藤井 風、Ado、Creepy Nuts、ONE OK ROCK……2025年下半期さらなる“海外人気”が期待できる理由

 Spotifyが2025年上半期を振り返る音楽ランキングを発表(※1)した。本稿では、そのなかから「海外で最も再生された国内アーティスト」と「海外で最も再生された国内楽曲」のランキングに注目し、各アーティストの海外での活動とあわせて見ていきたい。

 海外で最も再生された国内アーティストとしては、Adoが1位に輝いた。彼女にとって同ランキングの首位獲得は初となる。

 Adoは4月より自身2度目となるワールドツアー『Ado WORLD TOUR 2025 “Hibana”』を開催中。さいたまスーパーアリーナからスタートし、アジア、ヨーロッパ、北米、中南米と世界30都市以上を巡り、50万人以上の動員を予定している。今回のランキング首位は、彼女のエネルギッシュで表現力豊かなパフォーマンスが、現地のファンにしっかりと届いていることを示す証拠とも言えるだろう。ツアーは8月まで続いていく。今回のワールドツアーを機に、彼女の世界での活躍がより一層広がっていくことを願わずにはいられない。

Ado WORLD TOUR 2025 “Hibana” Powered by Crunchyroll

 海外で最も再生された国内楽曲としては、Creepy Nutsの「オトノケ - Otonoke」が1位に。さらに、同ランキングの4位には「Bling-Bang-Bang-Born」もランクインしており、彼らの海外での人気ぶりが窺える。

 「オトノケ - Otonoke」はTVアニメ『ダンダダン』(MBS/TBS系)のオープニングテーマ、「Bling-Bang-Bang-Born」も『マッシュル-MASHLE- 神覚者候補選抜試験編』(TOKYO MXほか)オープニングテーマとして制作され、海外のアニメファンやSNSを通じて多くの国と地域のリスナーに知れ渡った。直近では、TVアニメ『よふかしのうた Season2』(フジテレビ系)のオープニングテーマ「Mirage」、エンディングテーマ「眠れ」も配信リリースされ、同じくアニメのタイアップソングという点で今後の動向が気になるところだ。また、10月からはソウル、台北、香港、上海、北京の5都市で行われる初のアジアツアー『Creepy Nuts ASIA TOUR 2025』も控えている。彼らの海外での知名度はさらに高まっていくことだろう。

【MV】Creepy Nuts - Mirage

関連記事