Novel Core「命ある限り、マイクを置くことはありません」 仲間と作ったアイデアの遊園地『BRAIN LAND』
“オープニングセレモニー”と題し、陽気な音楽に乗せてハウスバンド・THE WILL RABBITSのメンバーがひとりずつメインステージに登場すると、約2時間半にわたる“パレード”が始まった。Novel Coreは、センターステージからポップアップで勢いよく登場。まずは本公演に向けて制作された「Welcome To My Brain」でOUTER(ファンの呼称)を誘うと、ステージには総勢22名のダンサーが次々と姿を現していく。これから何が繰り広げられていくのか、自然と胸を高鳴らせる幕開けだった。
「『BRAIN LAND』のパレードはオーナーのこだわりが非常に強く、お客様との距離感がバグってしまうことがあるかもしれません」――公演前にはそんな一風変わった注意事項も述べられていたが、その瞬間は開始早々訪れた。「トロッコ使わないから、走り回ろうか」と告げたNovel Coreは、宣言通り身ひとつでアリーナへと向かい、OUTERのすぐ横を歩きながら「ex」「LOVE SONG」を歌い上げる。のちの発言によれば、本当はLEVEL 3以上のフロアにも向かおうとしていたという。どれだけ会場が広くなっても距離を感じさせない、彼の深い思いやりが感じられた。
奇抜で面白いアイデアを生み出す人を前にすると「この人の頭の中を見てみたい」と思うものだが、今回のライブはまさに、ロック、HIPHOP、ポップスといったジャンルを横断し、複数のカルチャーを混ぜながら活動の幅を広げているNovel Coreの頭の中を覗くようなもの。しかし、そんな彼を見て「中途半端だ」と声をかけていく人も、過去にはいたという。「悔しかった」と漏らし、「でも、俺たちの音楽を、この空気感を愛してくれている人がこれだけの数います」と会場を見渡して語った。そこから、「カミサマキドリ」「No Way Back」「RULERS」と続くロックセクションへ。重厚なバンドサウンドに乗せて、自分の信じる道を突き進むべきだと伝えるように、力強く歌い上げた。
「こっからはDJセクション!」と告げると、同時に、スペシャルゲスト満載のブロックへ突入。まずサプライズで現れたのは、KAITAとKAZtheFIREからなるダンスチーム・Dr.SWAG。このふたりと「SWAG IN YOUR AREA」を届けたあとは、事前にゲストとして告知されていたDABOとCharluが登場して「SKILL TEST」へ。同曲には加えて、昨年夏に“オープンバース・チャレンジ”と題して行われていたSNS企画より、Novel Coreが選出したというQONNとIKAMIKAIも参加。5人それぞれが高いラップスキルを見せつけた。
ダンサーズによる華やかなパフォーマンスを経て、ゲストギタリストにJUGEMを迎え入れて届けられたのはツインギター仕様でアレンジされた「CHAOS」「UNDEFEATED」「BABEL」。さらに、本公演翌日にサプライズリリースされたEP『LOVE U + MISS U』から、新曲「僕の大切な映画」をwho28とともに披露した。そこから「MF」のイントロが鳴り響き、大きな歓声の中で登場したのはもちろん、BE:FIRSTのSHUNTOとRYOKIだ。「MF」の歌唱後は、コラボ楽曲第2弾の「OJIGI」へと繋げ、三者三様のボーカルが絡み合うスペシャルなステージを届けた。