YONA YONA WEEKENDERS、『予酔いの宵』誕生の裏側 葛藤を抱えた再出発、形が変わっても進み続ける覚悟
“新YONA YONA WEEKENDERS”、10周年イヤーに込める感謝と決意
——WWW Xの5日間連続公演で感じたことが、その後の制作に何かしらのフィードバックを与えたのではないかと想像しましたが、いかがですか?
磯野くん:今回のEPのタイトル曲の「予酔いの宵」の歌詞に関しては、まさに5DAYSで感じたことです。シンゴが言ったように、ファンの人とひとつになってライブを作り上げているというか、やっぱり俺たちはライブバンドなんだって強く感じて。特に、昨年末から新体制になってライブをやる中で、サポートしてくれる周りの人たちや、新しくなったYONA YONA WEEKENDERSを観に来てくれた人たち、みんなに「めっちゃありがとう」って思ったんです。そういうことを伝えたかった。壮史にも、「めっちゃストレートな歌詞書いたね」ってLINEで言われました。
それと、もともとのデモはメジャーキーだったんですよ。でも、もっと感情がこもったエモーショナルな曲にしたいなと思って、マイナーにして、メロディとかも変えて。ギリギリまでみんなで詰めて仕上げました。
——小原さんは、完成した歌詞を初めて読んだ時のことを覚えていますか?
小原:覚えてます。〈きっとひとつになれるよ〉なんてストレートに言うんだ、って(笑)。仮歌が入ってきたのが送られてきて、仕事終わりに聴いた時に、すげえストレートで思わず笑っちゃったんです。自分はストレートな歌詞って、ちょっと「うっ」てなってしまうんですけど、聴いていくうちに馴染んでくる感覚がありましたね。「予酔いの宵」だけじゃなくて、「あたらしい旅」とか「I.K.T.W」なんかも実はけっこうスルメ曲で、そういう良さが今作にはあるのかな、という気がしています。
——まさにYONA YONA WEEKENDERSの真髄が凝縮された曲ですね。夜を表す言葉がバンド名に入っている皆さんが、まるでセルフタイトル曲のような渾身の一曲をこのタイミングで作ったことは、ファンの皆さんにとって感慨深いことなんじゃないかなと思います。
磯野くん:この曲ができたからこそ、EP全体がまとまったな、と。「あたらしい旅」、「イケてるPOP」、「I.K.T.W」を順々に出していく中で、決定打がなかなかなくて。メンバーが抜けたことで、「もっといい曲を書かないと」みたいなプレッシャーを勝手に感じてたりとかいろんな葛藤がありました。その中で5DAYSをやって、「やっぱライブっていいよな」って再確認できた。ライブをメンバーやチーム、ファンと一緒に作って感動を分かち合えることって本当に素晴らしいし、それを続けていきたいなって。今回のEPは、サウンドとしては5曲ともまとまりがないっちゃないんですけど、この曲のおかげでひとつのメッセージになったかなと思います。
——今後の新しい代表曲のひとつになっていくんだろうなと思います。最後に、来年の10周年イヤーに向けて思うことをお一人ずつ聞かせてください。
磯野くん:今回のEPに関しては、本当にいろんな人に支えられて、マジで助けてもらいながら完成した1枚です。たとえば、ホーンを入れたりとか、こういうことも自分たちはできるんだという新しい可能性も感じられたので、それを次の作品ではもっとブラッシュアップして“新YONA YONA WEEKENDERS”をもっと突き詰めてやっていけたらいいかなって思ってます。
あと、特に印象に残ってるのが、「ヨナの日」のライブ前に、そんなこと今までなかったんですけど、メンバー3人だけで飲みに行ったんですよ。何喋ったかは正直あんまり覚えてないんですけど、みんなで未来のことを話して、なんか楽しかったなって。もちろん形は変わっていきますし、いろんな人を巻き込んで活動してるからセールスとかそういうことも考えなきゃいけないとは思ってるんですけど、まずはこの3人で、「もっともっと新しいYONA YONAを楽しめるわ」って思えた。それはひとつ、すごく大きい出来事だったなと思います。
小原:今言ってくれた話と重なるんですけど、来年以降は新しいYONA YONA WEEKENDERSを作ってくっていう時期になると思います。新しいYONA YONAのサウンドを作って、10周年、11周年、12周年とやってくうちに、「YONA YONAのライブに行けばこういう楽しさがあるよね」とか、「こういう作品を届けてくれる人たちだよね」ってここから先の“3人のYONA YONAのイメージ”が固まればいいなって。そういう活動をしていきたいです。
スズキ: 10周年を迎えられるのは特別なことなので、敬意や感謝を伝えていける10周年イヤーにしていきたいなとは思っています。いろいろ考えてることもあるんで、楽しみにしていてください。
■リリース情報
YONA YONA WEEKENDERS
6th EP『予酔いの宵』
2025年9月24日(水)リリース
購入URL:https://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A026624/VIZL-2465.html
【完全生産限定盤(2CD)】
・品番:VIZL-2465
・価格:3,300円(税込)
・パッケージ仕様:紙ジャケット
<CD収録内容>
DISC1:6th EP『予酔いの宵』
1. 予酔いの宵
2. 未明のブルー
3. イケてるPOP
4. I.K.T.W
5. あたらしい旅
DISC2:特典DISC
1. あたらしい旅 -弾き語り-
2. I.K.T.W -弾き語り-
3. イケてるPOP -弾き語り-
4. 未明のブルー -弾き語り-
5. 予酔いの宵 -弾き語り-
6. hitokoto -語り-
7. 残暑 by 磯野くん
8. カレーでOK by 磯野くん
9. wait for the sun (acoustic) by 磯野くん
10. 予酔いの宵 -instrumental-
11. 未明のブルー -instrumental-
12. イケてるPOP -instrumental-
13. I.K.T.W -instrumental-
14. あたらしい旅 -instrumental-
15. "メシ食って寝るだけ→リルバズ" live from WWWX 5days day1
16. "誰もいないsea→君とdrive→寿司と酒" live from YONANOHI 2025
17. "あたらしい旅" live from YONANOHI 2025
■関連リンク
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