Crossfaith、ニューアルバム『AЯK』を経て第2章開幕へ 現在地と“バンド史上最大のミッション”を語る

Crossfaith、新フェーズで放つ『AЯK』

全国ツアー、最大規模ワンマン&主催フェスへ

Crossfaith(撮影=林将平)

――「Afterglow」があるからこそ、ラストナンバーの「Canopus」がよりドラマチックに映えるという。

Teru:さっきおっしゃってもらったように、アルバム11曲のなかには起承転結のようなストーリーがあるわけで。「Night Waves」から「Afterglow」へと自然に続き、その「Afterglow」が「Canopus」の序章として盛り上がりを作ってくれる。実は、「Afterglow」と「Canopus」は7分弱あるひとつの曲としてもともとは作っていて、結果的にふたつのトラックに分けたんです。「Canopus」自体、3年くらい前から雛形があったんですけど、ずっとそのままで止まっていて。でも、曲作りの合宿の時にたまたまDaikiの弾いたコードが「Canopus」にぴったりで。

Daiki:疾走感のある、ちょっと爽やかなリフだったんですよ。

Kazuki:最初にTeruが打ち込んだきれいな旋律だけがあって、そこにDaikiはんのリフがぴったりハマって。「これ、絶対にバンドでやろう!」ということになったんです。

Daiki:「絶対にヤバい曲になると思うから、やったほうがいい」って。

Kazuki:そこに新たなビートを入れて、ギターを重ねてみたらめちゃくちゃハマった。

Tatsuya:今までになかった角度のドラマティックさが出せたのかな。

Koie:銀河旅行をしているようなイメージができあがったな。

Teru:実は、ちょっと鉄道っぽいエフェクトも入ってるしな。

Koie:知らん事実がここで明らかになっていく(笑)。

Teru:以前、岐阜の山奥でメンバーで山籠りしたことがあって。その時にシーズンオフのスキー場の山頂で星を見れる、コスモツアーみたいなやつをやっていたので見に行ったんです。あの時の満天の星空が強烈に記憶に残っていて、そこからインスピレーションを受けて作り始めた曲でもあるんです。歌詞も含めて俺たちの等身大の姿が投影されていて、この『AЯK』という箱舟に乗って出発して、「ここからどこに向かおうか」という、ある種このアルバムを体現してるトラックなんじゃないかな。「Canopus」(カノープス)は「りゅうこつ座」を形成する一等星の名前なんです。りゅうこつ座は船の形をしていて、そこがアルバムのテーマともリンクするし、アートワークにも反映させようということになりました。

――そう考えると、オープニングの「The Final Call」からすべてがつながってるんですね。

Teru:そうですね。でも、実のところ「The Final Call」は当初存在しなかったんです。

Koie:でも、Crossfaithが6年ぶりにアルバムを出すのに、イントロダクションがなかったらリスナーががっかりするぞと。

Teru:(2015年のアルバム)『XENO』における「System X」から「Xeno」への流れとか、『EX_MACHINA』における「Deus Ex Machina」から「Catastrophe」の流れとか、「Crossfaithのアルバムといえば」みたいなお約束もあるし、どうしようかと迷っていたんですけど、最終的には作ることになって。せっかく作るんだったらCrossfaithらしいSF的要素を強めて、過去の作品を知っているファンが聴いたらニヤッとするような世界観を意識しました。

――このイントロダクションといい、アルバムのテーマといい、今年1月から2月に実施した全国ツアー『Crossfaith Japan Tour 2024 - Departure - 』ともリンクしていますよね。

Koie:そうなんです。あのツアー自体がアルバムへの序章でもあったわけで、そこからアルバム『AЯK』に触れることでCrossfaithがほんまに帰ってきたことを実感してもらえると思います。

――7月からは新たな全国ツアー『Crossfaith AЯK Japan Tour 2024』も始まりますが、ここで新曲がどう育っていくかも楽しみです。

Teru:「My Own Salvation」とか「Canopus」みたいなシンガロングできる曲も多いし、ライブで披露するのが待ち遠しいですね。やっぱり、曲はライブで披露して初めて完成すると思っているので、このツアーでみんなと一緒に完成の過程をたどるのが本当に楽しみです。

――そして、2025年2月1日、2日には幕張メッセで過去最大規模のワンマンライブと主催フェスが予定されています。現時点では未確定な要素も多いと思いますが、この2日間に対する意気込みを聞かせてください。

Koie:『AЯK』に乗って新たな旅に飛び立って、未開拓の惑星に到達するようなイメージを持っていて。なので、フェスではCrossfaithならではの、ほかのフェスでは体験できないものをみんなに提供できるよう、いろいろ仕掛けていこうかなと考えているところです。

Kazuki:それこそ、ツアーを通じて進化を続けるであろう『AЯK』の世界観を、幕張メッセという大会場でどう表現するのかも楽しみですし。

Tatsuya:現状いろいろアイデアを出して練っているところで、まだ言えないことも多いですけど、細かいところとかにもすごくこだわりたくて。今まで体験したことのなかった経験ができるようなものに仕上げられたらなと思っています。

