SixTONESの一貫した音楽的な攻めの姿勢 フェス出演、サブスク解禁で手繰り寄せる〈夢に見てた先の景色〉

SixTONES – Stargaze [YouTube ver.]

 『GOLD』の楽曲提供陣に象徴されるように、攻めの姿勢を貫いて本気で音楽活動を続けていれば、その熱は新しいリスナーや他のアーティストへ確実に伝播していく。この夏には、野田洋次郎(RADWIMPS)による書き下ろし楽曲「Stargaze」がリリースされた。この曲は、果てしなく広がる星空を想起させる壮大なロックバラードで、特にサビにおける大きく開かれたメロディに“野田洋次郎節”を感じられる。そのサビのメロディがもたらす鮮やかな高揚感と開放感は今までのSixTONESの楽曲にはなかったもので、またしても彼らの音楽性に新しい奥行きと深みが生まれたと言える。

 野田は、同曲について、「僕なりにSixTONESというグループの歴史や、メンバー同士の関係性などを掘り下げながら、今まで歩んできた道のりやこの先の物語を想像し、曲を育てていきました」(※2)とコメントしている。この曲で歌われるのは、6人自身のこれまでの軌跡と、これから先の未来に向けた展望。言うまでもなく、そこにはメラメラとした野心が滲んでいる。特に深く胸を打つのが、〈僕らがいた今をいつか 歴史が見て/羨むような 色に染める 確信など何もないけど〉という一節。SixTONESは、まだまだ現状に満足することなく、〈夢に見てた先の景色〉を目指して自分たちだけの道を進み続けている。「Stargaze」は、これから先ずっとライブで歌われていく曲になっていくと思うし、その度に6人は〈今〉という現在地を確認し、自分たちを奮い立たせていくのだと思う。

 今年、結成10周年イヤーに突入した6人は、これからも攻め続けていくはずだし、新たな挑戦を重ねながら変化し続けていくのだと思う。音楽性に限らず、近年のフェス出演やサブスク解禁もそうした挑戦の一つで、それらは間違いなく〈夢に見てた先の景色〉へと繋がっていくはず。今はまだ想像が追いつかないけれど、きっとその景色は、これまでよりも壮大で輝かしいものになるはず。数カ月後に幕を開ける2026年は、デビュー6周年というスペシャルな年でもある。“こっから”も、期待して応援し続けていきたい。

※1:https://www.instagram.com/p/DDD7jX1POZA
※2:https://realsound.jp/2025/06/post-2072290.html

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