「ボーカルレコーディング映像」はアイドルYouTubeの定番に? メンバーの職人技を覗けるコンテンツの魅力

더 잘 해내고 싶어서 답답해요 | 데뷔 앨범 제작기 | ILLIT (아일릿) ‘SUPER REAL ILLIT’ EP.02

 そうした事実を踏まえ、K-POPシーンにも目を向けてみると、最近はレコーディング映像を公開するグループがより一層増えているように思う。例えば、「Magnetic」のヒットが記憶に新しいILLITは、歌の収録に臨んだ後のメンバーの心境インタビューも含めたレコーディング映像を公開している。

 各メンバーの性格や歌声の個性、努力の跡が表れた映像は、多くのファンに視聴され、共感を誘った。

fromis_9 (프로미스나인) ‘Supersonic’ RECORDING BEHIND

 あるいは、デビューから一定の年数が経っているグループの場合、メンバーが自らレコーディングの内容に意見を述べ、それらを試しながら歌声を調整していく姿が見られるケースも多い。例えば、8月12日にリリースされた「Supersonic」が韓国を中心にヒットしたfromis_9は、SONG HA YOUNG(ソン・ハヨン)ら歌唱力に定評のあるメンバーが歌い方を提案し、それをもとに歌の収録を完成させていった。

[ETC]SEVENTEEN - 舞い落ちる花びら (Fallin' Flower) / WOOZI DIRECTION

 また、SEVENTEENなど、メンバーが楽曲制作を担当する“自主制作ドル”の場合、メンバーのひとりがレコーディング時にディレクションをしている姿も見られ、ステージ上とはまた違った姿を見ることができて興味深い。

 このような修正/調整を経て歌の完成度が高まっていく道筋を示したレコーディング映像は、今後ダンスプラクティス映像に次ぐ定番コンテンツとして楽しまれるようになる可能性も高いのではないだろうか。ステージの裏側で行われている日々の努力の過程や、ふとした瞬間に垣間見えるメンバーの素に近い姿を知ることで、ファンはより深くアーティストに共感し、感情移入ができるように思う。グループとファンとの絆をさらに深めてくれる側面もあると考えると、レコーディング映像は、今後も引き続き注目したいコンテンツジャンルの1つだと言えるだろう。

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