bird×スチャダラパー、人生を豊かにする“何事も面白がる姿勢” みうらじゅん節も炸裂する「センスとユーモア」制作秘話

bird「ユーモアや遊び心って、やっぱり力になる」

bird - センスとユーモア feat. スチャダラパー (Official Music Video)

――スチャダラパーのフィーチャーによって、後半の〈気の利いたムード 生み出す遊び心〉というbirdさんのパートが説得力を増していますね。

bird:そうですね。BoseさんとANIさんのリリックを受けて、私も繋いでみました。いつもは歌詞は一人で書いているので、こういう風に繋いでいく作業は新鮮で楽しかったですね。スチャダラパーを聴いていると、BoseさんとANIさんの行ったり来たりが楽しいので、そこに歌で参加できたのも嬉しかった。

Bose:うちらは僕が書いたら、ANIがそれを繋いでいくスタイルが多いけど、ANIしか醸せない味というか異物感があって、絵でいうとヘタウマ? 

ANI:毒はあるけど美味い、みたいな?(笑)。

Bose:そのANIのヘンな毒もbirdの歌でうまく消化される。

ANI:歌の練習も家でするんですか?

bird:しますよ。「センスとユーモア」を部屋で練習しているときも丸聞こえ。

SHINCO:その横で、みうらさんが絵を描いていたりするわけでしょ? なんか不思議。

bird:リリックは皆さんで集まって書いているんですか?

Bose:前はそうだったけど、コロナ禍以降はラインのグループをつくって送り合ったりとか。

SHINCO:もっと前にはANIが歌詞を書くからってネパールに旅に出たこともあったんだけど……

ANI:出て来たのが〈俺のライムはヒマラヤ ブリザード〉的な(笑)。

Bose:全然使えない(笑)。昔は「サマージャム’95」のような皆で遊んだ思い出を書いたりしたこともあったけどね。

ANI:旅に出てもヘンな写真を撮るくらいで。

Bose:それも、みうらさんの影響だよね。birdは歌詞はどこで書くの?

bird:今回はバーガーキングで書いた歌詞もあります(笑)。煮詰まるとひたすら歩きます。風景が変わると閃くことがあるので。

Bose:一人だとアルバム全曲とか書くの大変だよね。

bird:ソロでやってきた私からすると、ずっと3人で活動しているのもスゴいなぁと思います。

Bose:いやぁ、もうこれしかやりようがないというかね。

bird:私もイベントとかで他の方とご一緒する機会はありますけど、今回のように一緒に制作すると、もちろん刺激になるし、自分一人では見えなかった世界が立ち上がるというか。

Bose:うちらもそう。自分たちから誘うというのはあんまり得意じゃないから、今回みたいに呼ばれて参加する方がありがたい。

bird:スチャダラパーはたくさんコラボレーションしている印象があるけど?

Bose:そうなんだけど、なんかヘンに気を遣ってしまうから、自分たちから声をかける時は友だちになってからじゃないとできないタイプ。

SHINCO:呼ばれることは多いけど、自分たちマターは案外少ない。

SHINCO:ありがたいことに呼んでもらえることはは多いけど、いざ呼ぶとなったらドキドキしちゃって友達しか呼べない。

――冨田さんのスタジオで撮影された「センスとユーモア」のMVもレコーディングの和やかで楽しそうな様子が伝わりますね。

bird:SHINCOさんが地べたに座ってスクラッチしているのが見もの。

SHINCO:いっそライブでもそうしようか?(笑)。みんな裸足でゴザ敷いて。

bird:スチャダラパーも作業するスタジオがあるんですよね?

Bose:スタジオっていうか作業部屋。そこでデモくらいは録れちゃう。

SHINCO:その作業部屋も31年目ですよ。ビフォー・アフターしたい。

Bose:birdも「壊れかけの…」のとき、来たんじゃない? 

