CUTIE STREET ソロインタビュー Vol.3:梅田みゆ「ファンの人を絶対に幸せにする」 憧れを追いかけて出会った“天職”

 「かわいいだけじゃだめですか?」でデビュー直後から大ブレイクを果たし、怒涛の日々を過ごしてきたKAWAII LAB.所属の8人組アイドルグループ CUTIE STREET。2024年8月のデビューステージから、まもなく1年という節目を迎える。

 そこでリアルサウンドでは、彼女たちがどんな人生を歩み、CUTIE STREETとしてデビューし、どんな気持ちで1年間を過ごしてきたのか、その現在地を記録するために連続インタビューを企画。Vol.3では、水色担当で人一倍”アイドル”という職業を愛している梅田みゆに話を聞いた。

 数々のドラマチックな運命に導かれ、CUTIE STREETの一員となった梅田。語られたさまざまなエピソードの端々から、彼女が常に「周囲を明るくしたい」という意識で行動していることに気づく。“アイドルになるべくしてなった人”なのだと、思わずにはいられない。(編集部)

憧れの人と同じグループに 原動力は“悔しい”という感情

――小さい頃、どんな性格だったと言われることが多かったですか?

梅田みゆ(以下、梅田):よく、「負けず嫌いだね」って言われていました。中高生のときは、仲のいい友達グループの中で、妹ポジションっていうか。本当は長女なんですけど、学校の中では末っ子みたいな感じになることが多かったです。

――妹ポジションって、どんなところからきていたんでしょうね。

梅田:身長がずっと小さかったのもあると思います。幼稚園のころから、前習えでいつも先頭で腰に手を当てる役で。運動会では「写真が撮りやすい」ってママに言われるタイプでした(笑)。その印象も強かったんじゃないかなと思います。

――習い事は何かしていましたか?

梅田:いろいろやっていました。長く続いたのは、チアリーディングで、小学校の6年間ずっとやっていて。身長が小さいこともあって、後輩に飛ばされてました(笑)。あとは珍しいところだと、中学で百人一首の部活に入っていたのと、小学生のころはクラブチームでバスケもやっていました。水泳は幼稚園から小学校まで、英会話や書道もやっていましたね。

――運動系、文化系両方やっている印象ですが、ご自身では運動神経ってどう思いますか?

梅田:本当に普通だと思っていて。特別できるわけでも、できないわけでもなくて。天才肌っていう感じじゃない。普通だからこそ、自分は努力型だなって思います。

――努力すること自体は苦じゃない?

梅田:むしろ人一倍やらないとできないって自分でわかっているから、勉強とかも人一倍頑張っていましたね。中学のとき、親友がすごく頭が良くて、学年でもトップクラスだったんです。負けたくなくて、めっちゃ勉強しました。追いつくことはできなかったけど、その時期が一番成績良かったです(笑)。

――映画や音楽、漫画などで影響を受けたものはありますか?

梅田:TWICEさんがすごく好きでした。地元が熊本なので、なかなか会える機会がなかったんですけど、東京や大阪でイベントがあると、ママにお願いして連れて行ってもらって。マリンメッセ福岡で観たときが一番印象に残っていて。あのとき、「ステージのあっち側からの景色って、どんなふうに見えるんだろう?」って思ったのをすごく覚えています。

――ちなみに、家族や友達、先生など、身近な人で影響を受けた人物はいますか?

梅田:メンバーになるんですけど、中学生のときに憧れていた人がふーりー(古澤里紗)ちゃんだったんです。同じ熊本出身で、SNSを中心にすごく活躍していて。中高生が憧れるような番組にも出ていたので、「熊本からでもこんなふうに飛び出して活躍できるんだ!」って。当時は、スマホのロック画面もホーム画面も里紗の写真にしていたくらい、ずっと推していました。

――それはもう、かなり本気のファンですね(笑)。

梅田:そうですね(笑)。そこから、「私もこんなふうになりたい」と思うようになって、ロールモデルというか、わりと同じ道を辿ってきたなと。芸能活動を始めてからも、目標のひとつが「いつか古澤里紗ちゃんと共演したい」だったんです。

――それが今、現実になっていると。

梅田:はい。グループ発表のとき、昔から応援してくれていた人たちも、すごく驚いてくれて。ずっと「憧れの人は誰ですか?」って聞かれたとき、いつも「ふーりーちゃん」って答えていたので、まさか一緒に活動することになるなんて私自身もびっくりしています。

――どのタイミングで、自分もアイドルをやってみたいと思うようになったんですか?

梅田:最初は女子高生ミスコンに出ていたんですけど、その事務所さんから、「ミスコンに出ていた子たちでアイドルグループを作るからやってみないか?」と誘っていただきました。せっかくチャンスがあるなら挑戦してみようと思って、そこからアイドル活動を始めました。

――やってみたら楽しかった?

梅田:すぐにどっぷりハマりました。アイドルってめちゃくちゃ楽しいなって思って。ただ、そのグループは目標を達成しきれないまま解散してしまって悔しさが残ったんです。もう一度絶対アイドルをやりたいと思って、KAWAII LAB.のオーディションを受けました。

――アイドル活動のどんなところに楽しさを感じたんですか?

梅田:人を楽しませるのがもともと好きで、歌もダンスも好きだし、ライブみたいな空間がすごく性に合っていました。好きなことを仕事にできて、それで誰かが喜んでくれる。こんなに素敵な仕事ってほかにないなって。自分にとって天職だなって思いました。

――その感覚は、活動を始めてすぐにあったんですか?

梅田:最初は全然そんなふうに思ってなかったです。対バンライブに出ても、自分たちを目当てに来てくれる人が1人もいなくて。ステージもほとんど床と同じ高さで、お客さんと目線も一緒。むしろメンバーの方が多いみたいなライブもあって、「私、何してるんだろう?」って思うこともあったんです。でも少しずつ、自分に会いに来てくれる方が現れたり、グループのファンが増えていったりして。ワンマンライブで自分たちのことを好きでいてくれる人たちだけが集まってくれた空間を見て、少しずつ達成感を感じられるようになりました。

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