Travis Japan 中村海人の後輩力の高さ “ほぼ初対面”の増田貴久との距離を縮めたラジオトーク
リスペクトを感じられるエピソードを披露していくトーク力
あまり話したことはなかった間柄とはいえ、中村も事務所に入って約15年。先輩である増田の活躍を知らないわけがない。なかでも、中村はメジャーデビュー前のジュニア時代に、増田のソロ曲「Pumpkin」をカバーしていたのだというエピソードトークを披露していく。それも自ら率先して「カバーしたことあるんですよ!」というよりは、会話の流れでさりげなく「もちろん通ってきました」と伝える感じなのもまたニクい。
これには増田も「やってくれたの? へー! じゃあ、ちょっと知ってたんだね俺のことは」とまんざらでもない様子で会話を広げていく。今でこそ増田といえば高い歌唱力で注目されているが、もともとNEWSとしてデビューする前はダンスで選ばれる側だったという思い出話にも花が咲く。もちろん中村はその話にも気持ちの良い相槌を打つ。そのままダンストークに移ると、中村が憧れる人としてR&Bスター、クリス・ブラウンの名前が。アラフォーと呼ばれる年齢になっても衰えを知らないライプパフォーマンスに憧れているのだと話すと、増田は「ほぼ俺と年齢……すごい年上の人みたいな言い方したけど」と少し気まずそうにツッコミを入れるのだった。
先輩にそんなふうに言われたら多くの後輩は、うろたえてしまうのではないだろうか。先輩としても、そこで後輩を困らせるつもりはないとはわかっていても、だ。そんなときどう答えるのかと耳をすませていると、中村が「え、じゃあ、俺の目の前にクリス・ブラウンがいるといっても過言ではないってことですか?」なんて粋な切り返しをしていたので思わず唸った。
「いやいや言い過ぎだけどね、だいぶ違うんだけどね(笑)」と増田も笑うしかないといった和やかな雰囲気に包まれる。恐縮しすぎることもなく、それでいて増田へのリスペクトがあることがしっかりと伝わってくるこの回答は、中村の良さが凝縮されていたように感じた。
増田+中村の「ますんちゅ」コンビでのゲーム実況もぜひ見たい!
「ほぼ初めて話す」という間柄から、増田との遠慮のないやりとりを繰り広げられるほどに距離をグッと近づけた中村。彼の後輩力はYouTubeチャンネル『放課後 GAMING LIFE』(通称『HGL』)でも大いに楽しむことができる。個人的にはスーパーマーケットを成長させていく『Supermarket Simulator』の動画シリーズがおすすめだ。
Hey! Say! JUMPの有岡大貴が店長、SixTONESの髙地優吾が副店長となり、そしてなにわ男子の大橋和也が経営するスーパーに、中村が新人バイトとして参戦している。先輩に突き放されたら食らいつき、ときに「お願いします」と頼りまくる。そんな親しくなるほどに甘え上手な中村の裏表のない可愛げがにじみ出ているのだ。
今回のラジオ共演をきっかけに、ぜひ今度は増田が『HGL』に登場してもらいたいものだ。そして英語やパソコン、ゲームなどが苦手という増田と、そんな彼をリードしていく中村という新たなコンビの化学反応をぜひとも見てみたい。