松田元太、七五三掛龍也……Travis Japan、他グループとの交流の中で活きる“人”の面白さ

 デビュー以降、グループでも個人でも、テレビ番組等の出演が大幅に増えたTravis Japanだが、どちらかというと人見知りの一面を持つメンバーも見受けられる。共演者に果敢に飛び込み番組を盛り上げるというよりも、メンバー自身が持つ天然の面白さで番組を盛り上げるというのがTravis Japanの魅力だと言える。それゆえ、彼らのことを昔からよく知る事務所の先輩・後輩とは彼ら特有の面白さがより発揮されるように感じる。

 今、バラエティ番組で活躍を見せる松田も、実は例外ではないように思える。バラエティ番組での松田は、相手の懐にいち早く入り込み、積極的にコミュニケーションを取っている印象が強い。しかし、松田のコミュニケーションは、彼なりに一生懸命距離感を近づけていく結果、思いがけない発言により笑いが生じている面も大きいように思う。こうしたそもそもの人間性がもたらす面白さは誰を相手にしても発揮されるが、やはり松田を昔から知る事務所の先輩・後輩のようなある程度勝手がわかるメンバーに対しては、より彼が人懐っこい表情を見せることが多いと感じる。 

 Travis Japanといえば、ジュニアとしての活動歴が非常に長かったメンバーが揃っている。特にグローバルデビュー後は、先述したアジアツアーをはじめ独自の活動が目立つTravis Japanであるが、このように同事務所のメンバー同士の共演を見ると、安心感も含め、やはり同じ環境で育ってきたキャリアを強く感じさせる。松田と永瀬、七五三掛と藤原だけでなく、YouTubeチャンネル『放課後 GAMING LIFE』で同じ事務所のメンバーといきいきと活躍する中村海人や、5月17日にドラマ『特捜9 season6』(テレビ東京系)に2年ぶりにゲスト出演し、主演の井ノ原快彦との共演を果たした宮近海斗など、単独での出演とはまた違った雰囲気が感じられる。個人の活動が増えてきたからこそ、逆に彼らのルーツを感じられる点は、非常に面白いと言える。

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