Jr.EXILE vs NEO EXILEから感じるアツいリスペクト 『BATTLE OF TOKYO』1st ROUND徹底レポート

 新たな試みの2つ目は、ボーカルによるドリームステージだ。パフォーマーバトルはすっかりBATTLE OF TOKYOライブの定番となっているが、ボーカルによるコラボステージを行うのは今回が初めて。熱気冷めやらぬ場内に爽やかな風を吹き込むように、中島颯太(FANTASTICS)と、デビュー前から中島の大ファンだというHIROTO(WOLF HOWL HARMONY)が、“夢を追う素晴らしさ”をテーマに制作した「MY WAY」を届けた。アーティストに憧れていた立場から一転、自分らしいアーティスト像を見据えて歩み始めたHIROTOと、より多くの人に歌声を届けるために努力を重ねる中島の人生が、清涼感のあるハーモニーとして場内に広がっていく。続いて投下されたのは、川村壱馬(THE RAMPAGE)、松井利樹(BALLISTIK BOYZ)、小波津志(PSYCHIC FEVER)というカリスマオーラ溢れる3人によるドープな「BOW WOW WOW」。THE RAMPAGEのパフォーマーで結成されたHIP HOPユニットMA55IVE THE RAMPAGE(LIKIYA、浦川翔平、鈴木昂秀、山本彰吾、神谷健太)と、SUZUKI&RYOJI(WOLF HOWL HARMONY)は、「W」を披露。LIKIYA・山本彰吾・鈴木昂秀によるパンチの効いたラップパートに加えて、浦川&神谷もSUZUKI&RYOJIと共に伸びやかなボーカルを響かせ、進化し続けるJr.EXILEの生き様を見せつけた。ストイックな印象が強いRIKU(THE RAMPAGE)と宇原は、RIKU曰く「僕らが歌い手として大事にしていることを込めた曲」だという壮大なバラード「I Sing」を熱唱。近年、俳優として注目されることの多い吉野北人(THE RAMPAGE)と八木勇征(FANTASTICS)は、ひと際難易度が高そうな「Believe」を堂々と歌い上げ、客席に感動とハピネスを振りまいた。

 そして、いざパフォーマーバトルがスタート。このブロックも今までの対戦形式とは異なり、チーム戦に。TEAM“SOUL STEPPER’S”(岩谷翔吾、浦川、佐藤大樹、日髙竜太、剣、NOSUKE、古嶋滝、佐藤陽)、TEAM“NAKAME SWAG”(LIKIYA、鈴木昂秀、龍、堀夏喜、JIMMY、半田龍臣、山田晃大、岡尾真虎、佐藤峻乃介、川口蒼真)、TEAM“NIGHT”(神谷、藤原樹、木村、加納嘉将、砂田、渡邉廉、岩城、中村竜大、遠藤翼空、山本光汰、中村碧)、TEAM“DOPENESS”(武知海青、長谷川慎、後藤拓磨、瀬口、松井、WEESA、岡尾琥珀、鈴木瑠偉)、TEAM“RHYTHM WAVE”(陣、与那嶺瑠唯、深堀、小波津、田中彰、桑原巧光、佐藤蒼虎)、TEAM“F.dom”(山本彰吾、世界、澤本、海沼流星、奥田力也、中西椋雅、百田隼麻、難波碧空、夫松健介)という6グループが参戦した。ちなみに、例えばTEAM“DOPENESS”はクランプやHIP HOP、TEAM“RHYTHM WAVE”はポップやブレイキンというように、得意なダンスジャンルやダンススタイルが近しいメンバーが集結。小道具を用いて独創的なステージを作り上げたり、セクシーな身のこなしで観客を翻弄したりと、各自の強みを活かしたアピール合戦が繰り広げられた。ファイナルバトルと題して行われた、Dリーガー兼NEO EXILE代表の桑原と、Jr.EXILEが誇るダンスの申し子・世界による直接対決も、本公演の大きな見どころと言えるだろう。

 ここまで約2時間。パフォーマーたちの白熱したステージを経て、GHEE(WOLF HOWL HARMONY)が切々と吐き出すラップが静寂を切り裂くと、いつの間にか、ライブは終盤に差し掛かっていた。GHEEの声に誘われるように、NEO EXILEの4組は、それぞれのカラーを打ち出したオリジナル曲で観客の心を掴んでいく。とはいえ、『BATTLE OF TOKYO』の顔として君臨するJr.EXILEも、新たな可能性を秘めたNEO EXILEも、彼らの身体に宿る魂はひとつ。“EXILE RESPECT”と題し、THE JET BOY BANGERZと「No Limit」をコラボした川村は、自信に満ちた表情で「これがEXILE TRIBEだ!」と叫んだ。また、2021年にEXILEデビュー20周年を記念し、Jr.EXILEが発表したトリビュートシングル『EXILE TRIBUTE』の楽曲が続く一方で、リリース当時にまだデビュー前だったPSYCHIC FEVERは、WOLF HOWL HARMONYと共に「WON’T BE LONG」を初披露。他のグループたちも、この組み合わせならではのアレンジを効かせながらEXILEの楽曲をアップデートし、“共闘”する。毎年恒例となっているJr.EXILEの人気曲メドレーも、PSYCHIC FEVERの「BAKUBAKU」で藤原と山本光汰が2人の手を添えてハートを作ったり、BALLISTIK BOYZの「PASION」に合わせて木村と岩谷)が腕立て伏せを始めたり、PSYCHIC FEVERの「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」に合わせて海沼・佐藤大樹(FANTASTICS)・川口・龍が寄り添いながら踊っていたり、FANTASTICSの『CANNONBALL』で最年長の世界(FANTASTICS)と最年少の難波が仲良くタオルを回していたりと、グループやチームの壁を越えた絆を感じられた。 吉野が煽った「BOTコール」が充満する中、まさに“お祭り騒ぎ”のような光景が広がっていた。

 最後のMCタイムでは、川村の司会のもと、各グループのメンバー数名がライブの感想を語った。3DAYSの最終日には、BALLISTIK BOYZ vs LIL LEAGUEのバトル曲『Icy Fire』の冒頭で、中村竜大に掴みかかる演技をしていた砂田が「たっちゃん、俺たち本当はめちゃくちゃ仲良いもんね?」という呼びかけ、中村竜大が「リハーサルと違ったんで、ちょっとビビっちゃったんですけど……(笑)」と本音をこぼして笑いを誘う場面も。そんな後輩らしい素顔を見せつつも、LIL LEAGUEのリーダーである岩城が、NEO EXILEを代表して「新人グループである自分たちが、先輩方が紡いできた『BATTLE OF TOKYO』に参加させていただけることは、先輩グループのみなさんの優しさであり、その先輩グループを応援されているファンのみなさんの優しさがあってこそ実現したものだと思っています。本当にみなさん、ありがとうございます」と誠実に伝えると、客席から大きな拍手が沸き起こった。そして、Jr.EXILEメンバーが口々に観客を煽り、ラストナンバー「24WORLD/Jr. EXILE ver」へ。総勢65名でBOTライブのアンセムを全力パフォーマンスすると、『BATTLE OF TOKYO』新章の幕開けを祝うように、金テープが盛大に宙を舞った。

 なお、終演後には嬉しいお知らせも告知された。2022年のBOTライブでキャラクターボイス(声優)が発表されて以降、水面下で動いていた『BATTLE OF TOKYO』のアニメ化がついに本格始動するという。アニメでは一体どのような物語が展開されていくのか。“新章”の展開から目が離せない。

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