11月11日はポッキーの日、いきものがかり「じょいふる」から15年 ドリカム、B'zもCMソングに
また、MONGOL800の「小さな恋のうた」も、かつてポッキーのCMソングとして採用されていた。切なさと前向きさが同居するこの楽曲は、青春時代のひたむきな気持ちを表現しており、ポッキーが多くの若者に親しまれる理由のひとつでもある、ポッキーを巡る“甘酸っぱい記憶”や“楽しさ”に通じるものがある。大人になっても心に残るメロディとともに、ポッキーが思い出の一部となる。この曲のCMもまた、多くの人にとっては新鮮な驚きがあったのではないだろうか。
さらにB'zの「マジェスティック」もポッキーのCMソングとして歴史に名を刻んでいる。ロックバンドらしい力強さとスケールの大きさが印象的なこの楽曲は、ポッキーのイメージに少し異なるニュアンスを持ち込んだ。一般的に“軽やか”“楽しさ”というイメージが強いポッキーに対し、力強くも洗練された「マジェスティック」は、新たな側面を表現するきっかけとなった。これまで青春の1ページを彩ってきたポッキーのCMだが、B'zの「マジェスティック」を使用したCMは家族の温かみを感じさせる新たな切り口に仕上がっており、B'zのファンにとっても、そしてポッキーが好きな人々にとっても記憶に残るコラボレーションであったに違いない。
そして、2024年のポッキーCMのテーマは「ポッキーって、楽器じゃん。」。「ポッキーは音楽を愛する人を愛する」というテーマに賛同し、アイナ・ジ・エンド、CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN、[Alexandros]が楽曲を提供している。アイナ・ジ・エンドの独特なボーカルが奏でるメロディ、CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUINのポップでリズミカルな楽曲、そして[Alexandros]のロックな要素が融合し、ポッキーのように誰かと幸せを分かち合う瞬間を音楽で表現している。ポッキーは“食べ物”であると同時にその楽しみ方やスタイルまでも表現できるアイコン的存在となり、さらに新しい方向性を示しているようだ。
このようにポッキーのCMソングにはさまざまなアーティストの楽曲が起用され、それぞれがCMのコンセプトを音楽で表現してきた。ひとつの大きなヒットを生んだいきものがかりの「じょいふる」から15年、ポッキーとともに刻まれてきた音楽の歴史は、多くの人にとって日常の思い出や青春の一部となっている。ポッキーの日を機に、これらの楽曲に改めて耳を傾け、その時代ごとのポッキーのイメージとともに思い出を辿ってみてはどうだろうか。
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