KAMIGATA BOYZ、関西ジュニアに受け継がれるDNA SUPER EIGHTが後輩たちと共有した“20年目の景色”

 続くステージでは、なにわ男子が「初恋LOVE」をキュートに歌ったかと思えば、「Live in the moment」で一体感のあるハイクオリティなダンスを踊り、ギャップで魅了する。その後に登場したSUPER EIGHTはバンドスタイルで登場し、「LIFE 〜目の前の向こうへ〜」では20年間の歩みを確かめるように、そして噛み締めるように歌う姿が印象的だった。「“超”勝手に仕上がれ」では定番の〈ニーニニニーニニニニニニニー〉コールで会場を一つにする。

 関西ジュニアによる「浪速一等賞!」(WEST.)が披露されると注目のシャッフルコーナーへ。特に「Dial up」(NYC)では重岡・西畑という“メンバーカラー赤のセンターポジション”という関西ファミリーの系譜を継承する2人とともにBoys beの伊藤篤志も歌うステージは数年先まで語り継がれる歴史の1ページになるようなステージだった。神山智洋(WEST.)・藤原・末澤・草間リチャード敬太(Aぇ! group)による「ichiban」(King & Prince)は、カリスマ性のあるダンスで観客の視線を一気に集め、スタジアムのステージの巨大空間を自分たちのものにしていた。横山・正門良規(Aぇ! group)による「宙船」(TOKIO)は、SUPER EIGHTとAぇ! groupでそれぞれギターを担当する2人ならではの親子のようでありながらライバルでもあるような関係性を感じさせるステージになっていた。

 最後には全員が集合して「ええじゃないか」(WEST.)、「ズッコケ男道」(SUPER EIGHT)を大合唱、KAMIGATA BOYZとしての新曲「世界を明るく照らしましょう」を披露して本編は終了した。

 アンコールでは、「Aッ!!!!!!」(Aぇ! group)、「Poppin' Hoppin' Lovin'」(なにわ男子)と、それぞれのグループの人気曲を歌いながらトロッコに乗ったメンバーが歌唱。関西ジュニアに歌い継がれる「関西アイランド」は流石の息の合い方だ。最後に「無責任でええじゃないかLOVE」(KAMIGATA BOYZ)を再び披露し、彼ららしくどこまでも明るく締め括った。

 SUPER EIGHTにとって二度と来ない“20周年記念日”をグループとしてではなく、後輩グループとともに迎えたのは、彼らに“20年目の景色”を見せたかったからではないだろうか。一つのグループが20年続くことは並大抵のことではない。だからこそ、20年ともに歩んできたメンバーとファンの強い絆が作り上げる景色を後輩にも見てほしい――。そんな思いが感じられる公演となっていた。

 関西ファミリーの魅力は何といっても“継承”だろう。メンバーカラー、グループカラー、ギャグ……これまでSUPER EIGHTから多くのものが継承されてきたが、きっとこの“継続”も継承していこうとしているのだろう。本人たちの言葉通り、グループを継続させることには多くの困難が待ち受けているはずだ。それでも、頼りになる“家族”がKAMIGATA BOYZにはついている。そんなことを感じさせられた『ドリアイ』だった。

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