THE YELLOW MONKEYが放つ新しい宝石 『Sparkle X』最速試聴会でメンバーが語った“挑戦”の真実

 最後に、約2時間におよんだ最速試聴会&合同メディアインタビューでのTHE YELLOW MONKEYメンバー4人の言葉を記しておこう。

「(『Sparkle X』というアルバムは)一曲一曲に魅力があって、もう一曲聴いてみたい、突っ込んでアルバムを聴いてみたいと思ってもらえる作品。(すでに4曲先行配信されているが)まだ出ていない部分に期待していしてほしいなと思いますし、ライブに向けてとなった時に、そういう曲が実力を発揮するような。僕ら自身もそう願っていますし、皆さんもそういう感覚で全曲聴いていただけたらと思います」(HEESEY)

廣瀬洋一(HEESEY/Ba)

「LOVIN(吉井)をはじめ、バンドもひと山越えてきたなかでの復活……本当に吉井はたくさん乗り越えてきたなと思うし、もう一度、このバンドでできる喜びっていうのがアルバムにすごく詰められていると思うので、そのへんを感じ取っていただけると思います。これまで(吉井は歌詞で)“絶望”と書いて“希望”を歌うとか、“死”と書いて“生”を歌うとか、そういう表現をしてきたと思うんですけど、今回はすごくストレート。ゆえにLOVINが乗り越えてきたものが伝わると思うので、言葉の意味一つひとつの重みが違っていると思っているので、そこも聴いてもらいたいと思いますね」(ANNIE)

菊地英二(ANNIE/Dr)

「アルバムのなかに『復活の日』という曲がありますけど、この4人でまたやれる、そしてこのアルバムが復活の狼煙になっている気がして。このアルバムをもってライブもしたいですし、ここからまた新しい世界を広げたい。先日の東京ドームでも思いましたけども、素晴らしいオーディエンスがたくさんいる。だからこそ皆さんのもとに本当に音を届けたいし、皆さんと一緒に新しい世界を見ていきたい、作っていきたいと思ってます。大人になりつつも、またいろいろ探して、ずっと転がっていきたいと思います」(EMMA)

菊地英昭(EMMA/Gt)

「自分の病気というのが『Sparkle X』のなかのひとつの重要なテーマになっている、それは事実です。だから今までのTHE YELLOW MONKEY節という……胸元のボタン3つくらいあけて“イェーイ!”みたいな感じの成分はあんまりないかもしれない。でも、かわりに出てきた新しい部分があると思うし、それは大事にしたいし、新しいTHE YELLOW MONKEYの宝石だと思ってます。僕らはライブあってこそのバンド。ライブを強化していきたい、だからアルバムを作る。それが長く続いているアーティストの宿命だと思ってます。そこは新しい我々の挑戦し続けることだと思っています。ライブでぜひ体感してほしいですね」(吉井)

吉井和哉(Vo/Gt)

 すでに幾多のフェスへの出演が発表されているTHE YELLOW MONKEY。最速視聴会の質疑応答で、筆者が「『Sparkle X』収録の『ラプソディ』とか、フェスで盛り上がりそうですね』と言葉を向けると、「いや、ほかにも盛り上がる曲あるから!」「皆さんが聴きたい曲、ほかにもいっぱいあるから!」とメンバーから食い気味にツッコまれた。東京ドーム公演で吉井は「ヒット曲はあまりないけど代表曲はたくさんある」と言って大歓声を浴びていた。

 復活の狼煙は上がった。“挑戦し続けること”を公言したTHE YELLOW MONKEYの現在をしっかり確認してほしい。

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