Number_i、岸優太プロデュース新曲「GOD_i」は“誰のための音楽”なのか? 音楽番組初披露への期待

Number_i「GOD_i」音楽番組初披露への期待

 こうした音楽番組を通して彼らの動向を気にする人も増え、注目が集まれば集まるほど、なかには好意的でない声を受け取ることもあったと思う。それでも、揺るぎない姿勢を見せる彼らは勇ましかった。多くは言葉にせず、音楽で伝えていくのが彼らのスタンスなのだ、と。

 「GOD_i」は、3人がこれまでの日々を重ねたからこそ生まれた曲だと感じる。〈ねぇ未来の俺にお願いごと〉〈褪せた空にお願いごと〉――そんな切実なフレーズは、儚いようで、光が差すようでもある。「信じれば夢は叶う」とは断言できないが、信じない限り道は続かない。自分を信じて進んできた3人が歌うからこそ、「GOD_i」に心を震わせられるのだ。

 “Number_i”は平野、神宮寺、岸による3人のグループ名だ。その一方で、3人が自分のやりたいことを突き詰めるための、あるいはファンと交わるための、ひとつの場所のようなものかもしれないと思う時がある。3人はずっと変わらず、新たに開かれた“Number_i”という場所。ここから楽曲が生まれ、次第に集まる人も増えていき、大きく育っていく。〈Glowing Numbers〉――「GOD_i」にはそんなフレーズも含まれているが、そうやって変化していく景色を楽しみにしているのは、私たちも彼らも同じなのかもしれない。

 Number_iとしての初のテレビ出演から約一年、2025年は「GOD_i」が届けられていく。昨年、「GOAT」がパフォーマンスのたびに進化していったように、「GOD_i」もまた時間をかけて輝きを増していくのではないだろうか。この曲とNumber_iが、これからも成長していくのを見れるのが楽しみだ。こうして彼らの軌跡を一緒に辿れるのは、とても幸せなことだと思う。

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