真心ブラザーズ、熟成された2025年の10人編成“MB's”ライブ! 生まれ変わる楽曲群と更新され続ける楽しさ
2025年4月20日、東京・LINE CUBE SHIBUYAにて『MB's 10人編成ライブ「熟成」』が行われた。
真心ブラザーズの『MB's 10人編成ライブ』は、10人編成のバンド=“MB's”でのライブを、年に一回行おう、というのが恒例になったもの。
会場はずっと中野サンプラザだったが、中野駅周辺エリア一帯の再開発計画で閉鎖になったので、2024年からはLINE CUBE SHIBUYAに移った。
メンバーは、ドラム=ビバさんこと須貝直人、コーラス=うつみようこ、MOUNTAIN HORNS=西岡ヒデロー、上石統、首藤晃志、宇田川寅蔵、以上の不動のメンバーと、ベースは昨年から加わった鹿島達也、キーボードは今年初参加の渡辺シュンスケ、それにYO-KINGと桜井秀俊、という10人。
その10人が声を揃えてのアカペラで、1曲目「夜のお供に真心ブラザーズ」(というワンフレーズで終わる曲、1991年リリースの3rdアルバム『あさっての方向』収録)を歌い、「Sometimes時々」(2008年のアルバム『俺たちは真心だ!』の1曲目)になだれこみ、ステージ後方中央におなじみの“MB電飾看板”が下りてきて、ライブがスタートする。
そこから8曲目の「Very Very Very」までは10人編成で、9曲目の「のり弁女」から12曲目の「STONE」までは、うつみとMOUNTAIN HORNSがハケて、5人編成になる。
次の「きいてる奴らがバカだから」では、渡辺も退出し、4人で演奏された。1990年の1stアルバム『ねじれの位置』からのこの曲を、桜井は「20歳の刃」と紹介。「普通だったら『やりたくない』って言うだろうね。そのへん、私も桜井さんもなかなか鈍感ですよね」と言うYO-KINGに、「いや、『鈍感』って表現はちょっと違うんですよ。(この曲を作って発表したかつての自分たちを)『受け入れる』っちゅうか」と反論する桜井。昔、忌野清志郎から電話がかかってきて「『きいてる奴らがバカだから』、あれ、いい曲だね」と言われた――というエピソードを、YO-KINGは追加した。
15曲目の「橋の上で」で5人に戻り、16曲目の「FLY」から再びうつみも加わった6人編成へ。17曲目以降は、メンバーの過半数が演奏せずに踊った「どか〜ん」も含めて、最後まで10人でのステージが繰り広げられた。