FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE、SWEET STEADY、CUTIE STREETが集結! 合同ライブで体感した「KAWAII LAB.」の勢い

 原宿から世界へ発信するカルチャープロダクション・ASOBISYSTEM(アソビシステム)が手掛けるアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」が、9月8日、恵比寿 ザ・ガーデンホールにて『KAWAII LAB. SESSION vol.10 ~CUTIE STREET~』を開催した。本稿では、FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE、SWEET STEADY、CUTIE STREETからなる同プロジェクト所属のアイドルグループ4組と、KAWAII LAB. MATESと呼ばれるKAWAII LAB.研修生が出演した本公演の模様をお届けする。

 「皆さん、こんにちは~!」――定刻を過ぎた頃、ステージに登場したFRUITS ZIPPERの“まなふぃ”こと真中まな。進行力に定評がある彼女の紹介でトップバッターを担うのは、この日が新体制のお披露目となった研修生・KAWAII LAB. MATESだ。一人ひとり自己紹介をした後、最初に初のオリジナル曲「わたしの進路が決まったら」を披露する。学校のチャイムのような音が鳴ってステージが虹色のライトに照らされた後、ギンガムチェックの衣装でサイダーのように弾ける笑顔を見せ、研修生とは思えない現役アイドル顔負けのパフォーマンスを届けた。続けてカバーした先輩グループ FRUITS ZIPPERの「NEW KAWAII」では、耳馴染みのある楽曲に観客から自ずと歓声が漏れ聞こえる。〈あれ可愛いそれ可愛いっていうけど〉でお馴染みのセリフパートや歌唱力が際立つ落ちサビでも堂々とした姿を見せたKAWAII LAB.の“明るい未来”は、大きな歓声と拍手を背にしてステージを後にした。

SWEET STEADY

 手拍子と共にステージに現れたのはSWEET STEADY。「なんてねっ!」の冒頭から響いていた観客の声は、〈たったらりら〉という掛け声が特徴的なサビのメンバーのダンスに合わせて一際大きくなる。「Call me, Tell me」でも弾けるような笑顔が始まったばかりの会場内の熱量を上昇させた。山内咲奈はMCの第一声で、「きゅーすとちゃん(CUTIE STREETの略称)、デビューおめでとうございます! なんだか私たちもKAWAII LAB.でデビューさせていただいたのが懐かしいんだけど、新しい仲間が増えて嬉しいです!」と、この日デビューしたCUTIE STREETを祝福。「まだまだ私たちとみんなでKAWAII LAB.を盛り上げられたらと思いますので、皆さんついてきてください!」との言葉に、会場からは威勢のいい返事が飛んでいた。

 新曲「新世界クレッシェンド」ではグループの歌姫・塩川莉世の伸びのいい歌声がボーカルをリードし、デビュー半年とは思えないパフォーマンスで、“かわいい”だけに留まらないKAWAII LAB.の実力を証明。ASOBISYSTEMのアイデンティティにも思える〈原宿からハジメ!〉という歌詞が特徴の「始まりの合図」や、終盤でもクオリティが落ちないロングトーンで歌い上げる「ハートの魔法」を経て、動画撮影可能コーナーへ。「みんなー! 可愛く撮ってね!」という声掛けで始まったラスト曲「ぱじゃまぱーてぃー!」では、手拍子を煽るなど観客を巻き込みながら、パジャマパーティーが目の前で繰り広げられているようなポップな世界観を演出した。12月18日に両A面シングル『ぱじゃまぱーてぃー! / ダイヤモンドデイズ』のリリースが決定したという報告もあり、ファンからは歓声が送られた。

CANDY TUNE

 間髪入れずに登場したのはCANDY TUNE。アラーム音が鳴り響く「備えあれば無問題」では、先ほどのSWEET STEADYとはまた味の違うEDM調のサウンドやかわいさとシュールさが融合したような世界観が炸裂し、KAWAII LAB.の多様なアイドル性と原宿から発信する“KAWAII”の広い可能性が窺えた。果敢に腕を振り歩く「倍倍FIGHT!」や、アラビア調のサウンドで始まる「きゅきゅきゅキュート」にも、KAWAII LAB.の元気印とも言えるCANDY TUNEの存在感が溢れ出す。

 MCではKAWAII LAB.メンバー同士の交流秘話も聞くことができた。福山梨乃はこの日デビューのCUTIE STREETがお披露目された『TOKYO IDOL FESTIVAL 2024』を振り返り、「うちの桐原美月がきゅーすとちゃんのステージを見て大号泣してしまいまして……」と、その様子がネットニュースになったことに言及。「今日は泣く代わりに緊張してるんだよね」と福山に問われた桐原は、この日の舞台裏でもCUTIE STREETが可愛過ぎて何も喋れなかったそうだ。そんな微笑ましいエピソードを教えてくれた彼女たちが続けて披露した「エトセトLOVE YOU」、「hanamaru」、「ナナイロプロローグ」では、お揃いで身に纏ったアシンメトリーのスカートが美しく揺れ動いた。最後は、8月7日発売の1stシングル表題曲「キス・ミー・パティシエ」。村川緋杏が前日に同曲のMVが100万回再生を突破したことに言及し、「これからも『キスパティ』を愛してくださると嬉しいです!」と感謝を伝えた。

関連記事