東方神起、『FNS歌謡祭』中島健人コラボステージへの期待 確かな実力とカリスマ性の化学反応
あるいは、2023年11月28日に開催された『2023 MAMA AWARDS』でのコラボステージのように、情熱的なダンスと歌で“魅せる”ステージになるかもしれない。
東方神起は同アワードで、所属事務所であるSM ENTERTAINMENTの後輩にあたるボーイズグループ RIIZEとコラボ。2005年9月にリリースされた2ndアルバムから「Rising Sun」を披露した。このステージでは、まずRIIZEが登場してクリアな歌声とキレのあるダンスで会場の熱気を高めると、ステージ下方からユンホとチャンミンがせり上がって姿を現し、彼らのオーラ全開のポージングとウォーキングで観客を魅了。その後、RIIZEのメンバーとダンスを披露すると、チャンミンの会場中に伸びていく高音域の歌声から東方神起によるパフォーマンスがスタートし、力強く情熱的なステージで見る者を圧倒した。
RIIZEとのコラボでは、若手とベテランが同じステージに立ったことで、ベテラングループに引けを取らないRIIZEの実力の高さが明らかになり、一方で長くエンターテインメントの最前線で活躍してきた東方神起だからこそ実現できる歌やダンス、表情による楽曲表現の厚みに思わず唸ってしまった。コラボレーションステージを行う場合、アーティスト同士の強みや特徴が融合して1つの新しい作品に昇華されることもあれば、逆に各アーティストの得意領域や特徴の輪郭がよりくっきりと浮かび上がり、一層引き立つようなステージになることもある。昨年の『2023 MAMA AWARDS』は完全に後者のステージで、7月3日の『FNS歌謡祭』でも、中島とのコラボによって東方神起と中島のそれぞれの魅力がさらに際立つようなパフォーマンスになる可能性も捨てきれない。
東方神起と中島は、昨年秋の番組出演以降、10月中旬に韓国で再会して一緒に焼き肉を食べに行くなど、親交をさらに深めているようである。今回のコラボレーションステージでは、3人の仲の良さも感じられるのではないか。
また、中島はかねてから「東方神起と一緒に歌いたい」という夢を抱いていたといい、『まつもtoなかい』ではアカペラでの一瞬のコラボだっただけに、今回はその夢が真の意味で叶うステージとなる。そういう意味でも、今回のコラボは見逃せない。
ここまで、7月3日の東方神起と中島のコラボステージについてさまざまな可能性を考えてきた本稿だが、1つ確実に言えるのは、両アーティストがともに確かな実力を持ち、そのカリスマ性も相まって、音楽シーンの中でひときわ輝きを放っている存在だということである。そうした2組が同じステージに立ち、パフォーマンスを行えば、きっと一瞬でテレビ画面に釘付けになってしまうだろう。ユンホとチャンミン、中島のコラボステージがどのようなものになるのか、両アーティストの過去の作品なども振り返りながら、楽しみに待ちたいところである。
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