JO1 川西拓実、清澄名義の映画『バジーノイズ』挿入歌バイラル好調 制作陣の強い愛に応えるクオリティ

Viral Chart Focus

 Spotifyの「Daily Viral Songs(Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの5月22日付のTOP10は以下の通り(※1)。

1位:Tommy Richman「MILLION DOLLAR BABY」
2位:M!LK「ブルーシャワー」
3位:清澄, 川西拓実「surge (single edit)」
4位:ECLIPSE「Sudden Shower」
5位:KAMIGATA BOYZ「無責任でええじゃないかLOVE」
6位:Joost「Europapa」
7位:BLOOD BOY & Nozomi Kitay「Only me」
8位:No Bully feat. OZworld, KEIJU, IO, D.O, 漢 a.k.a. GAMI, GDX a.k.a. SHU, DJ WATARAI, Zeebra「No Bully」
9位:Nemo「The Code」
10位:You「808」

 今回は5月13日付デイリーバイラルチャートに3位で初登場し、以降も上位をキープしている清澄, 川西拓実の「surge (single edit)」をピックアップする。

 本曲はボーイズグループ・JO1のメンバーとして活動している川西と桜田ひよりがダブル主演を務める映画『バジーノイズ』の挿入歌である。楽曲を紹介する前に『バジーノイズ』について触れておきたい。むつき潤の漫画『バジーノイズ』(小学館)の実写化となる本映画は、5月3日に全国公開となり、現在上映中だ。『バジーノイズ』は、ひとことで言ってしまえば、音楽青春群像劇である。川西演じる清澄は、マンションの管理人をしながら“たったひとつの好きなもの”である音楽をPCで作る日々を過ごしていた。彼の奏でる音楽を聴いていた、桜田演じる上の部屋に住む女性・潮との出会いから物語は動き始める。清澄の愛する音楽に対しての向き合い方の変化、潮を中心とした周囲の人間との関係性、そして葛藤や情熱が丁寧に描かれている。元軽音楽部の清澄が1人でPCソフトやサンプラーを駆使しながら楽曲を作り上げていくシーン描写も細かく、彼の日常に音楽が溶け込んでいることがわかる。また、潮がスマホで清澄の演奏動画をスマホで撮影し、SNSに投稿するなど、昨今の音楽シーンを踏まえたリアリティもある。原作者のむつきも無類の音楽好きで、映画の公開に先立ち、原作漫画をイメージし自身がセレクトした曲で構成したプレイリストをSpotifyにアップしていた。その内容は、Vaundy、King Gnu、WONK、never young beach、KID FRESINO、神聖かまってちゃん、雨のパレード、Chara、欅坂46(現・櫻坂46)などジャンルも時代もシームレス。このプレイリストでオープニングを飾っているのが、映画『バジーノイズ』の主題歌でもある「surge(single edit)」だ。

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