稲垣吾郎&草彅剛&香取慎吾、7年越しの音楽番組出演が実現 新しい地図の10年後は「東京ドーム」へ
稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾が9月14日、音楽番組『with MUSIC』(日本テレビ系)2時間スペシャルに出演した。3人での音楽番組出演は、新しい地図を広げてから初めてのことだ。
オンエア直前には香取が自身のX(旧Twitter)を更新。「新しい地図を広げて7年 初めて 3人でテレビの歌番組に呼んでもらえました この後7時から観てください!」と呼びかけると、「やっと」「ついに」「待ってました」と、続々とファン(NAKAMA)からリプライが集まった。
そう、本当に「ようやく」と言える瞬間だった。2016年末にSMAPが解散し、2017年9月に3人が新しい地図を広げて以降、それぞれが出演していた冠番組が次々に最終回を迎え、あっという間にテレビで彼らを見かけることがなくなった。
それから7年。CM、ドラマ、そしてバラエティと徐々にテレビでの活躍を取り戻していった3人を見守りながらも、NAKAMAは常に「歌う姿が見たい」と願い続けてきた。その想いは、『7.2 新しい別の窓』から『ななにー 地下ABEMA』(いずれもABEMA)へと、近年“ななにーファミリー”として共演を続けているEXITのりんたろー。も同じだったようだ。
オンエア中にXで「どんなに叫んでも届かなかったどうしようもない現状にも諦めずに腐らずに朗らかに前を向いて存在してくれていた。だからこの当たり前じゃなかった当たり前の今日が訪れたんだよね。3人と3人を支えてくれたNAKAMAにただひすらに感謝している。」と熱いポストを投稿した。
そして、香取とは1997年にスタートした『香取慎吾の特上!天声慎吾』(日本テレビ系)以来の付き合いとなるキャイ〜ンの天野ひろゆきも、オンエア翌日に「本当に凄いよ!見たよ!王子」とポスト。彼らを応援し続けてきた誰もが、この瞬間を待ちわびていたのだと実感する。
かつては当たり前だったテレビで彼らが歌う姿を、今一度じっくりと味わう。それがどれだけ贅沢な時間だったかを、しみじみと感じながら。ライブ演出ならではの照明が彼らの瞳に光を灯し、観覧席に集まるNAKAMAの笑顔を見てさらに彼らの表情が華やぐ。そうそう、この顔が見たかったのだ、音楽番組でしか見ることのできない“いい顔“が。
今回披露したのは、彼らの現時点を表す3曲だ。1曲目と2曲目は、先日配信がスタートしたばかりの新曲2曲。草彅と香取からなるユニット“SingTuyo”(しんつよ)の「眩しい未来」と、稲垣のソロ曲「SEASONS」だ。そして3曲目は、2018年から歌い続けているパラスポーツ応援チャリティーソングの「雨あがりのステップ」である。
「眩しい未来」は、SingTuyoのふたりとも親交のある上野樹里・和田唱(TRICERATOPS)夫妻による共作。ふたりにちなんだ歌詞に合わせて草彅が愛するギターをかき鳴らし、香取がNAKAMAやカメラに目配せしながらとびきりのスマイルで歌い上げる。そのまま香取が草彅の肩に手を置く。そんな仲睦まじいポーズを見ていると、番組で紹介された草彅と香取の親友としての30年以上の歩みを思い出し、思わず胸が熱くなる。
そして「SEASONS」は、稲垣がラジオでの共演をきっかけにファンを自称しているTENDREの書き下ろしだ。肩肘を張らずに、自分らしくいることを肯定してくれるような本曲は、まさに稲垣のために作られた一曲。デビュー当時からアイドルとしては珍しいミステリアスな魅力を放っていた稲垣を「こういうメンバーがいてもいい」と草彅が擁護してくれたのを嬉しく思っていたという初出しエピソードとともに聴くと、より感慨深い。稲垣自身は歳を重ねて「変わった」と言うが、それを草彅と香取が「変わってないよ!」と口を揃えてツッコむというオチがつくところも微笑ましい限りだ。
3曲目の「雨あがりのステップ」については、MCを務める有働由美子が「歌詞がパラアスリートのことも、3人のことも歌詞が重なった感じがしたんですよ。そういう歌ですか?」と思わず目を赤くして声が震えた一幕も。
そんな有働の質問に、香取は「初めて歌ったときはパラスポーツのイベント会場で。そのときに『ああ、そういえば久々に3人で歌を歌ってるんだな、今』とか。自分たちに向けての曲にもなっていて、グッとくるものがあって。こうやってまた歌っていくのかなって」と、2018年に『パラ駅伝』で初披露したときの心境を語った。