乃木坂46、再び動き出したアジア進出 4年ぶり海外公演の架け橋となる香港出身メンバー 黒見明香の存在

 今回の香港公演に際して、梅澤美波、井上和、一ノ瀬美空がプロモーションとして香港に渡り様々なメディアの取材を受けているが、黒見も香港のメディアのYouTubeチャンネルに池田瑛紗と登場。そこで黒見は「香港生まれで、香港の方々に助けてもらいながら育ってきたので、恩返しできることが嬉しい」と香港公演開催の喜びを語っている。今年の3月にも香港に行ったという黒見は、オンラインミート&グリートで香港のファンと広東語でコミュニケーションを取っているという。日本人であれば、海外グループで活躍する日本人メンバーに親しみを覚えるように、香港の人々にとってはきっと黒見がそういった存在になっているはずだ。再び動き出した乃木坂46のアジア進出における、日本と香港を繋げる架け橋として黒見は存在している。

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 そんな黒見は、現役の早大生。熱狂的な野球ファンでこの春に「ABEMA ベースボールリポーター」に就任したほか、5期生全員を束ねる乃木坂46最大派閥「黒見会」(先輩後輩仲良く絆を深めるグループ)を率いるなど、最近は特にトピックが渋滞しているメンバーであるが、特筆したいのは先日有明アリーナで開催された『乃木坂46 35thSGアンダーライブ』でのパフォーマンスだ。「狼に口笛を」での煽りは黒見のイメージを覆す、まさにアンダーライブの魂を受け継いだ熱い叫びだった。さらには4期生と5期生の連帯感を生み出すパイプとしての役割も担っていた。『アンダーライブ』から香港公演へと続けて出演するのは黒見のみであり、そういったパフォーマンス面でも彼女はキーパーソンと呼べるだろう。

 ライブが行われる会場「香港会議展覧中心/Hong Kong Convention and Exhibition Centre」(香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター)は、2014年に福山雅治が公演を行った場所でもある。2020年の台湾公演では「君の名は希望」を中国語バージョンで歌唱しており、今回の香港公演でも現地の人々に向けた特別なサプライズをきっと準備しているだろう。

 海外のファンとの交流を積極的に行ってきた齋藤飛鳥の卒業コンサートでは韓国、タイ、台湾、中国、香港を対象としたライブ観戦インバウンドツアーが組まれ、たとえば昨年から海外進出が続いている櫻坂46は先日の東京ドーム公演で海外Buddies(櫻坂46のファンの呼称)向けのチケットを販売する動きも見られた。今回の香港公演も、黒見、ひいては乃木坂46にとってさらなる未来に繋がる大切な一歩になるはずだ。

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