SKE48 熊崎晴香・井上瑠夏・青木莉樺・浅井裕華・大村杏インタビュー 禁断の恋愛を描く最新曲と“10年前”の自分自身

「『前のめり』の歌詞に支えられていた」(井上)

ーー浅井さんは、7期生としてお披露目ステージを踏んだのが「コケティッシュ渋滞中」のリリースイベントですよね。

浅井:そうです。当時は、今の性格とは正反対なんじゃないかというくらいメラメラしていて、「自分が世界で一番かわいい!」と思うくらい自信がありました。SKE48に加入するきっかけになった7期生オーディションを受けた当時は11歳で、AKB48グループ史上最年少でもあったので、それを強みにしようと思い「最年長になるまで頑張ります!」を公約にしていたのを思い出しますね。今はもう、「(小声)」みたいな感じなんですけど(笑)。

ーーともあれ、そのくらい気合いが入っていたと。

浅井:そうですね。だけど、その数カ月後に大きな挫折を経験するんです。豊田スタジアムで行われた松井玲奈さんの卒業コンサート(2015年8月末開催)なんですけど、松村香織さんに「出る資格ない!」とめちゃくちゃ怒られて、当時研究生だった私たちの出番が3曲くらい減ったんです。

ーーああ、聞いたことがあります。それで本当に出番が減ってしまうのが、SKE48の厳しさですね。

浅井:7期生のオーディションって、ファンのみなさんが投票してくださるシステムだったので、歌唱審査のかわりにカラオケ審査がある程度で。他の期に比べると、歌もダンスも出来ない子たちが集まったんですよ。それが悪いわけではけっしてないですが、自分のことに精一杯で、全員が一つの目標に向かって頑張ることが出来ていなかったんです。そのうえ、子供だったのでまだSKE48を甘く見ていた部分があったんでしょうね。「こんな覚悟では通用しない。もっと自分に厳しくしないと!」と、気を引き締めました。社会を知った時期でしたね、11歳ながらに(笑)。

ーー当時の思いが、今に生きていたりしますか?

浅井:7期生とドラフト2期生(『第2回AKB48グループ ドラフト会議』を経て、2015年加入)は、全員そこで負けず嫌いになったと思います。一度挫折を味わったからこそ、根性がついたというか。実際、そこからアンダーデビューしたメンバーもバンバン出てきたし、2015年のうちに昇格したメンバーもいたし。みんなで一緒にこの世界を知って、SKE48とはどういう場所なのか感じ取っていきました。その当時の覚悟や根性は、今にも生きていると思います。

ーーそして井上さんは、10年前、第2回ドラフト候補生だったとか。

井上:はい。でも、結局受かることが出来なくて。私にとっては、それが人生で一番の挫折になっています。春には、(地元の)熊本から飛行機に乗って東京まで出て合宿に参加したんですけど、ずっと一人だから帰り道にはずっと泣いていたし。正直自信はなかったし、無理だろうなと思っていたところもあるんですけど、やっぱり悔しい。あのときのことは、絶対に一生忘れないと思います。

ーーそういう経験があると、強くなれそうです。

井上:そうですね。あれから10年経った今、SKE48に入って9年目という事実にびっくりしますけど、挫折を経験してどんな事があっても踏ん張れる私だからこそ、こうしていられるのかなと思います。「前のめり」の歌詞に〈希望は体力 まだまだ大丈夫〉という歌詞があるんですけど、そのワンフレーズを当時LINEのひとこと(現・ステータスメッセージ)にずっと設定していたんです。LINEのひとことって、はやっていたじゃないですか?

浅井:うんうん!

井上:その気持ちで頑張ろう!って思って、たまに2行にしてみたりとマイナーチェンジを繰り返しながらずっと設定していました(笑)。だから、くまさんが生誕祭でそのフレーズに触れていたとき「私も一緒だ!」と思っていたんですよ! そのくらい、「前のめり」には支えられてきました。

「10年前は読者モデルをしていました」(大村)

ーー10年前の青木さんは、高校生でしょうか。

青木:そうです。小学生の頃、テレビでちゅりさん(元SKE48 2期生・高柳明音)が踊っているのを観て「アイドルだ!」と思って。高校生になった当時もずっとアイドルのことが好きでした。でも、当時は自分のキャラ的に「アイドルが好き」と言い出せなくて。両親が家にいないときに、こっそりパソコンを開いてAKB48グループの曲を聴くことくらいしか出来ていませんでした。

ーーでも、かなり長い間アイドルが好きだったんですね。

青木:はい。早々にオーディションを受けたいという気持ちも芽生えましたけど、両親の承諾を得ないといけない年齢でもあったので、受けられずにいて。アイドルのほかに唯一興味があった英語に特化している高校に進学して、「アイドルやりたいんだけどなー」と思いながら勉強していました(笑)。

ーーじゃあ、高柳さんのSNSに書き込んだりは……?

