Oasis、TMGE、宇多田ヒカル、BUCK-TICK……過去ライブ上映は一体感生まれる貴重な没入体験に
ロックバンド・BUCK-TICKが2022年9月23日、24日の2日間にわたって開催したデビュー35周年アニバーサリーライブ『BUCK-TICK 2022 "THE PARADE" ~35th anniversary~』。その映像作品『THE PARADE ~35th anniversary~』のリリースに先駆け、2023年にはスペシャル上映会『THE PARADE ~35th anniversary~ FLY SIDE』『THE PARADE ~35th anniversary~ HIGH SIDE』が開催された。それぞれ異なる演出で行われたライブの在り方を踏襲した上映会となり、アリーナならではの大規模なステージセットによってBUCK-TICKらしい世界観が構築された「舞夢マイム」や、鮮烈なレーザーが飛び交う「New World」など、大画面で見ると一層迫力のあるライブが体感出来る上映会となった。
他にも、今年7月7日にはREBECCAのライブフィルム『Dreams on 19900119 Reborn Edition-Return of Blond Saurus-』が一夜限定でプレミア上映された。今年12月には30年前に佐野元春が開催した『The Circle Tour Final 日本武道館ライブ 1994.4.24』のプレミア上映も開催予定だ。
家庭の鑑賞環境では、ライブのような大音量や上質な音響で映像を楽しむことは難しい。劇場での過去ライブ上映の魅力とは家庭では再現不可能な大音量や上質な音響、そして巨大なスクリーンで映像を楽しめる点であり、ここまで劇場上映イベントが波及した要因だと言えるだろう。そして部屋でひとりきりではなく、同じアーティストを愛しているファンとともに楽しめることも劇場上映イベントの魅力だ。コロナ禍で一時は停滞したライブ市場だったが、近年では再び息を吹き返している。ライブそのものの盛り上がりに合わせて、今後も劇場上映イベントも盛り上がっていくことだろう。
※1:https://www.theatres.co.jp/pickup/cabd39a1dfe221b97bea15794f229a890ba13ad5.html
ギャラガー兄弟の物語はまだまだ続く 『アズ・イット・ワズ』で浮かび上がるリアムが愛される所以
なるほど。この人は正直な人なのだな、と。そう思った。 あまりにその時の自分に正直でありすぎて、ウソがつけない。場を盛り上げる…
谷村新司、チバユウスケ、hide、REITA、PANTA……追悼ライブの意義、語り継がれるアーティストたちの遺産
音楽を好きでいると、時折否応なくやってくるアーティストの死に、我々音楽ファンはどんな時ときも心が痛んで仕方がない。本稿では、そん…