Myukとともに新たな星を探す旅へ ツアー『Stella Nova』で紡いだ居場所、“大切な人たち”への想い
「Snow」が終わると、降っていた雪がやみ、視界を覆っていた霧が晴れていく。そこは木漏れ日が溢れる森の中。実は雪の星だと思っていた場所は、この“地球”だったのだ。「私が探していた『Stella Nova』、自分だけの大切な星はここだったんだ」。美しい、新たな居場所を探して始まった旅だが、その最終目的地は最初からすぐ近くにあった――そんなメッセージとともに披露されるのは「花はかぐや」。繊細な歌詞の情景描写をなぞるように歌うMyukの声にオーディエンスの手拍子が重なり、パッと景色が明るくなるような感覚が訪れる。レインボーカラーの照明も、まるで生命力を取り戻したように躍動している。アウトロでギターをかき鳴らしながら笑顔を見せ、「ありがとうございます!」とMyuk。その声はこの日一番弾んでいるように聞こえた。
「私、空飛ぶ船で夜空を旅したんだ。大切な人たちと一緒に」。そんなナレーションで物語を締め括ると、再び「ありがとうございました!」と叫ぶMyuk。その姿にオーディエンスから大きな歓声と拍手が贈られる。バンドメンバーやスタッフ、そして来てくれたファンに何度も何度も感謝を伝えながら、「私は本当に、このライブという空間が大好きで。この場に触れるたびに、歌を聴いてくれる誰かがいることってなんて幸せなんだろう、音楽の力を信じる仲間がいることってなんて心強いんだろうって思います」と彼女は語る。「このライブっていう場所を、みんなが帰って来れる家みたいな、旅の途中の休憩所みたいな場所にしたい」ーーその思いがオーディエンスにちゃんと伝わっていることは、フロアの人々の優しげな表情が何よりも雄弁に物語っている。すぐそばにいる大切な誰かを思い出すような物語は、Myukというアーティストのあり方そのものだったのだ。
そして、「また旅をしましょう」と来年2月に名古屋と東京でワンマンライブを開催することを発表し、最後に「Arcana」を披露。手拍子と歌で会場がひとつになる中で、力強いフィナーレが描き出された。コンセプチュアルな物語の先で、Myukが求める人間同士の心の繋がりを浮かび上がらせた『Stella Nova』。彼女らしい、“Myukの歌”だからこそ描けるものがそこには間違いなくあった。
■ライブ情報
『Myuk Live Tour 2025』
チケット受付中:https://eplus.jp/myuk/
・2025年2月2日(日)
OPEN 17:00/START 17:30
@名古屋・TOKUZO - 得三 –
・2025年2月4日(火)
OPEN 18:00/START 18:45
@東京・自由学園 明日館
■関連リンク
Official Site:https://myuk.jp/
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