ANI:みうらさん作のヴィンセント・ギャロ像が飾ってある部屋(笑)。

bird:ああ。懐かしい(笑)。旦那さんはBoseさんのペット布団のその後が気になるって言ってました。

Bose:ペット布団というのはみうらさんが愛用していた動物の着ぐるみのような寝袋で、スチャダラパー結成より前の大昔、そのペット布団を僕が入手したんですよ(笑)。ANIが寝たり、SHINCOがビールこぼしたり、さんざん使い倒して捨てたけど、今回、冨田さんのスタジオに持って行けばよかった(笑)。

SHINCO:そんなことまで含めてなんだかんだご縁があるんですよ。まさに『Reconnect』? 拡大解釈?(笑)。

bird:こんな風に先輩たちが元気で面白いから、私もついていこうという気持ちになれるんです。ユーモアや遊び心って、やっぱり力になるんですよね。

Bose:勇気をもらうって言い方はあんまり好きじゃないんだけど、みうらさん達からは確実にもらっているからね。何をやるにしても面白がっていこうとますます思うようになってきたかもしれない。

――birdさんは25周年、スチャダラパーは35周年を迎えたわけですが、birdさんは6月にビルボードライブ東京・大阪で「bird ” Reconnect ” Live !」を開催されます。

bird:冨田さんも含めたバンド編成で、スチャダラパーさんもスペシャルゲストで出演していただくことになりました。

Bose:ビルボードライブは一晩で2回公演だよね。最近はヒップホップもビルボードライブのようなハコでステージをやるような時代になり。

SHINCO:お客としては着席で飲んだり、食べたりできるのはいいよね。

Bose:行きたいライブがあっても立ったまま2時間はキツいかな? と感じることもままあるからね。

bird:ライブで「センスとユーモア」を一緒にできるのはすごく楽しみです。

Bose:だね。去年、葉山のオアシスで観たbirdのライブがよかったんだよね。投げ銭スタイルだったから、本人が客席をまわっているのが可愛かった。

bird:その節は投げ銭、ありがとうございました。

ANI:ここ10年くらいでライブ会場のバリエーションは増えたね。

Bose:そうそう。カフェや海の家、フェスも色んなタイプがあるし。

SHINCO:ちょっとした場所にターンテーブルが置いてあることも多いし。

Bose:ライブができる場所が増えて、子どもづれや世代がぐっと広がったよね。うちらの(日比谷)野音なんて、子どもが走りまわっている。

bird:そういう音楽の風景を見ると、長く続けてきてよかったなと思いますね。

SHINCO:歳をとるとライブに行かないようになる、なんてことはなくなってきたのは歓迎すべきことだよね。

――最期に、『bird ” Reconnect ” Live !』に向けてメッセージを。

bird:今年のビルボードライブでは新作『Reconnect』を中心にお届けするので、アルバムに参加していただいたARIWAさん、スチャダラパーさんをスペシャルゲストにアルバムの世界をライブで存分に味わってもらいたいと思います。

Bose:25周年イヤーでもあるし、アニバーサリーってみんなが集まるきっかけにもなるよね。それこそ、『Reconnect』!

bird:そうですね。去年のビルボードライブの25周年記念ライブで新旧のナンバーを歌ったので、今年は新たな気持ちで臨んだアルバムの新しい曲を聴いていただきたいです。

SHINCO:冨田ラボとバンド編成っていうのも贅沢感あるね。ビルボードライブはほぼ初めてなので、緊張しないように頑張りたいです。

Bose:僕はbirdのライブを楽しみに来ているお客さんがそのままステージに乗っかっちゃった、みたいな感じで楽しみたいですね。

ANI:ビルボードライブで「老人力」を見せつけますよ!

bird:ぜひ! よろしくお願いします(笑)。

■bird リリース情報
『Reconnect』
発売中

<収録内容>
1 サイレンス
2 再び世界へ feat. ARIWA
3 Interlude Reconnect 1
4 My Rainbow
5 How’s it going?
6 光と光
7 Interlude Reconnect 2
8 センスとユーモア feat. スチャダラパー
9 海辺のまち
10 Outro Reconnect

初回限定仕様:¥3,500(税込)
https://www.sonymusic.co.jp/artist/Bird/discography/MHCL-31032
Blu-spec CD2仕様
三方背BOX仕様
bird執筆『Reconnect』スペシャルライナーノーツ封入

