9月は下旬に億超えラッシュとなった。まずはYOASOBI「勇者」、Mrs. GREEN APPLE「僕のこと」、back number「花束」。続いてスピッツ「美しい鰭」、ロクデナシ「ただ声一つ」。さらに久石譲「Merry-Go-Round of Life - from 'Howl's Moving Castle’」、あいみょん「ハルノヒ」、YOASOBI「優しい彗星」、そしてMrs. GREEN APPLE「Magic」と立て続けに億超え楽曲が登場。かつてCD全盛期にミリオンヒットが毎週のように生まれていた音楽シーンの盛況ぶりが、現在のストリーミング時代にも起きているような感覚だ。

　10月以降も勢いは止まらない。宇多田ヒカル「One Last Kiss」、マカロニえんぴつ「恋人ごっこ」、優里「ビリミリオン」、Mrs. GREEN APPLE「春愁」が達成。

　11月にはback number「HAPPY BIRTHDAY」、稲葉曇「ロストアンブレラ」が達成。そして12月にCreepy Nutsによるテレビアニメ『ダンダダン』オープニングテーマ「オトノケ」と、tuki.「晩餐歌」が億超えを果たした。

　また、2025年1月に入って億超えが報告されたback number「クリスマスソング」、 Mrs. GREEN APPLE「ライラック」、back number「ハッピーエンド」や、高橋洋子「残酷な天使のテーゼ(Director's Edit. Version)」、菅野祐悟「il vento d’oro」についても2024年年内に達成していたことがわかった。ここでふれた楽曲の中ではMrs. GREEN APPLEが7曲、back numberが6曲をSpotifyで億超えさせていることから、絶大なアーティスト／楽曲人気を得ていることが窺える。

　以上、のべ48曲以上が2024年Spotify内で億超えを達成した結果となった。

　このうち、2024年リリース作品はCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」（1月7日配信開始）と「オトノケ」（10月4日配信開始）の2曲のみ。Creepy Nutsはこの2曲だけでも今年4億回再生され、まさに大ブレイクの一年だった。

　逆に昨年以前にリリースされた他の楽曲は、リリースから現在までの期間をかけて1億回再生されたわけだが、とはいえかなりの数が今年再生されたことは事実で、この作品リストが今最も聴かれている日本の楽曲だと言って間違いない。

　なお、2024年にSpotifyで2億回再生を突破した楽曲はOfficial髭男dism「115万キロのフィルム」、ビッケブランカ「Black Catcher」、 Ado「うっせぇわ」、藤井 風「きらり」、Vaundy「怪獣の花唄」、米津玄師「Lemon」、King Gnu「SPECIALZ」、優里「ベテルギウス」、 back number「水平線」など計14曲。2024年にSpotifyで3億回再生を突破した楽曲はTK from 凛として時雨「unravel」、KANA-BOON「シルエット」など計7曲。2024年にSpotifyで4億回再生を突破した楽曲はLiSA「紅蓮華」、Eve「廻廻奇譚」、YOASOBI「アイドル」、米津玄師「KICK BACK」の4曲。2024年にSpotifyで5億回を突破した楽曲は藤井 風「死ぬのがいいわ」の1曲。2024年にSpotifyで6億回を突破した楽曲は藤井 風「死ぬのがいいわ」とYOASOBI「夜に駆ける」の2曲であった。

※1：https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/142101/2
※2：https://fendernews.jp/cover-2022-ryokushaka/