稲垣吾郎とNumber_i、重なり合う境遇 「勝手な親近感が湧いているんです」トークで広げた“共演”への道
さらに、昨年リリースされたNumber_iのフルアルバム『No.Ⅰ』を聴いたという稲垣は、「好きな音楽をみんなやっているんだなって感じで」と感想を伝える。そして、「HIPHOPなんかもそうだけど、本当に自分たちのやりたい音楽をやり続けて、そんな3人を見てくれているファンがいるっていうのはいいよね。その関係性が」と続けた。稲垣たちも、Number_iも、歩んできた道のりは近しいものがある。言うならば、自分たちを待ってくれる人、受け止めてくれる優しさをよく知っているのだろう。トークを聞きながら、この4人だからこそ通じ合える部分があるような気がした。
グループの話から、後半は音楽をメインとした話に移っていったが、ここから稲垣のトークが炸裂。今後チャレンジしてみたい音楽を問われた神宮寺が、「常に新しさを求めちゃっている3人というか」「“天邪鬼”感が、たぶん僕らあるんですよ。常にいい意味で期待を裏切っていきたいというか」と説明すると、思い当たることがあったように、稲垣がかつて彼らが出演した『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)のステージを観ていたと明かす一幕も。「ちょっとびっくりした」と当時の印象を振り返りながら、「でも、こういう楽曲が好きで、こういうこともやりたいんだなって。そこで新しい一面を知ることができた」「かっこよかった」と素直に伝える稲垣。そのあたたかい言葉を受けて、「嬉しい」と漏らす3人。稲垣は「親戚のおじさんですよ」と冗談を飛ばしていたが、何気ない言葉の一つひとつからも、彼が優しい眼差しで3人を見守ってきたことが伝わってくるようだった。
終わりの時間が近づく頃には、稲垣から「また同じステージとか」という夢のような発言も飛び出した。加えて、Number_iが3人で食事に行った際に誰が支払うかを男気じゃんけんで決めるという話から、「男気じゃんけんに僕も参加する」という和やかなトークも繰り広げられていく。そんな様子から、今回の共演で“微妙な距離”が少し縮まったのではないかと、微笑ましく思った人も少なくないのではないだろうか。
稲垣も言っていた通り、重なる部分もあるような彼ら。願わくば、ふたつの点がまたどこかで交わる未来に期待している。