遠藤理子、櫻坂46の“赤ちゃんキャラ”が朝の顔に 守屋麗奈、田村保乃から続く『ラヴィット!』リレー

 「ラヴィット!ファミリー」3人目となった大園玲は守屋、田村保乃の後任というプレッシャーをものともせず、初回放送から『欅って、書けない?』(テレビ東京)時代より定着させてきた特技のメモ芸で共演者を沸かせていた。出演時の最後には毎回「ゾノメモ」を公開するのが定番となるほどで、アンタッチャブルの柴田英嗣がカップやきそばを喉に詰まらせてスタジオから退場すると、「やきそばでふざけたらダメ」と笑顔で回答し、和やかな空気を生んだりも。その後登場した「櫻坂の最終兵器」「大不思議2」という異名を持つ増本綺良は、その奇想天外な言動で『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京/以下、『そこさく』)を中心にバラエティを賑わせてきたが、本番組でもそれは健在。「ヘッドホンガンガン伝言ゲーム」の企画で「田村真子アナ」というお題に対し、MCの田村真子アナの名前から「田村真子、ばーか」という想定外の答えを披露し、スタジオを笑いで包んだ。増本の自由奔放な発言には毎週ヒヤヒヤしつつも、その一瞬の火力は櫻坂46でも屈指と言っていい。

 『そこさく』では櫻坂46のバラエティ担当として活躍している井上梨名と大沼晶保は2023年に「ラヴィット!ファミリー」に就任。『そこさく』での味覚音痴クイーンをはじめ、「隠れたスターを探せ!三つ巴クイズバトル!」では、正しい番組のロゴを選択する問題で唯一誤答をするという大失態をおかすなど、様々な見せ場を作ってきた井上。『ラヴィット!』でも「ラーメンのスープ」を「ラーメンのソース」と言い間違えたり、電気イスでも大きなリアクションでスタジオを盛り上げたりと、櫻坂46のバラエティ女王として結果を残していた。大沼もまた「人間モグラたたき」対決で躍動感のある動きを見せ、酸っぱいジュースを飲んだ後には「ウィーー!」とアイドルらしからぬ奇声を上げ、常に前のめりな姿勢で番組を盛り上げた。

 2023年10月〜12月、2024年7月〜9月の2シーズンにわたってレギュラーとなったのは、三期生から初の出演となった中嶋優月。「正直ババ抜き」の企画では現役アイドルとは思えない変顔を披露するなど、持ち前のバラエティ力を発揮し、表情にもコメントにも安定感があった。これまでの数々のチャレンジ失敗の過去から「嘘つきゆーづ」と呼ばれるなど愛されキャラは健在で、しっかりと見せ場を作っていたのが印象的で共演者から親しまれるのも頷ける活躍だった。

 そして中嶋からバトンを受けたのが石森璃花。番組キャラクターであるラッピーとの頭突き事件をはじめ、サンボマスターのパフォーマンスで涙したりと、感情豊かな表情を見せてくれた。常ににこやかで番組を華やかにする姿は“おじさんキラー”とも称されるほどで、朝番組に癒やしを届けてくれていた。元気いっぱいで年相応の無邪気な一面を持つ谷口愛季は、この番組期間で大きく成長したメンバーのひとり。谷口が一人でやっているというアクセントゲームを番組で披露した際には、MCの川島からその一人遊びをツッコまれたことも。番組最後には菅田将暉の「さよならエレジー」を生演奏し、声を枯らしながらも堂々とした歌唱で感動を届けた。

 そうした櫻坂46のメンバーたちの後を継いで立つ遠藤への期待は大きいだろう。今年4月からは『さくらひなたロッチの伸びしろラジオ』(NHKラジオ第1)レギュラーMCに就任し、等身大なトークを届けている遠藤。「三期生私って何キャラ?ランキング」では「赤ちゃんキャラ」で第1位に選ばれ、遠藤光莉も「(ほっぺを)触りたくなっちゃうんです」と話すほど見た目の幼さはメンバー随一だ。遠藤がすでに共演者から可愛がられている姿が浮かぶ。

 一方で負けず嫌いな一面も持ち合わせている遠藤は、『そこさく』の「三期生 運動能力チェック!」では谷口とブリッジ対決でしのぎを削っていたこともある。何かと勝負をすることが多い『ラヴィット!』では、彼女の負けん気の強さが見られるかもしれない。水曜日レギュラーの見取り図(盛山晋太郎・リリー)やアルコ&ピース(平子祐希・酒井健太)といったクセ者にも動じることなく、積極的な発言を期待したいところだ。また『そこさく』ではバスケットボールのレイアップシュートが高く評価されるなど、持ち前の運動神経の高さがこの番組で活かされる場面もきっとあるはずだ。『そこさく』と『さくらひなたロッチの伸びしろラジオ』で培われたトークとバラエティへの適応力を存分に発揮してほしい。

 今年に入り、ソロ出演が増えている中でのレギュラー抜擢。お茶の間に向かっていつもと変わらずに愛らしい笑顔を見せてくれるのが楽しみだ。

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