YOASOBI、藤井 風、BUMP OF CHICKEN、あいみょん、ME:I、XG……注目新譜6作をレビュー
あいみょん「ざらめ」
ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』(読売テレビ・日本テレビ系)の主題歌「ざらめ」は、息を吸い込む音、アコギの響き、そして〈この胸に刺さった/無名の刃を抜く術は何処〉という言葉からはじまる。どうしても避けようがなかったたくさんの痛みを抱えながら、どこかにあるはずの居場所を目指して歩き続ける。そんな人間の在り方を率直に描いたこの曲は、無傷でいられるはずがない日々を生きるすべての人の胸に真っ直ぐに届くはず。憂いと明るさを同時に感じさせるメロディ、“溢れそうになる感情を必死で抑えている”という印象をもたらすボーカルも素晴らしい。あいみょんが5人の自分を演じたMVのディレクションは、Bialystocksの甫木元空が担当。(森)
ME:I「Hi-Five」
オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』(TBS系/Lemino)から生まれた11人組ガールズグループ、ME:I。2ndシングル『Hi-Five』のタイトル曲は、真夏にぴったりのダンスチューン。飛び跳ねるようなビート、爽やかさと高揚感を放つメロディ、〈Hi-Five/上がってくテンション〉という超ストレートな歌詞が響き合い、リスナーの気分をしっかりと上げてくれる。Y2K的なサウンドを2024年のポップソングに昇華した楽曲と言えるだろう。瑞々しく爽やかなイメージを感じさせるボーカル/ハーモニーからも、このグループの高いポテンシャルを感じとってもらえるはずだ。メンバーが夏を楽しみまくるシーン、質の高いダンスパフォーマンスを軸にしたMVもぜひ。(森)
XG「SOMETHING AIN'T RIGHT」
11月にリリースを控えている2ndミニアルバムからの先行リリース第一弾。渋谷駅前のスクランブル交差点から始まるMVがインパクト抜群だが(この場所で撮影をしたがる海外旅行者がさらに増えそう)、曲自体は実にポップなダンスミュージック。アッパーなビートと低音がループする中、中毒性のあるメロディが繰り返され、3分間ずっと途切れない快感が続く。また、7人のマイクリレーはそっくり同じ旋律ではなくて、少しずつ違うフェイクを用意していたり、クールに見せておいて一瞬だけ切ない声色を覗かせたりと、次々に起こる細やかな変化がずっと耳をくすぐり続ける。ゴリゴリの挑発的なラップが苦手な人もXGを好きになる、そんなきっかけの一曲になりそうだ。(石井)
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