青木:できませんでした。親がいない時間しかパソコンに触れなかったので。観るとしても動画か、テレビ番組の録画くらいでしたね。だからさっき言っていたぐぐたすもそんなに知らないですし、握手会にも参加できなかったんです。

ーーただ、10期生として加入して、高柳さんと同じグループのメンバーとなりました。念願のアイドル活動ですね。

青木:そうですね! SKE48の活動はとてもストイックですし、地元の大阪から名古屋に出てきて一人暮らしをすることになったので、私生活も大変ではありましたけど、個人的には、そのくらい厳しい環境に置かれたほうが頑張れるタイプなんです。高校生の時に入った吹奏楽部がゆるくてやめちゃったくらいなので(笑)。

ーー大変だけど、別に悪くないな、みたいな。

青木:そういう感じです。それはそれで楽しんでいる自分がいますね(笑)。

ーーまた、高柳さんの卒業コンサートに参加できたのも思い出深いでしょうけれど、つい先日も同じステージに立ったと聞きました。

青木:あ、そうなんです。5月にあった『俊龍F~死ぬほどあのコールさせてやるよ~』というフェスにSKE48で参加したんですけど、ソロでちゅりさんも出演されていたんですよ。で、一緒に写真を撮らせていただきました。ちゅりさんの卒コンのときの写真は、結構ピンボケだったので……(笑)、また撮らせていただけてうれしかったです。

ーーそして最後は大村さん。今は19歳なので、10年前というとまだ9歳だったことになりますね。

井上:わー、赤ちゃんだ!

大村:ふふっ(笑)。ということは、小学校4〜5年生くらいですよね。当時は私、読者モデルをしていたんですよ。

4人:へぇー!!

大村:小学生雑誌の読者モデルで、毎週土日に名古屋パルコでお洋服を買って、撮影に行ったり、ファッションショーに出たり、コンテストに出場したりしていました。東京のショーに行くこともあったんですけど、そこでアイドルさんのステージを観たのがアイドルとの出会いだと思います。当時は、「かわいいお洋服を着られるだけで楽しい!」みたいな年齢だったので、未来のことは全然考えていなくて。アイドルもなれるものだとは思っていなかったんですけど、とはいえ当時から憧れはあったんじゃないかなと今では思います。

ーー11期生としてSKE48に加入してから、アイドルのイメージは変わりましたか?

大村:アイドルはかわいく踊るイメージが強かったんですけど、SKE48は頭をブンブン振って、汗をかきながらがむしゃらに踊るじゃないですか? 入ったあとでそれを知って。今まで見たアイドルとちょっと違うというか、「熱いアイドルなんだ」と思いました。

ーー戸惑いはありませんでしたか?

大村:知らずに入ってそっちに振り切れる子はあまりいないと思いますけど、私は自分にあっているグループだなと思いました。私も、がむしゃらに勢いで踊るのが好きですし、自分にフィットするグループに出会えて幸せです。

「10年間ずっとなかった自分の代表曲がほしい」(浅井)

ーーそんな歴史もありながら、SKE48の現選抜メンバーとして活動するみなさん。今の個人の夢は何ですか?

井上:この記事が公開される頃には叶っていると思うんですけど、私は地元の熊本でSKE48のコンサートをするのが夢なんですよ。

ーー8月26日には、『SKE48 SUMMER Tour 2025』の熊本公演が行われますからね。

井上:そうです! SKE48は、これまでに2回熊本でライブをやる計画を立てていたんですけど、熊本地震とコロナ禍の影響でどちらも中止になっていて、今回が3度目なんです。しかも、以前やる予定だった大きな規模の会場に立てるんですよ! これが三度目の正直になってほしいです、本当に。

ーー無事に開催できたら、井上さんはどうなってしまうんでしょう?

