演にあたり、審査員のホーウィー・マンデルとサイモン・コーウェルはやや厳しい評価を下しているのも事実。その部分も彼らなら着実な成長を見せ、きっと『AGT』での挑戦もこれで終わりではないだろう。何度でも挑み、いつか狙うその座を勝ち取るはずだ。「TJBBならやってくれる」と信じられる、そして彼らも「自分たちならできる」と信じているであろう無限の可能性の先を、ワクワクしながら見守っていきたい。
■番組情報
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ABCテレビ×LDH JAPANがタッグを組んで放つ、前代未聞のエンターテインメントプロジェクト。
このプロジェクトの主役は、”DARK13”と呼ばれる13の新時代ゾンビたち。
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