丸竹夷、結成9カ月の“今”を届けた熱狂の東京初ワンマン「ウチらの青春を歌いにきました!」
一息置くと、姫花がギターをつまびきながら「皆さん、今日は本当に来てくれてありがとうございます」と感謝を述べる。続けて「あのとき、先のことなんか何も考えてなかった。16歳の冬。いろんなことがあった。泣いたり、笑ったり、怒ったり。でも2人がいたから、ここで今日こうやってみんなの前に立てた」「あのとき、あの場所で、覚悟を決めた。これからもこの先も、みんなと一緒にずっと夢を見たい。だからこれからもよろしくお願いします」と徐々に温度を上げながら言葉を投げかけていく。そしてあらためて「これからも、この先も、うちらと一緒に夢を見ようぜ」と宣言すると、バンドは「あなたと夢をみる」へなだれ込む。力強い演奏と力強いボーカルでバンドの決意を丁寧に響かせていく姿に、フロアからは自然とハンドクラップや拳が上がった。
勢いそのままに紅留美がドラムロールを鳴らすと、姫花による「ウチらの夢と希望、そして青春。すべてが詰まった曲です」との曲紹介からデビューシングル「はむはむGX」へ。音を鳴らすことが楽しくて仕方がないというはつらつとした演奏と、〈夢を貫け/時代をつくれ〉というメッセージを届けるまっすぐなボーカルが観客の胸を打つ。終盤には盛大なシンガロングが巻き起こり、感動的なムードで本編は締めくくられた。
メンバーがグッズのTシャツ姿に着替えてアンコール。莉音がしっとりとキーボードを弾き始めると、姫花がたおやかに舞いながらステージへ。そして姫花がアコースティックギターを手に弾き語りを始め、抒情的な「海月少女」がしっとりと届けられた。丸竹夷の新たな一面を見せたこの曲は、最近作った曲だという。同曲について莉音が「アコギだったりキーボードだったりを使っていて、ほかの曲とは雰囲気の違った曲になっています」とあらためて説明したあと「そう、私が……海月少女」と締めくくるも、なんとも微妙な空気が流れてしまい「笑うところですよ〜」と焦りながら笑うという、本編とは違うどこか緩んだ空気が場内に流れた。
すると姫花が「今日ね、ラッキーなことがあったんですよ」と口を開く。SNSで布袋寅泰の「バンビーナ」のギターソロを練習する姿をSNSで100日連続でアップし続けてきた姫花。なんとその投稿に対し、この日、布袋からリプライがきたというのだ。そして「……ってなったら、ここでやるしかないじゃないですか!」と声を上げ、練習を続けてきた「バンビーナ」のギターソロを巧みに披露してみせ、場内は再び大盛り上がり。そのままバンドは本日2度目の「サキホコレ!!」をプレイ。1曲目のときよりも自信に満ちた表情でパワフルに鳴らす彼女たち。照明が明るくなったフロアには〈ドレミファイト咲け!!〉というシンガロングが、エールのように響き渡り、幸せな空気で満たされた。すべての演奏を終えると、BeReal.用の撮影をするという現役女子高校生らしい記念撮影をして、丸竹夷にとって初ワンマンツアーの幕を下ろした。
2025年3月には京都劇場にて、ホールワンマンライブ2daysが控えている丸竹夷。彼女たちがこれからどのように咲き誇っていくのか、期待の高まるワンマンライブだった。
■公演情報
丸竹夷 ホールワンマンライブ2days
会場:京都劇場
『JK THE END』
日程:2025年3月22日(土)
『タイトル未定』
日程:2025年3月23日(日)
オフィシャルサイト:https://marutakeebisu.jp/
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