BIGBANGが本格復活か? “K-POPの王様” G-DRAGONのステージ復帰で期待されるカムバック

 特に、デビューからほとんどのアルバムタイトル曲を手がけているG-DRAGONの存在は大きいのではないだろうか。BIGBANGの最初のヒット曲はG−DRAGONが作詞作曲した「LIES」だった。グループのみならずソロアーティストとしても大きな人気と認知度を誇っており、特にG-DRAGONの1stミニアルバム『One of a Kind』はチャート成績のみならず評論家からの評価も高く、韓国大衆音楽賞を受賞している。また、2017年のミニアルバム『KWON JI YONG』はCDだけでなくUSBアルバムとしてもリリースされ、「非音盤型のフィジカルアルバム」の先駆者でもある(以前は円盤方式以外の音楽アルバムは音盤チャートに計算されなかったが、このアルバムを経て計算されるようになった)。

 また、アーティストとしてや楽曲そのものの人気だけではなく、セレブリティやファッションアイコンとしての存在感も、男性アイドル/アーティストとしては突出している。2016年にアジア男性として初のCHANELのグローバルアンバサダーになったことは、現在まで繋がるK-POPアイドルのハイブランドアンバサダーブームの始祖であり、韓国のハイブランドユーザーの年齢層を下げたとも言われている。ハイブランドだけではなくスニーカーなどのストリートファッションへの影響も大きく、特に男性への影響力の大きさは特異的と言えるだろう。

 メンバーそれぞれのソロ活動はあるものの、BIGBANGの楽曲そのものとも言えるG−DRAGONの音楽活動に関しては、2017年のソロアルバム以降新作が出ていない。その後何年かおきにアルバムリリースの話は出るものの、まだ実現には至っていないのが現実だ。

 そんな中での約7年ぶりのBIGBANGとしてのステージは、コロナ禍により幻となってしまった『Coachella Valley Music and Arts Festival』でのBIGBANG復活への期待を改めて掻き立てたのではないだろうか。特に、YG ENTERTAINMENTの後輩である2NE1が15周年記念コンサートでの復活を知らせ、莫大な人気を証明した直後であれば尚更だろう。2026年にはBIGBANGのグループデビューから20年目ということもあり、新たな動きを期待したい。

BIGBANG G-DRAGON、“King of K-POP”としてシーンに起こした革命 強さと繊細さの両立がキーに

King of K-POP――。  その功績からそんな異名を持つ、BIGBANGのリーダー、G-DRAGON。きっとここで言う…

BIGBANG G-DRAGON、SOL、D-LITE……グループと異なる個性をソロ活動でどう見せる?

 5人のメンバーのうち4人が入隊し、実質グループ活動を休止しているBIGBANG。現在、末っ子であるV.I(SEUNGR…

関連記事