Teru:幕張メッセを会場に選んだ理由のひとつとして、柵の問題があるんです。やっぱり自由に楽しんでもらえる会場でやりたいというのが俺たちの願いとしてあるので、当日は自分自身を大解放して遊んでほしいです。

Daiki:曲はもちろんのこと、メンバーもお客さんも一緒に、みんなで最高な景色を見て、「俺たちがやってきたことは間違いなかったんだ!」って最後に大感動したいですね。

Koie:2日間が終わったあと、俺たちもみんなもその先で見える景色が絶対に変わってくると思うし、みんなにとってのCrossfaithという存在も大きく変わると信じているので、Crossfaithのことが大好きな人はもちろん、興味はあるけど一度もCrossfaithのライブに足を運んだことがない人にもぜひ来てほしいです。

■リリース情報
ALBUM『AЯK』
発売中

配信URL:https://crossfaithjp.lnk.to/ARKAY

01. The Final Call
02. ZERO
03. My Own Salvation
04. God Speed feat. WARGASM
05. Warriors feat. MAH from SiM
06. HEADSHOT!
07. DV;MM¥ SY5T3M…
08. L.A.M.N feat. Bobby Wolfgang
09. Night Waves
10. Afterglow
11. Canopus

・通常盤 (WPCL-13588) 3,300円(税込)
・HYPER EDITION(数量限定商品)13,800円(税込)SOLD OUT

CD購入特典:<店舗別オリジナル特典>
対象店舗にてご購入いただいたお客様に先着で下記特典をプレゼント
・Amazon.co.jp:メガジャケ
・楽天ブックス:アクリルキーホルダー
・セブンネットショッピング:アクリルカラビナ
・全国CDショップ・ネットショッピングサイト共通特典:ピック

※特典はなくなり次第終了とさせていただきます
※特典の有無に関するお問い合わせは直接各店舗へご確認下さい
※特典ナシのカートもございますのでご注意ください

<Music Videos>
God Speed feat. WARGASM Music Video (YouTube)
https://youtu.be/BtuV77PSm3k

ZERO Music Video (YouTube)
https://youtu.be/tV3eTJRQSjo

L.A.M.N feat. Bobby Wolfgang (Official Visualizer)
https://youtu.be/Ckmoe-3ELNA

Warriors feat. MAH from SiM (Official Lyric Video)
https://youtu.be/ESfobcfyFXo

■ツアー情報
『Crossfaith AЯK Japan Tour 2024』
07/02(火)神奈川・川崎 CLUB CITTA’(Paledusk)
07/09(火)山口・周南 RISING HALL(Fear, and Loathing in Las Vegas)
07/10(水)広島・クラブクアトロ(Fear, and Loathing in Las Vegas)
07/12(金)岡山・CRAZYMAMA KINGDOM(See You Smile/RiL)
07/15(日)沖縄・桜坂セントラル(One Man Show)
07/24(水)岐阜・Club-G(DEXCORE)
07/25(木)愛知・名古屋 ダイアモンドホール(JILUKA)
07/27(土)静岡・SOUND SHOWER Ark 清水(C-Gate/Falling Asleep)
08/02(金)群馬・前橋 DYVER(Before My Life Fails)
08/06(火)兵庫・神戸 Harbor Studio(ENTH)
08/07(水)京都・京都 MUSE(VMO)
08/09(金)奈良・奈良EVANS CASTLE HALL(KNOSIS/裸繪札)
08/15(木)長野・長野CLUB JUNK BOX(ROTTENGRAFFTY)
08/17(土)新潟・新潟LOTS(ROTTENGRAFFTY/Invert Hourglass)
08/18(日)石川・金沢EIGHT HALL(Age Factory/HIKAGE)
08/22(木)青森・青森Quarter(キュウソネコカミ)
08/24(土)宮城・仙台RENSA(Sabel Hills/SBE)
08/25(日)福島・郡山Hip Shot Japan(Sabel Hills/View From The Souyz)
09/12(木)北海道・旭川CASINO DRIVE(The BONEZ/JUBEE)
09/13(金)北海道・札幌PENNY LANE24(The BONEZ/JUBEE)
09/16(月・祝)茨城・水戸LIGHT HOUSE(Prompts)
09/20(金)愛媛・松山W studio RED(???)
09/22(日)福岡・福岡DRUM LOGOS(04 Limited Sazabys)
09/23(月・祝)熊本・熊本B/9 V1(04 Limited Sazabys)
09/26(木)大阪・三国ヶ丘Fuzz(One Man Show)
09/27(金)大阪・Gorilla Hall Osaka(coldrain)

その他の公演スケジュールについてはこちら:https://crossfaith.jp/schedule

Crossfaith オフィシャルサイト:https://crossfaith.jp/
Crossfaith アーティストページ:https://wmg.jp/crossfaith/
X(旧Twitter):https://twitter.com/CrossfaithJapan
Instagram:https://www.instagram.com/crossfaithjapan/
YouTube:https://www.youtube.com/user/crossfaithofficial
TikTok:https://www.tiktok.com/@CrossfaithJapan

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