完全生産限定盤:¥4,620(税込)
https://www.sonymusic.co.jp/artist/Bird/discography/MHJL-415
LP
冨田恵一/bird執筆『Reconnect』スペシャルライナーノーツ封入

■bird ライブ情報
『bird ” Reconnect ” Live !』

【ビルボードライブ大阪】(1日2回公演)
★2025/06/02(月)★
1stステージ 開場16:30 開演17:30 / 2ndステージ 開場19:30 開演20:30

【ビルボードライブ東京】(1日2回公演)
★2025/06/04(水)★
1stステージ 開場17:00 開演18:00 / 2ndステージ 開場20:00 開演21:00

< Personnel >
bird (Vo)
冨田恵一・冨田ラボ(Sound Prod & Key)
坂田学(Dr)
鹿島達也(Ba)
樋口直彦(Gt)
Hanah Spring(Bgv)
稲泉りん(Bgv)
ARIWA(Special Guest)
スチャダラパー(Special Guest)

< チケット料金 * 飲食代金別 >
【大阪】
BOXシート ¥22,100-(ペア販売)
S指定席 ¥10,500-
R指定席 ¥9,400-
カジュアル ¥8,900-(1ドリンク付)

【東京】
DXシートDuo ¥23,200-(ペア販売)
Duoシート ¥22,100-(ペア販売)
DXシート カウンター ¥11,600-
S指定席 ¥10,500-
R指定席 ¥9,400-
カジュアル ¥8,900-(1ドリンク付)

< 発売日 >
2025年3月19日(水)12:00=Club BBL会員・法人会員先行(ビルボードライブ)
2025年3月20日(木)12:00=イープラス特別先行(イープラス)
2025年3月27日(木)12:00=ゲストメンバー・一般発売(ビルボードライブ)
*チケットはビルボードライブ公式HPでご購入いただけます。
*ビルボードライブ公式HPでチケットをご購入いただく際にはHH cross IDへの登録(無料)が必要となります。
*HH cross IDとは阪急阪神ホールディングスグループが提供する様々なサービスを、ひとつのIDでご利用いただくためのIDです。
https://www.hhcross.hankyu-hanshin.jp/

ビルボードライブ公式HP : https://www.billboard-live.com/

■スチャダラパー ライブ情報
スチャダラパー35周年記念ライブ『スチャダラパースペクティブ ~ここから彼方へ~』

<大阪公演>
出演:スチャダラパー
会場:なんばHatch
公演日時:2025年5月6日(火)
開場時間:17:00/開演時間:18:00
料金:<前売>1階前方指定席・2階指定席ともに¥7,300-(税込)
1階後方スタンディング¥6,500-(税込)

<1F前方指定席/1F後方スタンディング/2F指定席>
チケット発売中
チケットぴあ https://t.pia.jp Pコード:286-467
ローソンチケット https://l-tike.com Lコード:56533
イープラス https://eplus.jp/
*4歳以上チケット必要
*3歳以下膝上鑑賞可。ただし、座席が必要な場合はチケット必要。
*枚数制限:お一人様4枚まで
*発券開始日:公演1週間前~
主催:GREENS
後援:FM802 / FM COCOLO
企画・制作:Melody fair Inc. / GREENS
GREENS 06-6882-1224(平日12:00~18:00) https://www.greens-corp.co.jp/

<東京公演>
出演:スチャダラパー
会場:LINE CUBE SHIBUYA
公演日時:2025年5月8日(木)
開場時間:17:00/開演時間:18:00
料金:<前売>¥7,300-(税込)<全席指定>
チケット発売中
チケットぴあ https://t.pia.jp Pコード:286-705
ローソンチケット https://l-tike.com Lコード:71341
イープラス https://eplus.jp/
*4歳以上チケット必要
*3歳以下膝上鑑賞可。ただし、座席が必要な場合はチケット必要。
*枚数制限:お一人様4枚まで
*発券開始日:公演1週間前~
主催:HOT STUFF PROMOTION
企画・制作:Melody fair Inc. / HOT STUFF PROMOTION
HOT STUFF 050-5211-6077(平日12:00-18:00)
https://www.red-hot.ne.jp/

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