Lil かんさい、“一舞入魂”に込めた5年の歩みとステージへの思い 初の東京単独公演レポ

 結成5周年を迎えたLil かんさいがグループ初の東京単独コンサート「Lil かんさい LIVE 2024 『一舞入魂』」を、5月29日から3日間に渡って東京ガーデンシアターにて開催し、全6公演で約48,000人を動員した。2019年のグループ結成から5周年を迎え“一舞入魂”と掲げ、様々な楽曲ジャンルへの挑戦と個性あふれるソロステージで全日程を駆け抜けた。本稿では5月31日の昼公演をレポートする。

 暗転した会場のメインステージに、赤い煌びやかな衣装をまとった5人が姿を現す。嶋﨑斗亜が「本日はご来場いただき」と口を開くと、メンバーも「ありがとうございます」と声を揃える。ライブの始まりは思いのほか静かだ。

 嶋﨑は「今回、僕たちはいつも支えてくれている皆さんのおかげでこのステージに立てています。その感謝の気持ちを胸に、 僕たちLil かんさい、5人で全身全霊のパフォーマンスを皆さんにお届けします」と感謝と決意を語り、「Lil かんさい LIVE 2024!」と声を張ると、メンバー全員で「一舞入魂!」と声を揃えてライブがスタートした。

 直前までの静かな空気を一変、「NEXT STAGE」(関西ジュニア)で会場のボルテージを一気にあげ、“一舞入魂”を早くも印象づけた。熱唱するメンバーに呼応するように揺れるペンライト。「Blow out」(関西ジュニア)では、客席へ降りセンターステージへと移動。メンバーは腕を高く掲げたり、西村拓哉がオーディエンスを煽ったり。「いくぞー!」の声と共にステージがせり上がり、上段の客席にも笑顔を届けた。

 ここから関西メドレーへ。「Poppin' Hoppin' Lovin'」(なにわ男子)ではポップな世界観を、「アオハル -With U With Me-」(なにわ男子)では嶋﨑が〈アオハルしよっ!〉とキュートに見せれば、〈君だけに〉では西村が指でポーズを、最後は當間琉巧がキメ顔を見せる。「がむしゃら行進曲」などSUPER EIGHTやWEST.の楽曲をくまなく歌唱。「Big Shot!!」(WEST.)ではステージを赤と白に染め、スパークする炎を背に熱いパフォーマンスで魅了した。「サムシング・ニュー」(WEST.)では大西風雅が「楽しみましょう! みなさん」と声を張り、岡﨑彪太郎も「僕たちLil かんさい、みなさんに会えて幸せです」と熱い想いをぶつけた。また「SUPER ROCKET」(関西ジュニア)では、スクリーンにLil かんさいの過去のライブ映像が映し出される。結成当時はまだ中学生だった彼らも、現在は全員が20歳を迎えた。結成から早5周年、個人そしてグループの成長ぶりを印象づけた。

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