井上:どうなっちゃうんだろうー! ずっと叶えたいと思っていた夢なので、今は叶ったあとのことが全然想像できないんですけど、9年間アイドルをやってきて思うのは、やっぱり歌って踊ることが楽しいんですよ。なにより、ファンのみなさんの前で歌い踊ることが一番好きなので、この先も応援してくださるみなさんの前にたくさん立って、感謝の気持ちをたくさん伝えつつ、自分の成長した姿やもっとキラキラした姿をお届けしたいです。そして、熊本にもSKE48のことをもっともっと広げたいと思います。今回だけで終わらず、また熊本凱旋コンサートをやりたいですね!

大村:私は……9月20日に20歳になるんですけど、その日に写真集を出させていただくんです。で、これに向けて写真をたくさん撮ってもらう中で、スチール撮影の楽しさを感じる機会が増えました。読者モデルをやっていたから、昔から雑誌に出ることへの憧れも強いですし、かわいい服を着て雑誌に載って憧れられる存在になりたいなと思いますね。

ーースチール撮影の機会が増えて、成長を感じる瞬間はありますか?

大村:『ヤングチャンピオン』さんのグラビアを2回やってから写真集の撮影をしたんですけど、「最初の頃と表情がぜんぜん違うね」と言っていただきました。一番写真映えする角度や表情を私なりに日頃研究しているつもりなので、それが成長につながっているのかも知れないと感じられて、うれしかったですね。これからも、もっと個人で雑誌撮影に呼んでいただけるように頑張りたいです。

ーーでは続いて熊崎さんも。個人仕事は多数やっているかと思いますが……?

熊崎:中日ドラゴンズの仕事や競馬の仕事をやらせていただいていて、8月にはセレモニアルピッチも経験したので、目標の一つである始球式に一歩近づけた気がします。なので、今後も今以上に認めていただけるよう頑張りたいなと思っているんですが、同時にアイドルとして新たに「ソロ曲をもらえるような人になりたい」という目標ができました。偉大な先輩方は、その方にぴったり合った歌詞のソロ曲を持っているじゃないですか?

ーー須田亜香里さんの「私の歩き方」とか、松井玲奈さんの「2588日」とか。

熊崎:そんなふうに、自分に向けた歌詞を秋元先生に書いてもらえるような人間になりたいなと思っています。過去にはソロライブをやっていて、ファンの方が「もう一回やってほしい!」「歌って踊っている姿が好き!」と言ってくださるからこそ、一人のアイドルとして、明確な目標を持ってもいいんじゃないかなと思って。生誕祭でも言わせてもらったことなんですけどね。

ーーいつ頃からそう思い始めたんですか?

熊崎:去年くらいからです。センターになる前から思っていました。

ーーそうなんですね。センターに立てたから次はこれ、というわけではなく。

熊崎:はい。ソロライブでいろんな方のソロ曲をやらせていただいて、歌詞を見たときに「この人にぴったりだな」「ソロ曲を作ってもらうって、こういうことなんだ」と感じて、密かに思っていた夢を最近になって口にするようになった感じです。もっともっと成長していかないとですね。

ーーでは続いて青木さんの夢も。

青木:私はバスケ観戦がすごく好きで、前シーズンはシーホース三河さんのパブリックビューイングに出演させていただいたりしたので、バスケの知識をもっと増やしてバスケとアイドルを繋げられる存在になりたいなと思っています。あとは、海外にも進出したいですね。TikTokでJKT48さんの楽曲を踊らせていただくと、コメント欄で「SKE48をこっちで観たいよ」と言ってくださるJKT48さんのファンの方の声が届くので、少しずつ意識が海外にも向くようになっています。そして、アーティストとしてもパワーアップしたいです。最近は、名古屋パルコさんの前で弾き語りの路上ライブをやらせていただいているので。

ーーアーティストとして、周知が進んでいる実感はありますか?

