&TEAM K、表現力でグループを牽引する大黒柱的存在 バラエティでも見せ場を作り活躍

 5月8日に1stシングルをリリースすることが発表された&TEAM。昨年末にデビュー1周年を迎えた彼らは今年、年始早々からメディア露出が相次いでいたように感じる。このタイミングでグループのことを知った人に向けて、改めて彼らの魅力を表現しようとすると本当にさまざまな言葉が思い浮かぶが、その中でも絶対に欠かせないのが“カル群舞”(手足の先まで振付が完璧にそろった切れ味抜群のダンス)ではないだろうか。9人の高い結束力をもとに繰り広げられるダンスは、体全体の動きはもちろん、足音や手を打ち鳴らす音までもがピシッと揃っており、見る者を圧倒させる力を持つ。

[안방1열 직캠4K] 앤팀 케이 'Dropkick (Korean ver.)' (&TEAM K FanCam) @SBS Inkigayo 231119

 そのようなパフォーマンスの完成度の高さを支えているのが、最近はメディアで活躍する姿を見ることも多い、最年長メンバーのKである。

 Kといえば、2023年10月14日に放送された『オールスター感謝祭’23秋』(TBS系)内の企画、「赤坂5丁目ミニマラソン」を圧倒的なスピードで走り切って優勝した姿を覚えている人も多いかもしれない。あの時の姿はまさに高校時代の活動の賜物で、高校でマラソンに打ち込んできたKは、青山学院大学駅伝部の原晋監督がスカウト候補として注目していたほど実力のある選手だったという。

 “自分との戦い”という側面も大きいマラソンで高い成果を上げてきただけあって、Kのパフォーマンスを見ていると、練習では己に厳しく接し、一つひとつの振付の意味を考え抜いて自身の中に落とし込んでいるように感じることが多い。だからこそ、どのようなコンセプトの楽曲でも自分のものにして表現でき、「コンセプトの神」と称されるのだろう。

 また、立ち位置を移動するときの所作や振付を披露する際の一挙手一投足に、全体的に美しさが感じられる点も、Kのダンスの特徴だ。“ラインの美しさ”は本人も日頃から心がけているようで、Kは複数のインタビューで、「人の目を引くようなツヤ感や美しさを意識している」と語っている。

 そんな彼は、グループのパフォーマンスで振付を担当することも。&TEAMとしてはこれまでに2nd EP『First Howling : WE』のタイトル曲「FIREWORK」の一部振付を担当したほか、1stアルバム『First Howling : NOW』では、収録曲「チンチャおかしい」の振付制作にも参加した。ちなみに、振付を制作する際、Kは“多くの人に伝わり、共感してもらえること”を意識しているようだ。グループ初のコンサートツアー『2024 &TEAM CONCERT TOUR ‘FIRST PAW PRINT’』の最終公演では、MCの中で「(ブルーノ・マーズのライブに感動し)そんな共感性のあるアーティストに絶対なろうと思ってここまでやってきました。なので、振付をつくるときも、曲をつくるときも、できるだけ多くの人に共感していただけるようにということだけを考えてやっています」と話しており、彼の音楽とパフォーマンスへの強いこだわりが感じられる。

 さらにKは、最年長ならではの俯瞰的な目線とアメリカ・ロサンゼルスでのダンス留学の経験を活かし、グループ全体のパフォーマンス力向上に貢献。メンバーも「Kくんは全体を俯瞰で見ているので、彼のおかげでパフォーマンス全体のクオリティが上がります」(NICHOLAS)、「パフォーマンスのフィードバックを一番くれるのはKくん」(TAKI)と語っており、練習時にKが大きな存在感を発揮して&TEAMを支えていることがうかがえる(※1)。

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