IVEの歌う〈I L O V E M E〉が心強い 日本オリジナル曲「DARE ME」でも貫かれるメッセージ
そんなIVEが歌ってきた“ラブマイセルフ”の精神だが、実は意外にもこのテーマが日本オリジナル楽曲として歌われるのは今作が初。満を持して日本でもこのマインドが歌われるのは、それだけ今この自分自身を愛するというマインドが求められているからではないだろうか。
多くの人の意見を見聞きできる世のなかになった一方で、自分にはないものばかりが目につくようにもなった。ほかの人の目線や声が気になって、一歩を踏み出す勇気がさらに必要になった。そんな現代の日本だからこそ、私たちの“持っているもの”に気づかせてくれ、そして〈誰に何を言われたって〉〈I L O V E M E〉と歌うIVEの存在がこんなにも心強い。
たとえ残念な場面も「こう考えればラッキー」とポジティブに切り替えるWONYOUNG(ウォニョン)の姿が、「ウォニョン的思考」や「Lucky Vicky」(“幸運”を意味する「Lucky」とWONYOUNGの英語名「Vicky」を組み合わせた造語)と名付けられ、若者の間で流行したように、歌と連動して見せる彼女たちの前向きな姿勢にも注目が集まっている。おそらく、私たちが想像する以上に何度でも挑戦し、何度でも自分を奮い立たせてきたであろうIVEだからこそ、〈Dare me dare me!/Believe myself〉の歌声に説得力がある。そして、きっと今日も努力を続ける彼女たちが歌う〈Keep trying trying daily〉に勇気づけられるのだ。