EXILE「Rising Sun」は“未来への道標”であり続ける 世代を超えたチャリティーソングとして灯す光

 今年4月から5月にかけて、実に843日ぶりのライブ公演『EXILE ATSUSHI LIVE TOUR 2025 “Heart to Heart”〜復活祭〜』を開催したEXILE ATSUSHIを多くのファンが盛大な「おかえり」で迎えた。さらに先月11日放送の『昭和平成令和 日本人を支えた80年80曲』(日本テレビ系)は、復帰後初のテレビ歌唱の場となった。披露した曲は「Rising Sun」。EXILE ATSUSHI完全復活の今、陽はまたのぼる。

大人から子どもまで勇気づけた、質実剛健のチャリティーソング

 EXILEデビュー10周年の37thシングル『Rising Sun / いつかきっと…』に収録された「Rising Sun」は、東日本大震災復興支援のチャリティーソングである。ATSUSHIにとってソロデビューシングルでもある「いつかきっと…」はドラマ『陽はまた昇る』(テレビ朝日系、2011年)の主題歌として起用された。リリースは2011年9月14日。震災前の3月9日にはアルバム『願いの塔』をリリースしている。同アルバムの1stトラック「Each Other’s Way〜旅の途中〜」のサブタイトルが示すように、「旅の途中」にあったEXILEがなおも前を向いて祈願したものになっている。

 ATSUSHI作詞で「日本を元気に」というメッセージを込めた「Rising Sun」は、言葉や思いを希望として具現化する質実剛健の強さがある。被災地に赴いたEXILEメンバーたちは、一人ひとりの目を見て、そっと手を握った。彼らの行動力が何よりこのチャリティーソングを裏打ちしている。『Rising Sun project』では、被災地の子どもたちに「Rising Sun」の振り付けを教えるプログラムを開講した。大人から子どもまでどれほどの人々がこの曲に勇気づけられ、前を向いたことだろう?

 今年の『24時間テレビ48-愛は地球を救う-』(日本テレビ系、8月30日、31日放送)では、事前番組『Song for Children!24時間テレビチャリティーライブ』が放送され、ありったけのパワーを発散して躍動する20人のキッズダンサーたちとともに「Rising Sun」を披露した。放送までのカウントダウンがちょうど3時間を切ったところでEXILEがステージ上に呼び込まれ、トラックタイトルがこだまするイントロからATSUSHIとTAKAHIROのツインボーカル、NESMITH、SHOKICHIが熱く声を重ねて“wow wow”と繰り返すアウトロまで、リスナーの心をぎゅっと抱きしめて離さない。

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