青木:1回、ファンの方を呼ばずにシークレットで路上ライブをしたことがあるんですけど、そのときは1〜2人くらいしか立ち止まってくださらなかったんです。なので、正直なところまだまだですね。ファンの方に呼びかけて来ていただくいつもの路上ライブとはぜんぜん違う景色が広がっていたので、自分の中で強烈に印象に残りました。もっと力をつけて、歌やギターで魅了できる人になりたいです。

浅井:そして私は……10年間アイドルをやってきて今年11年目になるんですけど、自分の代表曲がないんですよ、1個も。休業したことで自分からチャンスを逃してしまったこともあるんですけど、「10年やってきて、まだ代表曲がないんだ」とは、自分自身ちょっと悲しいことなんですよね。なので、自分のセンター曲がほしいです。カップリングとか、どんな形でもいいので。

ーー浅井さんはバンドがお好きな一面もありますし、実はどんな曲もハマりそうですよね。

浅井:いやいや、そんなことは! 自分の性格上、「他のみんなはあるのに……」という思考に陥ることも多くなっているので、早いうちに実現したいですね。あと、「ソロライブを開催する」も目標としてずっと掲げていたんですけど、それが今年叶うかもしれないんですよ。

4人:えっ!

浅井:この記事が公開される頃には発表されていると思うんですけど……。なので、気が早いですが、1度目のソロライブを成功させて、2度目が行われるときには、自分の代表曲を歌えたらいいなと思います。そうして、応援してくださるみなさんに恩返ししたいですね。

■リリース情報
35thシングル『Karma』
発売中

【初回盤封入特典】
■オリジナル生写真ランダム1枚(全16種)
■特典シリアルナンバー券(1枚)
①【抽選】スペシャルイベント応募
2025 年 11 月 24 日(月・祝)愛知某所 SKE48 スペシャルイベントご招待 抽選で合計 400 名様
詳細はこちら:https://ske48.co.jp/news/detail/55747
②【抽選】スペシャルプレゼント応募
 A 賞:宛名&直筆サイン入り「Karma」特製ポスター 抽選で 10 名様
 B 賞:宛名&直筆サイン入り「Karma」特製ソロポストカード 抽選で 160 名様
③【応募者全員特典】スペシャルムービー視聴

【Type-A】
<初回盤>
CD+DVD AVCD-61579
価格:1,818円(税抜)/2,000円(税込)
<通常盤>
CD+DVD AVCD-61582
価格:1,818円(税抜)/2,000円(税込)

◆収録内容
<CD>Disc-1
01. Karma
02. どこまで嘘を言えたら (Team S)
03. Karma off vocal
04. どこまで嘘を言えたら off vocal

<DVD>Disc-2
01. Karma Music Video
02. SKE48 SUMMER Tour 2025 Team S
・パレオはエメラルド
・恋を語る詩人になれなくて
・Tick tack zack
・Unlimited
・告白心拍数
・放課後レース
03. SKE48 研究生の夏休み 2025 Part1

【Type-B】
<初回盤>
CD+DVD AVCD-61580
価格:1,818円(税抜)/2,000円(税込)
<通常盤>
CD+DVD AVCD-61583
価格:1,818円(税抜)/2,000円(税込)

◆収録内容
<CD>Disc-1
01. Karma
02. 僕たちの疑問 (Team KⅡ)
03. Karma off vocal
04. 僕たちの疑問 off vocal

<DVD>Disc-2
01. Karma Music Video
02. SKE48 SUMMER Tour 2025 Team KⅡ
・DA DA マシンガン
・遠くの恋人よりも
・Tick tack zack
・パレオはエメラルド
・愛の数
・アイシテラブル!
03. SKE48 研究生の夏休み 2025 Part2

【Type-C】
<初回盤>
CD+DVD AVCD-61581
価格:1,818円(税抜)/2,000円(税込)
<通常盤>
CD+DVD AVCD-61584
価格:1,818円(税抜)/2,000円(税込)

◆収録内容
<CD>Disc-1
01. Karma
02. How did you know? (Team E)
03. Karma off vocal
04. How did you know? off vocal

<DVD>Disc-2
01. Karma Music Video
02. SKE48 SUMMER Tour 2025 Team E
・心よ 声を上げろ!
・チキンLINE
・岸辺の誰か
・意外にマンゴー
・不器用太陽
・ホライズン
03.SKE48 研究生の夏休み 2025 Part3

【劇場盤】
CD AVC1-61585
価格:1,091円(税抜)/1,200円(税込)
ご購入はコチラ:https://shop.mu-mo.net/st/special/ske48_35thsg/

◆収録内容
<CD>
01. Karma
02. 隣の人は?(OneGem)
03. Karma off vocal
04. 隣の人は? off vocal

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